L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

SEARCH

CONTENTS
LATEST
LINK
BOOKS

RSS
COUNTER

ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

プロットを考える手順を間違っていませんか?【有料指導にて】

金曜日に有料指導をしてきましたが、今回はプロットの書き方というか手順について教えてほしいということで
プロットの評価云々ではなく、どうやって書いていけばいいのかといったものを手順を追って説明してみました。

長年教えてきて特に思うのは、自分の作品が評価されない、あるいは巧く書けないというのは
遡れはほぼ間違いなくプロットを考える手順の段階からして間違っているといっても過言ではありません。
では、どうして間違えてしまうかというと、理由はしごく明快です。

水は低きに流るのたとえの通り、人は難しいことを後回しにして先に簡単なほうからやろうとしがちなんですね。
プロットを考えるときも同じで簡単に思いつくところから設定を考えていってしまうのです。
ところが誰でも考えつくような簡単なところというのは、逆にいえばプロット的にどうでもいいところなんですよ。
考えるのが難しいところこそがプロットの「核」であり最も大事な部分なわけです。
それに考えるのを後回しにしたからといって避けられるものではなく最終的には必要になります!

そして、どうでもいい部分を先に考えた後に大事な部分を考えようとすると失敗する確率が高いんですね。
たいてい楽なところから設定を決めていくと、大事なところは忘れ去られてまったく存在していないか
あったとしても既に他の設定に縛られて自由度が大きく制限されているので、こぢんまりとしたものになってしまいます。
まあ結果として完成した作品なりプロットなりが良いものであれば途中経過なんてどうやって書こうと自由ですよ。
でも自由にやってみて失敗し続けているならば、効率的でわかりやすい方法をやってみるのがベターだと思いませんか?

だからといって簡単になるわけではないですけどね。成功確率は高くなりますが難易度は変わりませんよ。
どちらかというと難しいことを真っ先に考えることになるので体感的に難しく思えてくるでしょう。
慣れてきてコツを掴めば、もうトータル的に大事なところもその他の部分もほぼ同時進行で考えられるようになります。
そうするそれぞれの設定が相互にうまい具合に絡みあって、非常に奥行きのあるプロットになってくれます。

有料指導ということで、このあたりのことをこれ以上詳しく書くのはやめておきますが注意すべき点は示しておきます。
仕事でも勉強でもそうなんですが、成功の秘訣は「ダンドリ8割」と「コツ2割」です。
脳内で巧いことプロットのダンドリができるかどうかがいいプロットを作る鍵となっていることを意識しながら書いてみてください。




スポンサーサイト

私はいかにして新人賞を獲ったか(役に立たない話)

こうして小説の書き方、創作指南のブログを書いてきましたが、今まで私自身がどうやって新人賞を獲ったかについては
敢えて触れてきませんでしたが、メールで質問があったので今回はそのことについて書いてみようと思います。
ただし、ほとんどの作家志望者にはまるで参考にならないと思うからこそ今まで書いてこなかったので
こういう人もいるんだなという参考までに留めるのみにしてください。

そもそも私は俗に言うギフテッドです。つまり生まれつき遺伝的に知能指数が高いんですね。
たしか保育園の年長さんのときに検査した結果はIQ130でした。
全体平均は100で、7割の人は95~105に分布し、東大生の平均でもIQ120というのことなので、かなり高い数値です。
実際のところ、両親は私の利発さに較べて実弟はあまりぱっとしないので、バカではないにしろ頭はよくないと思っていたそうですが
フタを開けてみれば弟は東京大学を首席で卒業するほどの秀才だったというオチがありまして、弟にしては不憫な少年時代でした。
とはいえ弟は真面目と堅実を絵に書いたような性格の反面、私は生来のなまけ者だったのが結果としては大きな差となりました。
天才といってもMENSAという天才しか入会できない組織の最低基準がIQ130なので、私は天才の中では底辺にすぎません。
よって、まったく勉強しないでも合格できる大学だと早稲田どまりだったわけです。
未だに母には「毎日30分でも勉強してればハーバードでもケンブリッジでも行けたのに」と恨み言を言われますが
私は楽をすることしか考えていませんでしたから海外留学なんてまっぴらごめんです。

そんなわけで私が小説家を目指したのも単に楽をしたかったからです。夢の印税生活ってやつですね。
きっかけは知り合いであった大学の先輩が今はなき日本ファンタジーノベル大賞(新潮社)の大賞を受賞しまして
「小説なんて案外かんたんに書けるよ」とアドバイスを受けたことで、やってみる気になったんですね。
ちなみにその先輩は今ではかなりの大作家になっていまして、ドラマ化やアニメ化した作品など多数手がけています。

そして最初に目指したのがコバルト文庫の新人賞でした。べつに少女小説が好きだったわけではありません。
この時点で少女小説も少女漫画もほとんど読んだこともありません。少女漫画原作のアニメを見たことがある程度でした。
しかし選んだ理由は簡単で、当時のコバルト小説はページの下半分はメモ帳になりそうなほど空白だらけだったんですね。
つまり同じ賞金なら文字数が少なければそれだけ労力少なくして済むので効率がよかろうと、それだけの理由でした。
しかし早々に挫折しましました。少女の初々しい恋を書いていると、どうにも恥ずかしくてたまらなくなってしまったのです。
それでも在学中に二度ほど少女漫画原作募集に投稿しました。1本が原稿用紙で40枚くらいですかね。
これで私は右も左もわからなかった小説の書き方というか体裁というんですかね「?」や「!」の後には一字空けるとか、
会話文と地の文の違いとかそういった基本の基本を実地で身につけました。
ここに至るまで今と違ってネットは発達してなかったので図書館で手に入る小説のハウツー本を借りて読んでみましたが
たいてい純文学を書くための内容でほとんどものの役には立ちませんでした。
ただ1冊だけ少女小説の作家さんが書いたハウツー本の巻末にあったオマケだけは本当に役に立ちましたね。
上記のような一字アケみたいな書式についてや、原稿は簡易書留で送るのがよいとか実益的な内容が豊富だったからです。

そして大学4年のときに少年向け小説、つまりライトノベルに転向することにしました。
やはり私は男なので、男の子向けのほうが書きやすいだろうという判断です。
それに当時は甘い考えで一般小説よりは簡単でハードルも低いだろうという打算もありました。
とはいえ私はこの時点でほとんどラノベを読んだことがありません。
高校時代に5冊くらい読んだきりで、高校・大学時代はリアルが楽しすぎてアニメや漫画からも遠ざかっていました。
そこで資料として本屋に行って、いま売れてそうなラノベを2冊買いました。
どちらも異世界ファンタジーもので、1冊はわりとシリアスな作品、もう1冊はコメディ要素の強い作品です。
そしてこの2冊を一通り読んで、だいたいこんな感じで魔法とかドラゴンとか出てくる話を書けばいいのかと理解しました。
特に異世界ファンタジーが好きだったわけでもなく、どちらかというと毛嫌いしていたジャンルだったのですが
世間では流行ってそうだからというのが異世界ファンタジーものを書こうと思った最大の理由でした。

で、今までない異世界ファンタジーを書こうと思いまして、参考にしたのが映画『戦国自衛隊』でした。
映画では戦国時代でしたが、異世界ファンタジーなら面白そうかなと安易な思いつきです。
そして現実世界と異世界がゲートでつながった世界観を考え、そこに自衛隊などが派遣されるというコンセプトを考えました。
またヒロインのひとりは特色を出すべく、常にうまい棒など実在の駄菓子を食べているという設定にしたりとギミックもとりいれたりと
アイデアについては特に悩むまでもなくいくらでも湧いて出てきましたね。
そういえば、異世界に自衛隊が行く小説や駄菓子が大好きなヒロインの漫画などがアニメ化されていますが
どうやら私は時代を先取りしすぎていたのかもしれません……そこそこ売れはしたのですがw
とはいえ、そんな作品を約1年かけて執筆しました。
しかし前にも述べたように私はなまけ者ですから明日できることを今日するわけがないのです!
今も克明に憶えていますが、この作品のラスト1/6(原稿用紙50枚分)は締切当日にギリギリで書き上げています。
午後3時過ぎにようやく完成させ、4時までに印刷、封筒に入れ、小さな郵便局はもう終わっていたので本局まで持って行きました。
後日、担当さんに作品にスピード感があってよろしいとほめてもらいましたが、そりゃあ大急ぎで書き上げたのですから当然です。

そんなこんなで投稿してしまうと、その作品のことなどすっかり忘れて次回作のことに思いを巡らせていました。
なまけ者の私は筆は遅いのですが、アイデアだけならいくらでも出てきたんですね。
そして結果に頓着しないので途中の選考結果とか発表になっていても無頓着で、途中経過を知りたいとすら思っておらず
半ば書いたことさえ忘れかけていたときに、出版社から受賞しましたと連絡をもらって驚いたわけです。
あまりに忘れかけている私に電話口の編集さんは「あなたが書いたんですよね?」と念を押されたくらいです。
正直、あまりデビューするのに苦労はしていません。初めて書いた長編小説を送ってみたら受賞しただけです。
しかしラノベはおろかアニメや漫画にさえ興味がなかったがために後々苦労をすることになるんですけどねw

私はよくブログでも天才と凡人の差を書いていますが、ド底辺の天才でもこんな感じで受賞作が書けてしまうのです。
しかし私は作家としては無名もいいところ、『聖闘士星矢』でいえばヤラレ役のザコ青銅聖闘士です。
つまりヒット作を連発している黄金聖闘士や白銀聖闘士はどんだけ凄いのかということです。
そして、あなたたちは作家を目指す以上は黄金聖闘士と戦うことを念頭に置かないといけないんですね。
おそらく才能がないであろう作家志望者が超人みたいな並み居る強敵と肩を並べるにはどれだけの努力が必要か?

生半可な努力では近づくことも許されない世界だということを覚悟してください。




2016年新塾生募集します! 最大2名まで

2016年1月はじめての指導を終えましたが、この間、生活環境なども変わったこともあり塾生は6名から4名になりました。
脱落者が出てしまうのは残念ではありますが、やはり続けられる人と続けられない人がいるのは仕方ないことなのでしょう。
特に前々からこのブログでも書いてきているように創作において最初の難関が最大のハードルとなっています。
RPGのようにスライム退治で経験値稼ぎするわけにはいかず、最初の村を出たらすぐに魔王が待ち構えているようなものです。
ここで負け続け、どうやっても勝てる見込みがないとくじけてしまうことを責めるわけにもいきません。そのくらい難しいのです。
しかし、こんな無理ゲーを突破できる人だけがプロ作家への第一歩をしるすことができるのですね。
この最初の難関を独力で突破できる人は1割に満たないのを私の指導でどうにか半数が突破できるようがんばっています。
ただし私がいくらがんばっても本人がよりがんばらないと結果はでないんですけどね……

でも惜しいことに現在の塾生で私が満足するだけの努力をしている人はいません。
それほど塾生に過大な要求はしてはいないんですよ。
3日に1本くらいの頻度でアイデアメモ程度の簡易プロット(20~30行程度)を書き続けてほしいのと
通勤通学などを利用して1週間に(300ページ前後の薄めの文庫本なら)2冊くらいの小説を読んでほしいということくらいです。
でも現在の塾生を平均すると、簡易プロットは10日に1本、読書もやはり10日に1冊くらいしかやってませんかね。
ここがふんばりどころなので、がんばってほしいのですが、忙しさを言い訳になかなか実行には移してくれません。
経験上、基礎となる創作スキルの向上は読書量とプロット・作品数に比例します。才能の有無は関係ありません。
ただ才能ある人は勉強やスポーツと同じく無理して努力するのではなく単に好きだから続けた結果として向上してゆくのです。
才能のない人はつらいと思いつつもやり続けなければスキルの差は開くばかりですよ。

そんなつらさを覚悟してでも作家になりたいという人がいましたら、この最速!創作塾に応募してください。
上記程度の課題ノルマを続けて切磋琢磨するなら3ヶ月から半年で受賞レベルの作品を書けるスキルが身につきます。
ただし課題をこなす努力をしないのであれば、いくら指導を受けても微塵も成長しませんよ!

【塾生募集要項】
(1)募集人数:最大2名(男1名、女1名)
(2)年齢:不問(高校生以下不可)
(3)資格:いずれかの新人賞(長編小説)で1次選考通過以上の経験者、もしくはそれ以上にがんばれるという方
(4)条件:隔週火曜日の18:30~19:30までの間に渋谷で指導に参加できること、ちゃんと【課題】をこなすこと
(5)指導料:完全無料(交通費だけは負担してください)


今回は少し条件を厳しくしました。
過去には執筆経験がない人も受け入れていましたが、基礎力がたりていないので指導を理解しきれないようです。
そういう人は作品やプロットを書くための指導より、とにかく読書量を増やすのが最優先なので除外します。
小説の基礎ができていれば、2、3回どこかに投稿していれば1次くらいはひっかかるものです。
5回以上投稿してどの1次選考にも通らないなら根本的に大事なところを間違っているのでしょう。
ただし救済策として1次選考通過経験がなくとも、それ以上にがんばれると約束できるなら受け入れます。
つまり最低でも課題ノルマの1.5倍以上はやってこれると断言できるくらいのやる気を見せてくれるならですね。

また課題は最初だけまじめにやってきても、だんだんルーズになってくるので、ここで改めて明記します。
課題は下記の2つのみ。これだけは守ってください。それだけがデビューする近道です。
【1】読書は小説(ラノベは除く)を年間100冊以上を読破する。(小さい活字、分厚い本などは2冊分と各自で判断してよい)
【2】基本となる簡易プロット課題の場合、1回の指導日(14日間隔)ごとに5本以上提出する。

それでは、野心ある方の応募をお待ちしています!




プロットの数のみが実力アップの秘訣!

12月から塾生にはより多くのプロットを書いてもらう指導に切り替えていっています。
ひとえに塾生の成長促進のためなのですが、これでどこまでがんばってくれるかを期待しています!

なぜプロットを数多く書くことが実力アップにつながるかといえば、なにより1本あたりが短時間で書けるからです。
なにしろ1本の長編小説を書くとなると、なんだかんだで数ヶ月はかかってしまいますよね。
1次や2次で落選するような作品というのは、もうプロットの段階で落選が決定となるミスを犯しているわけですから
まるまる失敗作品を書き上げてしまうのは、かなり無駄な時間を費やしてしまっていることになります。
そして一般には失敗を多く繰り返し、反復学習することが大事だと言われていますし、これは創作活動においても同様で
プロットをたくさん書いて、たくさん失敗を積み重ねることが一番効率のよい実力アップにつながります。

ただ自学自習している人にとっては、自分の書いたプロットが良いのか悪いのか自分で判定できないんですね。
自分で良し悪しがわかるくらいなら最初から失敗しないし、それはも受賞レベルに達しているということです。
そこで私はかねてよりブログに並行して対面式の指導を行って、プロットを軸にした指導をしているわけです。
これが「最速!」を謳うこの創作塾の最もウリとなっている所以です。

とはいえ塾生たちは、せっかくの機会なのに慣れてくると2週間でプロット1~2本しか書いてこないんですね。
これは大きな機会損失になっているということに自覚を持ってほしいのです。
私の指導はいつも言うようにナビゲーターでしかないので、塾生自身が課題を多くこなすことでしか成長はありえません!
毎回プロットを10本書いてくる人は、1本しか書いてこない人の10倍以上の成長速度になります。

そしてプロットをたくさん書くときに心がけてほしいのはボツ作品に固執しないことです。
ダメと判定されたら、その作品のことはすっかり忘れてしまいましょう。
ヒット作品を連発するような作家というのは大ヒット作品でも書き終わると、もうまったく興味をなくしてしまい
主人公の名前さえ覚えていないなんてことはざらで、常に新作のことしか考えていない人も多いのです。
ヒット作さえ忘却の彼方へ去ってしまうのに、どうしてボツ作品に執着して足踏み状態になる理由がありますか?
あなたの作品へのこだわりが強ければ強いほど読者にとってはただただウザいだけだということ忘れないでください。



【塾生向け】プロット量産指南です

今後、指導方法が変わってゆくということで、プロットを量産しないといけなくなりましたよね。
そもそも実力を伸ばすには、思いついたアイデアをカタチにする練習で数をこなしていかないといけません。
珠玉のプロット1本を時間をかけて丁寧に書くより、玉石混交でも大量生産する練習のほうが何倍も実力が伸びます!
四則計算などの基礎的なことは難問を1問解くよりも、ひたすら計算ドリルをたくさん解くほうが身につくのと一緒です。
このポイントを理解できると人とできていない人、努力できる人と怠ける人では大きな差がついていってしまうんですね。

とはいえ、なかなかプロットを量産するというのは骨が折れる作業ですので、今回は少し楽をする方法を教えます。
まず、プロットの書き方については過去のエントリーにも書いてありますので、下記を参照してもらいましょう。

小説登竜門NEOプロット書式(改訂版)

プロットの項目は「テーマ・コンセプト」「登場人物」「世界観・舞台設定」「あらすじ」の4項目を書くように指導していますが
量産プロットにおいては以前から塾生にも言っている通り「あらすじ」はなくても構いません!
そもそも評価レベルは「テーマ・コンセプト」と「登場人物」まで読めば8、9割方はだいたい判断がついてしまうんですね。
じゃあ、「世界観・舞台設定」と「あらすじ」は何のために書かなければならないかというと、
評価レベルでB以上が確定したときになってはじめて「B」「B+」「A」のどれに該当するかを判断するときに読んでいます。
つまりB-評価以下のプロットについては、ほとんど流し読み程度でほとんど参考にもなりません。
テーマやコンセプトがぼやけていて、キャラに魅力もなかったら、もうそれだけでボツ確定なのです。
評価B+以上になったら次回までに書いてきてもらうようにしますので初回提出では不要です。
ですので、時間がない場合は「あらすじ」は書かなくてよろしい。
ただし、どういうストーリーの流れになるかは自分の頭の中に描いておくか、テーマ・コンセプトに軽く触れておいてください。

また「世界観・舞台設定」についても特にどうしても書きたいことがなければ省略してください。
この項目は最も重要性が低いので、作品の根幹に関わる重要かつ特殊な設定でない限り初回は不要です。

さらに「登場人物」は3人までとなっていますが、これも特に必要がなければ「主人公」と「相手役」の2名で問題ありません。
無理してどこにでもいそうなテンプレ仕様の敵役なんて書いてこなくてもいいです。
当然ですが5人も6人も書くのは禁止です。それだけで評価レベルCかFになるのがほぼ確定しますよ。
ただし、この項目が一番たいせつですので自分の考えたキャラの魅力については存分にアピールしてください!
プロットとは小説のプレゼンであり、キャラクターはプレゼンの中心なのです。

その代わり「テーマ・コンセプト」には、ちゃんと自分の作品が「商品」として読者にどんな「サービス」を与えられるか
従来作品とは「どこがどう違うのか」ということと、読者を惹きつけるための「魅力」「キャッチコピー」は必ず書きましょう。
勘違いしないでほしいのは純文作品ではなくエンタメ作品、それもライトノベルなのですから
作者の「伝えたいこだわり」とか「訴えかけたい思想信条」などは書かないでください。
テーマ・コンセプトというのは、あくまで小説という商品を売り出す際のマーケティング戦略の意味です。

以上の点を注意して書いてもらえば、実質プロット1本の文章量は半分以下になるはずです。
そうは上手くいかないでしょうが単純計算なら2倍のスピードでプロットを書いていけるでしょう。
毎回の指導での提出プロットは最低5本、努力目標10本でやっていきましょう。
コピーライターや構成作家、広告代理店社員なんかは1日で企画100本のノルマを課されるときもあるわけで
それを考えれば2週間でプロット10本なんていうのは、それほどきついノルマじゃないですよ。




塾生が6人に! ということで指導方法も変わります

創作塾の塾生は散発的に応募が来ていまして、現在のところ再び6名になりました。
当初は火曜と木曜の2回に分けての指導でしたが、ここのところ欠席者も多いこともあり火曜のみの開催となっています。
ところが全員が参加することになると、やはり時間の関係上、指導しきれないという事態も考えられます。
ということで指導方法の変更について塾生にお知らせします。

【課題に対しての指導について】
現在のところ課題として提出されたプロットについては全て講評を加えているのですが
前のエントリーでも書いたように完全に「ボツ」レベルの作品について指導してもあまり意味はないんですね。
そこで今後は基本的に課題のプロットは評価基準で「C+」以上のもののみ指導対象とします。
よって「C」「C-」「F」といった低評価のプロットについては、その評価レベルのみ示します。
(入塾して間もない塾生については猶予期間として配慮します)

そういうわけですから塾生の皆さんにはがんばってC+以上のプロットを提出してください。
ただしコンスタントにC+を書くの難しいかもしれません。今のところ塾生の提出してくる課題プロットの約9割はC以下です。
ですから1回の指導にプロットを1本しか提出しないというのであれば、確率的にC+を獲得するのは至難です。
そのため指導は隔週ですから2週間の期間があるわけですから、5本、10本と数で勝負していくようにしてみてください。
さすがに10本もプロットを書けば、そのうちの1本くらいはC+以上の評価は獲られるはずです!

また、これにより事前に課題を提出する必要はありません。言っても提出してくれないので。
当日、書いたプロットを全て持ってきてください。10や20と数が多いとその全てを読むことはできないかもしれませんが
その中で塾生自身が自信のあるプロットを優先的に読んで評価をしていきます。

ちなみにプロットの評価レベルについては以下のようになっています。
【A 】文句なしの傑作、すぐに執筆に入るべし
【B+】若干の修正のみで大丈夫、良作
【B 】改変を加えればOK、及第点、商業作品の最低レベル
【B-】大幅な改変をすればどうにかなりそう、無料で他人が読むに堪える最低限のレベル
【C+】基本Cと同様のボツだが、商業的に売れる要素があったり、独特な作家性に輝きが見られる
【C 】ボツ、どう改変しても受賞レベルにはならない
【C-】物語として破綻している、盗作レベルの類似作品があるなど
【F 】プロットのフォーマットを満たしていない、評価するだけの情報量がない

【読書リストの提出について】
それと指導日から指導日までの2週間に読んだ本の読書リストを書いて持ってきてください。
これは印刷するよりも手帳などにどんどん書名を書き連ねていくとよいでしょう。
最低でも「書名」と「著者」を、可能であれば出版社、出版年、一言感想などを加えるとより効果的です。
この読書リストには小説だけでなくマンガでも雑誌でも専門書でも構いません。
ただし小説(ライトノベルを除く)を年間100冊を目標に読んでいきましょう。
ということで週に2冊を目安とした読書習慣を身につけてくださいね。
これを苦に思うようでは、残念ながら作家という職業には向いていません。
一般的に小説家になるような人は読むなと言われていても年100冊くらいは読んでしまうものです。

それでは今後とも頑張っていきましょう!
また絶対に作家になってやるんだという強い意志のある人の参加も定員を定めず今後も受け付けています!
詳しくは過去のエントリーにある募集要項を読んでください。

【完全個別指導】深く根を張り幹を太く長くしよう!

きのうは塾生の完全個別指導をしてみました。
普段は複数の塾生をかけもちで指導するので、1人だけだと余裕を持ってたっぷり指導する時間が持てるので
細かいところまで指導できるという利点を改めて感じましたが、これで指導した塾生の実力がアップしてくれればうれしいです。

ただ、他の塾生についても同じなのですが、どうしても定番の展開、よくある設定についてあまり理解できていないようです。
「こういうキャラたちを置いたら、読者は当然こんな物語の展開を望んでいるよね」とかいうフォーマット的なものです。
これをよく理解して体得し、自らの血肉としていれば、物語や設定において基本路線で迷うことはありません。

あとは自分のやりたいことを盛り込むためやオリジナリティを出すためには、どう設定や演出で味付けすればよいのかといったこと、
つまり自分の独自性のアピールの仕方を工夫してゆくことに集中できるわけですね。
作家志望者を指導を始めた当初は、ここまではわかってくれていると思いこみ、この工夫の仕方を教えていたのですが
実は教えてきた作家志望者の9割は残念ながらこのレベルまで達していなかったことに気づきまして
その前段階のつまずいている箇所をより理解してもらうような指導内容となっていきました。

そして何度も言うようですが、典型的なパターンを導き出すのは、これはもう読書量でしか培えません。
しかも読者として読むのではなく、あくまで創作者としての立場で解析しながら読むことです。
この訓練をしっかりやってきた人は、すんなりとレベルアップできます。
そして遅すぎるということはないので、今からでもどんどん読書量を増やしてください。
ただし注意すべきは、ラノベ作家志望であれば「ライトノベル」は読書のうちに入りません! それは資料です。
あくまでラノベ以外の「物語性のある」小説を中心に読んでもらうことが一番効率がよいでしょう。

あと専門書ばかり読んでいる人もいますが、それは基本的な物語の「幹」や「根」を創るうえではほとんど意味をなしません。
あくまで専門書で得られる知識というのは物語を飾る「花」や「果実」の部分にしかならないんですね。
だから大元の幹や根がなく花や実しかないような作品は結局、雑草や根なし草レベルにしかならないのです。
(だったらラフレシアとかどうなんだよという意見には、あれを好む人がどれだけいるかを考えてみてください)
反対にたとえ美しい大輪の花がなくとも大地に深く根を張った太く長い幹を持つ大樹はどうでしょうか?




どうすればいいか訊いてるようじゃ、まだまだダメなのです

今週の創作塾は私の体調不良でおやすみさせてもらいましたが、そういえば結構長くやっていて初めてかもしれません。
他にあらかじめ私事の都合によりお休みした回、ずらした回は何回かあったはずですが。
さて創作塾なのですが、散発的に入塾希望者からのメールが届きます。
このブログを読んでくれてる人がいるということで、それはありがたいのですが、現在の塾生はというと……
最近というか、どうしても続けていくと馴れあってだれてしまう傾向が顕著に現れてきてしまっています。

私は何度も忠告してますが、この創作塾での指導は塾生の努力の方向性が正しいのか、間違っているのか
ただそれだけを教えてゆくのが基本方針であり、自ら努力して成長してゆくのはあくまで本人しだいです。
私はカーナビ以上のことはできません。受賞というゴールにたどり着きたいなら自分の足で歩きましょうねと言っているのですが
なかなかどうして塾生も忙しいのはわかりますが、事前提出してくれと頼んでいる課題はほぼ全員が未提出です。
出す人がいても前日や当日になってからで指導日の1週間前提出という約束はなかったことになっています。
私も事前に目を通すのは正直なところ面倒なので出さない人は放置していましたが、このままではいけないと考えています。
何かしらペナルティを与えることも考慮中です。

閑話休題。今日の本題はブログ読者にはあまり関係ない課題についてではなく、指導の中身についての問題提起です。
提出された課題をもとにあれこれ指導していくのですが、塾生の大半が勘違いしているところがあるのです。
それは何かというと、なにかと「どうすればいいのか?」と訊いてくるんですね。
私は課題を見て可否、良悪の判断をして、どこがダメなのか、おもしろくなっていないのかまではちゃんと教えます。
でも「どうすれば良くなるのか」はクリエイターとして自分で考えるべきことであり他人に訊くことではありません!
私もついつい踏みこんで教えてしまっているときがあるのでいけないのですが、どうすればいいのかくらい自分で悩みましょう。
私がそれを答えてしまえば、それは私のアイデアであり、私の作品の一部になってしまいます。
別にそれでもいいという人もいるでしょうが、これがまたよくないんですね。

塾生の提出課題より私が即興で思いついたアイデアのほうが理にかなっているし、たいていおもしろくはなりますが
しかし、それをそのまま自分の作品にとりこんで書いてみようとすると絶対に失敗します!
なぜなら私のアイデアは私という知識や経験、思想や主義主張などバックボーンの上に思いついたアイデアなので、
このバックボーンなしには書こうと思っても、ほぼ確実に挫折します。
要は他人のアイデアを巧く有効活用して自分の栄養にできず、消化不良になってまうわけですね。
盗作がオリジナルを越えられないというのは、そういうところにも理由があるわけです。

なので望まれれば私はできるだけ「基本として」「よくある展開としては」という前置きで改善案を出しましますが
それにしたって、それは私が血肉としているバックボーンというフィルターを通して私の知識の中から引き出した一例ですし
さらに基本、王道の設定をそのまま使うわけにもいきませんよね。なので本当は訊くだけ無駄です。

ただし塾生にとっては、こういうシチュエーションのとき、どういうふうにするのがセオリーなのかすらわからない。
よって突き放すわけにもいかないのですが、かといって私からその場その場の一例を訊きだしたところで
総合力がものをいう創作においては断片すぎて、ほとんど価値はありません!
あくまで自分が考えた物語やキャラの設定のことについてすら類似作品においてはどういうふうになっていたのかすら
わからないのでは先には進めません。
はては自分の考えてきたプロットを見せて「この作品に似ている作品を教えてください」と言われても苦笑するしかありません。

だからこそ毎回のように塾生の課題を前に「このキャラの従来作品と異なる魅力は何なの?」とか
「この作品はどういう読者層を楽しませるために、どういう演出にしようと思ってるの?」とか質問するわけです。
そして残念ながら塾生で満足に応えられる人はあまりいません……毎回ほぼ同じ質問をしているのにです!
たいてい質問されてはじめて、なんとか解答をひっぱりだそうとうんうん唸りだすわけですが
最初にそういうことを考えて設定していないのであれば意味がありません。後付け設定はかえって悪影響になります。

自分のアイデアを考えなしに思いつくままプロットにしないことです。
少なくとも類似作品とか参考にした作品ではどういうふうになっていたのかを熟知し、分析した上で
よりおもしろくなるように改変したり新しい要素を追加するなどしてオリジナリティをだすようによくよく悩んでください。
このとき「よりおもしろくする」ために自分が「何をした」のかをしっかりと自分の方針として確立してください。
「盗作にならないようにちょっと変えてみました」とか「なんとなくおもしろくなるかなと思いました」程度では
とても受賞レベルには遠く及びませんよ。





小説を書くことを料理にたとえるならば……

本来なら「一段深い設定をすると、物語の幅も拡がるという話」の4回目を記事にする予定でしたが
創作塾のほうで足踏みしてしまっている塾生が多いこともあって、今回はそのことについて書いていきましょう。

どうも作家志望者は灯台下暗しで自分の立ち位置がわかりにくいということもあるので
キリストの伝道じゃありませんが、たとえ話にしてしてみましょう。

作品を書いてもらうということは、新人賞に送るにしても、創作塾の課題として提出するにしても
自分で店を構えてお客(読者)相手に料理(小説)を提供することと同じです。
その際、その客はとにかく「金に糸目をつけず最高の料理」を注文してきます。

そこでコック(作家志望者)には、まず食材を求めに買い物に行ってもらうわけです。
そうすると、4割の人は生ゴミや腐ったものを買ってきてしまいます。
5割の人はレトルト食品を買ってきます。
なんとか1割くらいの人が普通に肉や野菜を買ってくることができます。
ただし客の要望である予算度外視でいいというのに、高級食材を買ってくる人はまずいません……

そこで、まず私は「おつかい」の仕方を教えるわけです。
そうすると7割くらいの人が、たまに腐りかけや賞味期限切れの食品を買ってはきますが
なんとかおつかいをこなして、食べられる食品(創作アイデア)を選んで買ってくることができるようになります。
残念ながら3割の人は最後まで「腐った食品」と「新鮮な食品」の区別できません……

さて食材は買ってこれても今度は調理することができないんですね。
買ってきたままの野菜や肉をまるごと水を張った鍋にぶちこんで煮れば、おいしいカレーになると思っているようなものです。
カレー粉に必要なスパイスの基本的な種類やその分量なんてまるでわかりません。
ましてオリジナルのスパイスの調合なんてさっぱり頭にないことなのです。
無理に調合なんてさせると、また生ゴミを混ぜかねません。

そこで「豚肉はよく火を通す」とか「ニンジンは生では食べない」とかごく普通に知っているはずの基本から
逐一教えていかないといけないわけですが、そういうことを教えていると
「豚レバ刺しとかスティックサラダあるでしょ。だからそうとは言いれないのでは」と言ってきたりするんですよね……
たしかにそうですが、もしあなたがレストランに行って野菜が生煮えでゴリゴリするカレーを出されて文句を言ったら
店員に「野菜は生でも食べられますから問題ありません」と説明されて納得できるかということです。
例外はあっても基本はゆるがないからこそ基本なのです。例外を挙げたからといって全てを正当化できるわけではありません。

そして買い物をするにしても何を作るか決めないで、適当に買い物かごに放りこんでくるものだから
サンマとリンゴを買ってきて、後からオムライスを作ろうとしたりするんですね。
しかも「サンマもリンゴも美味しいんだから、どうにか美味しいオムライスは作れないものか」と真剣に悩むのです。

さすがにこんなひどい料理をする人はいないのですが、こと小説創作においてはこの程度の人が大多数です。
見る人が見れば、なんでこんな愚かなことをしているのかということを平気でやってきます。
ですから料理でいえばボンカレーを温める程度ではだめですが、バーモントカレーを箱の裏に書かれた作り方どおりに調理して
ちょっとしたオリジナルの隠し味を加えて、ひと味変えたカレーを提供できるレベルで新人賞投稿作品の上位1%までいけます。
ほとんどの人が箱の裏に書かれた基本の作り方さえ、ろくに読まずにカレーを作ろうとしているのです。
まあ、小説の基本的な作り方をマスターするにはカレーの作り方よりもずっと複雑ではありますが基本の考え方は同じです。

カレーを作るくらいならどうにかなると思いませんか?
そのくらいの気軽な気持ちと、不断の努力でがんばっていってください!




決定版!あらすじの書き方の要点

創作塾の塾生にもプロットで「あらすじ」を書いてもらうことが多いのですが、一般的にも新人賞の投稿作品においては
原稿用紙換算で数枚のあらすじを添付するのが決まりとなっているので、今回は改めてあらすじの書き方の要点を考えましょう。

まず、よく指摘されるのは「あらすじ」というのは作品の冒頭から結末までを書きましょうというものです。
これは本のトビラや背表紙に書かれた「作品紹介」と勘違いして途中までや導入部までしか書かない人がいるのです。
そういう人は論外なのですが、結末までを書いたとしても、それで良いあらすじになるかというとそうではありません。
今回は、一歩進んで、どういうふうに書いたら、より読み手が理解しやすいものになるのかを考えてみましょう。

【1】均等に書かない!
まず何よりも注意しないといけないのは、素直に元になる作品の最初から最後までを圧縮してしようなどと思わないことです。
それをやってしまう人が凄く多いのですが、1冊分の文章量を原稿用紙数枚にまとめるなんて簡単にできませんし、
そんな代物を読ませて本文が魅力的なものであるとアピールするのは至難の業です!
そう、あらすじとは読み手に本文がいかにおもしろいかをアピールするためのものです。内容の解説ではありませんよ!
ですので、あらすじには書くべきところと書かないでもいい部分とに分けましょう。
ここを読んでほしい、ここがこの作品の肝なんだという部分は文章量を割いて、それほど重要でない部分は省略する。
そこの見極めとメリハリをつけることが大切なのです。もちろん、それでいてストーリーを追えることが前提ですよ。
ストーリーとして意味不明なあらすじは何の価値もありませんからね。

【2】どこが重要なのか?
では、実際にあらすじとして重要なところと、そうでないところとは何かを具体的に考えてみましょう。
一般的に最も大事なのは「主人公」がどんな人間か、そして物語の中で何を為すのかです。そこが肝心です。
いくら作者がお気に入りの脇役がいたとしても文字数制限がきついようなら割愛してください。
そして主人公について限られた文字数で書くなら肩書・経歴やら容姿については最低限度に留めおき
いったいどういう性格で、いかなる行動規範を持っているのかといったことを書いて従来作品の差異を強調しましょう。
特にライトノベルのような作品においては主人公のキャラクター性を短い文章でいかに紹介できるかが鍵となってきます。
もちろん、ここでいう主人公とはカバーイラストに大きく描かれるほうのキャラですよ。
たいていの男性向けラノベなら主人公は美少女です。その相手役となる少年はどちらかというと「語り手」です。
例として『シャーロック・ホームズ』の中で「私」と一人称で表現されるワトスン博士が作品の主人公でないのと同じです!

【3】ヤマ場に合わせて起伏をつける
単なる縮約版として均等に書かないためには、もうひとつ重要なのはストーリー内に含まれる複数のエピソードにおいても
省略できるものはバッサリと斬ってしまって、根幹となる部分のエピソードのみ抽出してストーリーを見せるのも技術です。
各エピソードにはそれぞれ役割があります。ストーリーを構成するために積みあげられるべきものとは別に
物語に深みを与えるものや、ちょっとした緊張の緩和のために遊び心をいれたもの、そしてキャラの魅力を表現するものなど
たいていは複数の要素を持っていて単一目的ではないにしても、それぞれ主目的というのがあるわけです。
そういうことを理解して書くのは基本なので、それを意識していないというのは論外なのですが、ちゃんと意識して書いてあるなら
あらすじで書くべきエピソードはストーリーを追う上で必要不可欠なものだけでよいのです。
キャラの魅力については、あらすじの冒頭で簡潔に説明してありますし、遊び心を入れる余裕はありません。
ですからあらすじを書くと、作品内で100ページ超の内容が数行あるいは完全にスルーされている箇所もあれば
ほんの数ページの箇所が全あらすじの30%を占めている部分があってもおかしくないのです。
読み手に理解してもらうのに必要な部分は可能な限り多めに、そうでないところは極力減らすのがあらすじの基本です。
初心者の場合だと、どこを削れるかということを考えるところからは始めましょう。

【4】作品のウリを明確にする
上にも書きましたが、あらすじとは小説作品という商品の宣伝材料、プレゼン資料なのですから
客観的、俯瞰的に説明するのではなく「ここを読んでくれ!」「これが俺の言いたいところだ!」というのを明確に主張しましょう。
とはいえ作者の思想を主義主張を訴えかけろというのではないので間違えないようにしてください。
たとえば「友情」がテーマであるなら、やはりこの作品において真の友情とはどういうものかを物語を説明する中で
はっきりとわかるようなかたちで書いておくと、とかく流し読みになりやすいあらすじを読む上では好都合なのです。
またはこの作品のウリはテーマとかそういうものは関係なく「迫真のバトルだ!」とか「超絶エロシーンだぜ!」というのであれば
そのシーンをそのままあらすじに書くことはできませんが、そういうところがウリなんだと理解してもらえるよう工夫しましょう。

【5】良いあらすじが書ける作品はおもしろい作品
上でも何度か言及していますが、良いあらすじを書くには、そもそも良い作品でないといけません。
おもしろい作品のあらすじをつまらなく書くのは容易ですが、つまらない作品のあらすじをおもしろく書くのは至難です。
ちゃんと本編において物語の構造をよく把握し、それを巧いこと実践できていれば、あらすじを書く段階になっても
どこを抜き出し、どういうふうに説明したり強調すればいいのか、それほど悩まずに書けてしまうものです。
そういうふうにならないということは、そもそも本編からしてちゃんと出来ていないわけで最初から無理ゲーなのです。
腐った食材を一流シェフの腕前で料理しようと食べられないゴミしか作れないのと同じです。

ですから逆に考えて、おもしろいあらすじを書いてから本編を書くとミスしてやり直す労力も少なく最も効率的です。
そしてこれを一般にはプロットと呼んでいるわけですね。つまり上の要点を守ればプロットも書けてしまうわけです。
とはいえ良いあらすじ、プロットを書くためには小手先のテクニックよりも物語構造への深い理解が前提となります。
今まで学習してきたもの、体得してきたものを最初に試される場があらすじでありプロットなのです。
軽視せずにがんばって挑戦していってください!




HOMENEXT →
広告:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。