L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

世界一短い小説

日昌晶掌篇文学賞も11月期にはいりました。
初期よりも書き方や表現の仕方も上達して、意欲作や秀作も増えてきています。

そこで、きょうはちょっと掌篇小説よりも、もっともっと短い小説を紹介したいと思います。
ちょっと前に140文字以内のTwitter小説なんてものもありましたが、調べてみるとですね、
これがまた、140文字とかそんなレベルじゃないんですよね。
世界にはもっともっと短い小説が存在していたのです!

それでは、さっそく紹介しましょう。
英語圏の作品ですので、原文に訳文を添えておきます。

フレドリック・ブラウン Fredric Brown(1906-1972)

Knock
The last man on earth sat alone in a room. There was a knock on the door ...

『ノック』
 地球最後の男が部屋にいた。そこにノックの音が……


ブラウンはSF小説の黄金期を築いたSF作家でショートショートの名手。
長編では『発狂した宇宙』(1949)と『火星人ゴーホーム』(1955)が有名。
ブラウン作品のほとんどが1000ワード以内、500ワード以内というのも珍しくないとか。
この『ノック』も、たった16ワードで書かれています。
(日本語は文字数ですが、欧米では単語数で計算するのが一般的です)

『ノック』はSF設定でいて、サスペンスであり、ホラーにもなりそうな作品ですよね。
ありえない状況に対する不安と恐怖を感じさせる妙味はさすがだと思います。

そして世界でもっとも短いとされるのが、これ。
作家については、ちょっとよくわからないのですがSF作品です。
ショートショートはSFが多いんですよね。

ロジャー・ディーリー Roger Deeley

Time ended. Yesterday.

 時間は終わった。昨日で。


恋愛小説としては、こんなものもありました。

ジェフ レンナー Jeff Renner

Boy meets girl.Boy loses girl.Boy builds girl.

 少年は少女と出会う。少年は少女を失う。少年は少女をつくる。


最後の'build'の意味がちょっとよくわからないので、わかる人がいたら教えてください。


そして最後に紹介するのは世界的文豪の作品になります。
ディーリーの作品は3ワードで、こちらは6ワードですが
やはり価値ある小説という意味では、こちらを世界でもっとも短い小説としても
いいんじゃないかと思えるような出来映えです。

アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Miller Hemingway (1899-1961)

For sale: baby shoes, never worn

 売ります:赤ちゃんの靴、未使用


どうですか? なにげない一文にもなっていない作品ですが
これぞ掌篇というような余韻を残すことに成功しています。

この広告?を出した人はどんな人だったのか?
お店の人なら"never worn"なんて表現は使かわないで、"new!"を使うはず。
すると、この広告は地方紙やコミュニティ誌の物々交換コーナーみたいなところに
普通の人が出稿されたものなんじゃないかなと想像できるわけですよね。
でも、普通の人が未使用の赤ちゃんの靴を売るシチュエーションとはどういうことなのか?
この広告をだした主人公の人生についての想像が読者のなかでどんどんと拡がってゆきます。

これが作品の余韻なんですね。
掌篇小説でも、このような余韻を残せるかどうか、それがたいせつになってきます。
短い言葉で全て語り尽くすことはできません。
言葉がたりないところは、読者の創造力に任せる。

文豪なら6ワードでこれだけのことができるのです。
800文字なんて大長編に思えるほどの文章量です。
あなたは、限られた文字数で、どこまで語れますか?
そして、読者にどれくらい大きな想像の翼を与えられますか?
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でし夜はダメンズ好きなのです AKR48作家修業日記(12)

でし夜、パンツをかぶるの図
ネタが尽きた凡人以下、葛那でし夜こと、クズです。
※ハルヒたんが現れたからと言って期待はしちゃいけません。

前回、女性向けなのに、女性出てこないね、と指摘されたボク。
そもそも、男女の恋愛書けないと気付き絶望していた時、友人Lたまから、心優しい差し入れがありました。
「これで、あんたもラブマスターだよ」
書店で恋愛物買うのはクソ恥ずかしくて無理だったボクに、優しく手を述べてくれたLたま……。
彼女は天使じゃー(´;ω;`)
感極まり、震える手で紙袋を開けた。すると。

『俺の下であがけ』
『絶対服従命令』
『コイビト遊戯』

( ゚д゚)

全部BLじゃねーかッ■━⊂( ゚∀゚) 彡 ガッ☆`Д´)ノ

ボクはね、男女の恋愛が書けなくて悩んでるんです!
何だってこんなボブゲなんて……ブツブツ
ボクは、憤慨してすぐに土下座しましたよ。

「『鬼畜眼鏡』も貸してください」orz

あれ?

………まぁ、趣味の話はわきに置いておいて。
やっぱり、ボブゲじゃ役には立たないと思うんです。
だから、4つのゲームを大切に胸に抱えつつ、男女物で役立つ作品をお願いします、と頭を下げたのでした。

翌日、彼女は三つのゲームを貸してくれました。

『大悪事』
『螺旋回廊』1、2
『咎犬の血』

( ゚д゚)

エロゲーから離れろよおおおおおおおおおおおお!!!!

ってか、何で、こんな、危ういのばっかりなんだよ?!
これで男女の恋愛の何が学べるんだよ??!
っつか、3つ目はやっぱりボブゲじゃねえかよおおおおおおおおお

…………はぁ、はぁ、はぁ…………結局、自力で探すことにしました。


ハイ。おめめが腐ってきたここらで、
さっそく、レポートに入ります( ノ゚Д゚)
今回の課題も引き続き、

!ミッション 3-3
魅力あるキャラクターを作れ!!!

オフ前日の深夜(23:30開始)だというのに、師匠のフルボッコは留まることを知らず……
「でし夜! このキャラクターいいね!!」
OKメールを夢にまで見たボク。現実は遠すぎて……涙が。

そういえば、今回のオフ会。
師匠がプロットをぶった切っていくって講義(?)だったのですが、
ワークショップの成績優秀者用にでし夜と照子がプレゼント選んだんですよー。
他人の財布でお買い物って何て楽しいんでしょう!
ついでですので、交流会の様子をちょこっと、紹介させて頂きます。

交流会……扉を開ければ、そこはカオスでした。

持ち合った小説やら漫画を読みあさってる人もいれば、師匠はゴミ拾いしてるし、
パニエパニエと叫ぶ怪しい集団や、プロットを読み合いフルスウィングでボコ殴りしあうMな方々、
自分の萌えをひたすら語る人、果てはソファでくつろぎつつ人生相談まで……様々です。
かく言うボクも、先週のオフ会で参加したのは3回目。照子たんも左に同じ。
実は、照子とでし夜はミクオフ常連様を差し置いて、
たった2回参加したところで弟子に応募したという強者だったりします。←自分で言う。
テライケメンが目の前でイチャイチャしてたり、してもらったり、してくれよおおと頼み込んだり、
お姉さんたちは美人だし、美しい男の娘もいるし、編集の方がいらっしゃる時もあって、
その道のお話が聞けたり等々……まさに天国。だと思います。
それもこれも、師匠のお人柄のおかげですね♪(^ω^)
だから、OK出してください。


…………ハイ! ごますり失敗、残念無念!
さくさくっとレポート入りますよ~(・∀・)

今回スカイプミーティングでは、
「ダメなヤツばっか」
「格好良くない」の連呼でした。

ううう 師匠は男の人だから分からないんだよぅ
女の子はダメンズが好きなんだよおおおおおおおおおおおおおお!!

と思ったんですが、ミクオフでお友達に尋ねた所、「完璧」が好きだとか、
『ジャイキリ』ならタッツミーがいいとか、ちらほら。
…………ダメンズって、マイナーな部類、なのか……??
確かに、遙時3では、朱雀チームが大人気だし(彼等が甘い台詞を吐けば吐くほど、
ボクの口からは砂が出たものでした; 彼等はギャグ要因だな、と思ったほどだったのですが)
段々と、自分がズレてんだな、と確信してゆく……

でもね。ダメだダメだダメだって言われて来ると快感になってきて、
むしろ、ダメンズしか出てこない作品書けばいーじゃん、と開き直ってみたのでした。
うん。これが、ボクの持ち味だぃ。
だって、ダメンズ好きなんだもーん(*´Д`)ハァハァ


てなことで、
【コンセプト、テーマ】
大切な道場を守るため、ダメンズのケツをひっ叩き、日本一の道場目指して奮闘するヒロインの話。

で、ヒーローを考えてみました☆

男・23歳
理屈屋で皮肉屋のヒロインの義兄。道場をつぐべく養子として引き取られたが、現在は銀行マン。
理尽くめで剣を振るう。自分の論理には絶対の自信があり、何故負けるのか理解出来ない。
治る病だったはずのヒロイン母が、父の西洋嫌いのせいで、適切な治療を受けられず亡くなったことが、
西洋嫌いを嫌悪し、日本的精神論を掲げる父に反発、論理的思考に拘るようになった発端。
ヒロイン母が亡くなってからは、剣道など古くさいと言って辞め、勉学に勤しみ就職。
ヒロインとも距離が離れていった。
剣筋は悪くないのだが、考えに没頭し、勝負を忘れるなどヘタレ戦士。
そもそもの論理がずれていることが多々ある。
養子として貰われて来たばかりの頃、家族とうまくいかず、家を飛び出した。
家に居場所を感じず、誰も探してくれないと思い込んでいた彼を、ヒロインが迎えに来た。
風邪を引いてまで、幼子が自分を一晩仲捜し回ってくれたことに感動した彼は、彼女の兄でいたいと思う。
けれど、ヒロイン母が亡くなった時、義父と決定的な喧嘩をして妹を置き去りに出てしまった。
父親の短慮にヒロインまで人生を狂わされるのは許せないと
道場に戻ってきた兄としての(妹贔屓な)正義を持つ。
けれど、素直な感情表現が苦手で、偉そうに話す癖があり、ヒロインや周りからは反発を喰らう。
特にヒロインと会話がうまくいかないと、自己嫌悪に陥る。
本当は、捨てるようにして置いてきてしまった妹がずっと心配だったが、後ろめたさで会えなかった。
妹が結婚させられる、と聞いて放っておけず、今回帰ってきた。
道場再建に手を貸しつつ、ヒロイン母の愛した「剣道」を絆に妹や父と和解してゆく。


師匠<『まる子』の丸尾くんですか?>

ムキーーーーーーーーーー!

ここで問題です。
では、どうすればこのキャラクターは丸尾にはならないのでしょうか??

答え:論理的で格好いいシーンを想定すること。

とにかく、どれだけ駄目でも馬鹿でも、クズでも、最終的に勝利を勝ち取るのがヒーローなのだそうです。
(私は景時(遙時3)や、シンジ君(エヴァ)みたいに逃げちゃうのが大好物ですが)
しかし、上の設定ではそれが分からない。
何故なら、ダメなところばっかり書いているから。


→と言う訳で、格好良い所を考えて見ました。

④男・23歳 脇構え オールラウンダー
理屈屋で皮肉屋のヒロインの義兄。道場をつぐべく養子として引き取られたが、現在は銀行マン兼次期ドン候補。
論理尽くめで剣を振るう。自分の論理には絶対の自信あり。
負けても、理由が分からず、髪をかきむしって怒り、ますますのめり込む。彼自身は調査は苦手で、
いつも見当違いの事をしている。そのため、黒サングラスのごつい部下が彼の手足となり、データを収集する。
データが集まらない間は、実力を発揮出来ないが、
彼の内で、全てが一本に繋がった時、どんな攻撃も先読みする最強戦士へと変貌する。
治る病だったはずのヒロイン母が、父の西洋嫌いのせいで、適切な治療を受けられず亡くなったことが
西洋嫌いを嫌悪し、日本的精神論を掲げる父に反発、論理的思考に拘るようになった発端。
父と反目してからは、組織の中で反旗を翻す機会を狙い、雌伏の時を過ごしてきた。
次期ドンと目されるヒロインとは対立する立場だが父親の短慮にヒロインまで人生を狂わされるのは許せないと
道場に戻ってきた兄としての(妹贔屓な)正義を持つ。
けれど、素直な感情表現が苦手で、偉そうに話す癖があり、ヒロインや周りからは反発を喰らう。
特にヒロインと会話がうまくいかないと、自己嫌悪に陥る。
捨てるようにして置いてきてしまった妹がずっと心配だったが、後ろめたさで会えなかった。
妹が結婚させられる、と聞いて放っておけず、今回協力することになる。
道場再建に手を貸しつつ、ヒロイン母の愛した「剣道」を絆に妹や父と和解してゆく。


師匠<「メポイントとダメポイントを一言に要約」して、それを「さらに3割増し極端にして」みて。

してみた。↓

キメポイント:データ戦略
ダメポイント:細かいデータに拘りすぎる。
↓三割増し極端
キメポイント:相手は、彼の言った通りの行動を必ず取ってしまう。(ジョジョ的に)
ダメポイント:彼のデータ収集は、個人的なものに走りやすくストーカーと間違われる。
また、データを収集する黒サングラスの部下が、彼にゾッコンで気持ち悪い。


方向性が間違っている気がしなくもない……師匠の反応を待つばかりである。
キャラクター造りの終わりは、まだ見えない(´Д⊂ヽ
照子もでし夜も迷子の子犬だお…………クーンクーン

今日の執筆会は

本日は初の試みとして、執筆会なるものを開催してみました。
執筆会とは、まあ早い話がみんなで集まって、おのおの原稿を書こうという試みです。

そしてmixiの”つぶやき”で参加者を募ってみたところ、8人の参加者が集まってくれました。
メンバーはというと、いつものオフ参加者の中でも精鋭が勢揃いです。
今月、『彼女を言い負かすのはたぶん無理』(スマッシュ文庫)でデビューするうれま庄司先生、
幻狼ファンタジアノベルス大賞優秀賞受賞作『魔王。をプロデュース』でデビューする甲田由先生、
また発刊めざして幻狼杯にて『僕と皇女の秘密工場~そして蒼穹へ~』を執筆中の丸井ふとんさん、
そして日昌晶とその弟子の照子、でし夜のふたりに他2名でした。

なんと参加者の半数は小説家および編集者付きというメンツです。
前日に募集したので集まっても数人かと思っていたのですがフタを開けたら!
いろいろな意味で、そこで交わされた会話も濃かったですよ。

で、問題の執筆なのですが……まあ、話に花が咲いてしまって
当初の予定のように黙々と執筆するという展開にはなりませんでしたが
若手作家同士の交流会の様相を呈していたので、それはそれで楽しかったですよ。

ちょっと思ったのは、やっぱり作家デビューのきっかけを掴める人ってアクティブですよ。
はっきりいって主催者のわがままで今回の執筆会は23区内でもはずれで
しかも前日に呼びかけて集まれるというのは凄いと思います。
もっとも遠方としては栃木県からの参加もありましたしね。
まあ、なんでも参加すれば作家デビューできるかといえば、そうではないんですが
作家デビューするための条件として「積極性」は確実にあると思います。
私も見習わないといけないなと、改めて思わされました。

もし機会がありましたら、また第2回を開催したいと思います。
そのときはまたよろしくお願いいたします!

戦争2(中世編) 架空異世界構築シリーズ

だいぶ間隔があいてしまいましたが、古代編に続き中世編です。

歴史的には古代ローマ帝国が滅亡し、フランク王国がカール大帝により西欧地域の統一を果たしますが
カール大帝の子らによって大帝国は分割され、やがて衰亡していきました。
その後、ヨーロッパ地域は無数の諸侯らによって分割統治されるようになっていき、
かつてのローマ帝国のような大規模な軍隊を維持することはできなくなっていきます。

中世における戦争として有名なのは「十字軍遠征」「百年戦争」「薔薇戦争」などがあります。
この時代の戦争の特徴は、古代の歩兵と騎兵による軍団制から先祖返りした騎士の一騎打ちになりました。
騎士の装備は城ひとつと同じ金額がかかるほど高額であり、軍備や食糧についても自前調達なので
騎士や貴族といった諸侯のみが装甲騎兵として従軍することしかできなくなってしまい、
かつて主力であった歩兵は騎士の従卒として脇役に追いやられていきます。

戦闘の規模としては、1つの会戦に騎士が数百から多くて数千、
これに歩兵や弓兵として2倍から3倍の歩兵部隊を率いるのが経済的な限界であり
古代世界のように数万人規模の国軍は組織されていませんでした。
また国軍ではなく、あくまで封建制によって従う諸侯の連合軍であるため
有力貴族が司令官の職にこそ収まりますが、指揮権は統率されていないのが普通で
諸侯は配下の手勢を目先の欲に駆られて勝手に動かして混乱を招くことも多々あったようです。
十字軍のみは宗教的熱狂もあって、この当時としては壮大希有な大兵力が何回も投入されましたが
十字軍としてひとつに統率されていたわけではなく、あくまで諸侯単位の指揮によるものでした。

また騎兵とはいえ十字軍などが行われた中世の初期において鎖帷子にバケツのような兜の甲冑は
30~50kgとあまりに重たすぎて、とても乗馬しながら素早く動き回ることができず、
そもそも騎兵突撃はある程度の数が揃わないと簡単に打ち破られてしまうために
古代ギリシア時代のように戦地まで馬で移動し、戦場では下馬して戦う戦法が主流となりました。
中世の騎士は颯爽と馬を駆って戦う「騎兵」ではなく「乗馬歩兵」に分類されるような兵種だったのです。

また、この時代は甲冑の発達がめざましく、鎖帷子(チェーンメイル)から鈑金鎧(プレートアーマー)へと
進化してゆくことで、それに対抗する武器も変化し、新しいものが発明されてゆきました。
ファンタジー作品では、なにかと万能感のある長剣ですが、史実的には全時代を通じて
主力武器になったことは一度もありません。
あくまでもサイドアーム、補助的な武器であり、それだけに装飾など凝らすことができ、
権威の象徴として扱われてきたために、そのような幻想が生まれたのでしょう。
(日本でも古代の兵は矛や戈、中世の武士は弓もしくは薙刀、近世は槍、そして銃が主力兵器でした)
中世においては金属の鎧に対して斬るための剣はまったく無力なため、鎧の上から骨折させるべく
打撃を重視した巨大で肉厚な剣や、それよりもっと効果的な戦鎚(バトルハンマー)や戦矛(メイス)が
実戦における騎士の武器としては好まれ、いろいろなバリエーションが生まれました。
ただし競技としては騎兵槍(ランス)による馬上槍試合と剣の試合が行われています。

従卒や歩兵は騎士とは対照的に軽装もしくは平服が多かったようです。
後期になると厚手の綿をキルティングにした布鎧や半兜(サレット)で武装する歩兵も登場しました。
歩兵はあくまで鎧で動きが制限され、落馬すると自力で乗馬できないような騎士の補助が主任務でしたが、
やがて弓兵として戦場でも活躍の場を得て長弓(ロングボウ)や弩(クロスボウ)で戦うことになります。
百年戦争において、イギリス軍の長弓がフランス軍の弩を圧倒した話は有名ですね。
弩は機械式に強力な弦を巻きあげるため、太矢(ボルト)の威力は鈑金鎧を貫通するほどでしたが
どうしても弦を巻きあげるのに時間がかかるため、連射の効く長弓のほうが有利だったのです。
ちなみにモンゴルなどアジア圏の騎馬民族の短弓は威力が弱く、命中精度も低いので
命中精度が低いのは集団戦による一斉射撃で補い、威力不足は毒矢で補うのが通常です。

またヨーロッパ圏の特徴として、十字軍遠征の成果により未開の僻地にすぎなかったヨーロッパに
当時、最先端の科学力を誇った文明国イスラム圏の高度な建築技術を導入したことで
荘厳な大聖堂の建設(ゴシック様式)と同時に城塞都市建設を得意とすることになりました。
ただでさえ大兵力を動員できないことで攻城戦は非常に困難で攻囲が数年におよぶこともありました。
日本の城のイメージとは異なり、大陸の城は町ごと城壁で囲まれていて、
食糧もしっかり備蓄されていると、ちょっとした小都市でも攻略するのは至難の業です。
そのため都市を完全に攻略することは少なく、基本的には包囲した後に交渉で有利な条件を引きだして
すみやかに撤退するというのが攻城戦の目的となっていました。

それと当時の戦闘は粗野で野蛮そのものでもありましたが、敵への憎悪や愛国心とはないに等しく
基本的には自分の領土の拡大や安堵が大なる目的であり、小なる目的は近隣の村々への掠奪でした。
そのため敵の有力貴族を殺害し、完全に打倒してしまうことにメリットがあまりないため
たいていは身分にみあった大金の身代金を要求して、身代金が支払われればすぐに解放しました。
騎士階級が没落した近世初期には、身代金目当てに大商人や輸送物資などを誘拐して
身代金を要求する盗賊騎士が横行していたというのは、以前鉄腕ゲッツの紹介で書いたとおりです。

このような中世騎士の戦闘は小規模の戦士階級とその従者たちによって繰り広げられていきますが
20世紀まで諸侯が乱立するドイツとは異なって、フランスは早くに王により統治がはじまり
大規模な軍隊を組織できるようになったことと、傭兵による歩兵部隊の導入で
残酷で野蛮な戦闘であったけれども、どこか儀式的であった戦争は変革を余儀なくされ
戦争は組織的な大規模殺人へと様相を呈してゆくことになります。

実はとりたてて中世の戦争は甲冑の格好よさとは反比例しておもしろくありません。
女性向け作品としては、戦術とか戦略とかあまり関係ない一騎打ちなので書きやすいようでいて
実は諸侯が乱立する戦国時代のため、女性が大好きな宮廷陰謀劇とかはあまりないんですね。
みんなが大好きな宮廷が形成されるのは、絶対王制が確立される近世以降のことです。
次回は、その近世の戦争について書いてゆきます。

元祖カルト映画『ロッキー・ホラー・ショー』を体験したか?

先週末、10月31日は日本最大級のハロウィンイベントである川崎ハロウィンが開催されていました。
仮装パレードなどが有名ですが、夜の部で特に有名なのが
ハロウィン映画祭で上映される『ロッキー・ホラー・ショー』です。
もちろん去年に引き続き、私も参加してきました。

この『ロッキー・ホラー・ショー』(The Rocky Horror Picture Show 1975)こそ
史上はじめてカルト映画と呼ばれ、一部のマニアに熱狂的な支持を受けた映画です。
ホラーとはいっても、まったく怖くないというかホラー要素はゼロです。
しかも元々は英国の舞台を映画化したロック・ミュージカルだったりします。

ストーリーはゴシック小説の古典「フランケンシュタイン」をベースにしつつ
そこにB級SF映画の要素を詰めこみまくって、
さらに同性愛だの異装癖だのといった変態要素まで盛りこんでいて
公開当時としては斬新にして奇抜な世紀の怪作だったわけです。(ポロリもあるよw)
はっきりいって低予算のB級映画ではありますが、
ヒロインのジャネット役を演じたスーザン・サランドンは
後にアカデミー主演女優賞を受賞していたりするんですよ。
しかも吹き替えなしで卑猥な歌「タッチ・ミー」を歌いきっています。

それでも初公開時にはまったくヒットしないまま、しばらくして深夜上映にかけられると
登場人物のコスプレをしてパフォーマンスをしたり、劇中曲にあわせて踊ったり
物を投げたりしてホームパーティさながら大騒ぎして映画を観るスタイルが確立されました。
そして、これがカルト映画として認知され、世界中で同じようなスタイルで
鑑賞されるのが一部のファンのあいだで広まり、日本でも毎年、川崎ハロウィンのときだけ
大規模上映されることになっているわけです。

実際、どんな感じで上映されているのと興味ある人は
今年の模様がすでにYou Tubeにアップされているので見てみてください。
ついでに本場アメリカでのさらに凄いイベントも紹介しておきます。





……とまあ、こんな感じで世界中でやってるわけですよ。
DVDや先月発売されたばかりのブルーレイでも、おまけとして
観客によるお約束の「野次」や「合いの手」が収録されていて
自宅にいながらロッキーのイベント上映を体感できるようになっているほど
この映画は、ただ鑑賞するのではなく騒ぎながら観るという
他にはない独特なスタイルのエンターテイメントとなっています。



最近、前人未踏の2億冊を突破した『ONE PIECE』の尾田栄一郎先生も多大なる影響を受けて
ロッキーホラーショーの主役トランスセクシャル星人フランクン・フルター博士(ティム・カリー)を
ほぼそのままのかたちでオマージュした「オカマ王イワンコフ」なるキャラクターを登場させていて
その初登場シーンについてもオリジナルを彷彿とさせるものとなっていました。
そのくらい、この映画のインパクトは強烈だということの証明にもなるでしょう。

もしもクリエイターをめざしているのに、『ロッキー・ホラー・ショー』を体験していないのであれば
(ここは敢えて鑑賞ではなく体験と表現させてもらいます)正直、大きな損失になるかと思います。
好き嫌いは二の次として、こんなスタイルの体感型エンターテイメントがあるんだということを知るだけでも、
あなたにとって大きな経験になりますし、創作意欲を奮起させてくれるでしょう。
しかも川崎ハロウィン映画祭は入場料無料(要ドリンク代500円)です!
残念ながら、関東では来年まで上映はないでしょうが、機会があれば来年、ぜひ体験してください。
あなたの固定概念に支配された世界が大きく変わること、うけあいです。

まあ、mixiライトノベル作家志望で一緒に行く人を募集したのに結局だれも来なかったですけどねw

第1回日昌晶掌篇文学賞 10月期選考結果発表

お待たせしました。10月期の発表です。今回の応募総数は34作品でした。
今回も力作ぞろいで選考は難航しましたが、ここに発表させてもらいます。

【金賞(10月期月間賞)】(副賞:680円ギフト券)
『キッチン』 かえで公

まず、この作品はとてもおもしろいです。
残念ながら吉本ばななの『キッチン』を読んでいない人には
このおもしろさが半減以下になってしまうのは非常に残念ですね。
いくら言ってもラノベしか読まない人も多いので
少し昔の大ベストセラーでも読んでない人はわりと多いんですかね?
こういう他作品をオマージュする作品は私が気づいた限りでは、この賞では初めてです。
冒頭を読みはじめたときは「おや、どこかで読んだような?」という既視感というか既読感をいだき
その後に続く違和感となぞときの展開の妙は非常に良質のパロディでした。
『キッチン』を読んでいない人にはちょっとわからないでしょうが、まさに金賞にふさわしい作品です。

<受賞者コメント>
コメントがもらえしだい、後ほど掲載します。


【銀賞】
『紙飛行機』 舞華

なにげない学校シーンの1コマをきりとった物語です。
なので、これといった事件が起こるわけでも魅力的な主人公が出てくるわけではありません。
しかしながら、この作品は掌篇小説にとって、とってもたいせつな読後の余韻があるんですね。
その余韻は「紙飛行機」というモチーフによって、きれいに描写されています。
とても清涼感のある青春の物語です。


【佳作】
『もうだめ……! part.2』 ゼミ長
『カボチャばばぁの報せ』 雷鳥
『誰か拾って下さい』 玲レイ
『物思いの秋』 乾芳秋
『どこに行くんだろうか?』 遥かな時を生きる2
『そうだ。普通に生きよう』 おっとー
『ガサ入れ』 星兎心
『舌と缶』 コフィ
『ワカリアエナイイタミ』 けいぶん
『歴史の誤解』 さやにゃ
(以上10作品、投稿順)

『もうだめ……! part.2』は言葉遊びシリーズ?の第2弾ですが、
まだやるかという心意気を今回は評価してみました。前回よりもおもしろくなっていますし。
『カボチャばばぁの報せ』のようなオチのない作品というのも掌篇で味がでてきます。
この最後まで読んでも「おや?」と思わせる微妙な設定がいい味をだしておもしろい読後感になっています。
『誰か拾って下さい』は王道路線のライトノベルな展開が繰り広げられますが
最後に主人公が「ファンタジー」を否定してリアルに戻るところがおもしろいです。
『物思いの秋』はうってかわって思索的な作品です。なんでもないようでいて奥が深いのが気に入りました。
作品の中に描かれた情景の美しさも高評価です。
『どこに行くんだろうか?』は最後まで銀賞かどうか悩んだ作品です。
作品のテンポ、展開、余韻ともによく出来ておもしろかったですが、ややありきたりではありました。
『そうだ。普通に生きよう』は偶然の物語がおもしろく読めました。
難点としては展開がご都合主義すぎるので、しっかりとした理由があればもっと上にいけたでしょう。
『ガサ入れ』は刑事ギャグもので、なぜかこの賞では定番路線ですよね。
定番なだけにおもしろくできていたと思います。もちろん下品なところも含めて。
『舌と缶』はなにげないシーンとどうでもいい日常を執拗に描くことでおもしろさがでています。
こういった作品はいかにも掌篇小説らしくていいですね!
『ワカリアエナイイタミ』はアイデア勝ちな作品です。
この手の実験的な作品としては完成度が高いところを特に評価しました。
『歴史の誤解』はショートショート風SFの意欲作で完成度も高かったです。
おもしろいのですが星新一作品のようなシニカルさを加えると、もっとおもしろくなりますよ。


《総評》
中だるみというのか、投稿作品数は微減しているというか、落ち着いてきたのですが
投稿作全体のでレベルは確実に高まってきています。
数ヶ月前なら確実に佳作になった作品でも、今では入選が難しい状況です。
小説は小説でも掌篇小説独特の書き方や世界観が浸透してきたとよろこんでいます。
余談ですが、これまで夏から秋にかけて募集してきているのですが
なぜか毎回「バレンタイン」ネタが投稿されてきています。
それだけ話が作りやすいのかもしれませんが、ありがちな設定なだけに
選者が「おおっ!」と感動して入賞に至るケースも少ないです。
季節イベントをやるなら、季節感に合わせてもらったほうがいいかなと。
毎月の選考ですから、季節ものの作品はちょっとだけですが評価高くなりますよ。
だいたい発表は1月遅れなので、投稿時には1ヶ月早取りしたものが望ましいですね。
今ならさしずめ「クリスマス」ネタでしょうか。
それでは、来月もよろしくお願いします!


<受賞作品全文掲載>

キッチン かえで公著

 私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。
どこのでも、どんなのでも、それが台所であれば私はつらくない。
できれば機能的で機材も多く、よく使い込んであるといいと思う。
ものすごくきたない台所だって、たまらなく好きだ。寧ろきたない方が好きだ。
床に野菜くずがちらかっていて、スリッパの裏がまっ黒になるくらい汚いそこは、異様に広いといい。そして物がたくさんあるといい。
食料がならぶ巨大な冷蔵庫がそびえ立ち、その銀の箱が私の生きる場所だ。
油が飛び散ったガス台や、さびのついた包丁からふと目をあげると、窓の外には淋しく真夜中の星が光る。
こんな時、私はよくうっとりと思う。
いつか死ぬ時がきたら、台所で息絶えたい。
ひとり寒いところでも、だれかがいてネバネバしてるところでも、私はおびえずにちゃんと見つめたい。台所なら、いいなと思う。
吉本家で生まれてから毎日台所で眠っていた。
どこにいても何だか寝苦しいので、暗い所へと流れていったら、冷蔵庫の下が一番よく眠れることに気付いた。
両親はそろって若死している。だからと言って誰も私の事など育ててくれない。そんな事良くある事だ。私は落ちているもの捨てられているものを食べて生きてきた。
親戚達も目まぐるしくどんどん死んでいく、私がどんどん産んでも子供もすぐに死んでいく。
次死ぬのは自分かもしれないと恐怖すると、いつも冷蔵庫からするぶーんという音が、私を孤独な思考から守った。
そこでは、けっこう安らかに長い夜が来て、朝が行ってくれた。
ただ星の下で目覚めたかった。
朝の光りで眠りたかった。
それ以外のことは、すべて淡々とすぎていった。
しかし! そうしてばかりもいられなかった。現実はすごい。突然台所の電気が点いたかと思うと
「きゃーっ! ゴキブリッ!」
という家主、吉本ばななの悲鳴が聞こえ、即座に私は丸められた新聞紙でぺしゃんこにされた。


紙飛行機 舞華著

授業があまりにも暇だったので、教科書を1ページ破って紙飛行機を作った。
「なぜこんなにも退屈な授業を受けなくてはならないのだろうか。」
ふと、学生にはあるまじきばかばかしい疑問が頭をよぎった。
窓の外では木々が穏やかに揺れている。
夏の暑さも過ぎ去り、けれど日中はまだ寒いとは言い難い
どちらかと言えば心地よい秋のある日。
あぁ、サボればよかった。
サボって、屋上のいつもの場所で昼寝をしていれば……。
今更ながらに悔やまれる。

紙飛行機を飛ばす。

風邪に乗って窓の外まで飛んでいく。
どうやら巧く作れたみたいだ。
「私の代わりにどこかへ行ってくれ。」
なぜか窓の外へ飛んでいく紙飛行機を見て思った。
考えにふけっているとふと私の頭に衝撃が訪れた。
「っいた!」
思わず叫んでしまった私の目に、
先ほどまで教壇で板書をしていたはずの先生が映った。
手には教科書を持っていた。
「またお前は。」
「ははは……。すみません。」
ため息をつきながら先生は教壇へと戻っていく。
クラスメイトはクスクス笑っている。
いつも先生は怒りはしないが、
授業を聞いていないのを見つけると教科書を生徒の頭に降らす。
角でもないからそこまで痛くはないのだけれど、
さっきみたいに油断していると突然の衝撃に驚くのだ。

頭をさすりながら再び窓の外に目をやると
校庭の端の木の辺りを飛んでいる紙飛行機が見えた。

11月23日はライトノベルオフ!

今月もライトノベルオフを開催します。日程は11月23日の勤労感謝の日です。
遠方からの参加者や、オフ後にオールナイトで語り明かしたい参加者にとっては土曜日開催が望ましいのですが
最近はなかなか希望日がとれないんですよね。

さて、ライトノベルオフでの講義テーマは【わかるレゴブロック式ストーリー構築法と伏線特集】としました!

いつもはライトノベルの書き方ということで、どうしてもキャラ重視のストーリー構成を指導していますが、
今回は一般小説にも通用するような物語中心のストーリーの構造や構成の仕方について
初心者にもわかりやすく上級者にも対応できるように解説してみようという主旨です。
題して「レゴブロック式ストーリー構築法」としてみたわけですが、ストーリーに必要な構造を
レゴブロックのように基本パーツに分解してしまい、わかりやすくするとともに
それら基本パーツを自在に組み合わせることで、おもしろいストーリーを組み立てられるようにします。
もちろんレゴと一緒で「基本パーツ」以外の「特殊パーツ」を加えるのも自由です。
この方法を採用する利点としては、自分の作品にどの部品がたりないか、すぐわかることなんですね。
自覚しにくい、たりないところを補うことができれば、創作はすごく楽になります。

さらに参加者にとって特に興味が強いようなので、伏線についてもみっちりやります。
伏線の種類や張り方について分類して、そしてその効果や禁則事項などを解説してゆきます。
ありきたりのストーリーになりがちな人、伏線についてあまり考えずに張ろうとしていた人には最適です!
伏線について特にあまり考えないまま「なんとなく」やってしまうと、ストーリーがこんがらがったり
複線を回収しないまま意味不明のストーリーになったりして失敗しないように
「論理的に体系立て」て小説を書く技術を身につけてもらうべく教えていきます。

ライトノベルではキャラ重視の作品が多いわけですが、魅力的なキャラを作れないと
どうしても、あまりおもしろくない、ありきたりのストーリーになってしまうというのは
いつも言っていることなわけですが、作者的にはどこがありきたいなのかわかってないようなので
おもしろいストーリーとはどういうものかという「カタチ」を理解してもらうことで
そのカタチを実現するには、魅力的なキャラがいないとできないんだなと納得してもらいたいですね。


今月も後半は作家志望者や作家、編集者などを交えての交流会もありますので
スキルアップ、モチベーションアップのために参加していただければと思っています。
それでは機会がありましたら、ライトノベルオフでお会いしましょう!

80年代を知らないのはハンデかもしれない

2010年現在、20代前半の作家志望者に物心がついたのは、1990年代だと思います。

最近思うのは、1980年代のアニメやマンガなどを知らないのってクリエイターとして
不利なんじゃないかという仮説を立ててみました。
1980年代というと、週刊少年ジャンプでみると以下のタイトルがヒットしています。

Dr.スランプ ハイスクール!奇面組 ストップ!! ひばりくん! キャッツ・アイ
キックオフ ウイングマン きまぐれオレンジ☆ロード キャプテン翼
ブラック・エンジェルズ 風魔の小次郎 よろしくメカドック 北斗の拳
銀牙 -流れ星 銀- ドラゴンボール 魁!!男塾 ついでにとんちんかん
シティーハンター 聖闘士星矢 県立海空高校野球部員山下たろーくん
ジョジョの奇妙な冒険 燃える!お兄さん BASTARD!! -暗黒の破壊神- ろくでなしBLUES
ジャングルの王者ターちゃん まじかる☆タルるートくん DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 電影少女


20~30年前の作品なのに今でもよく話題になったり、キャラクタービジネスとして通用している作品を
数多く輩出しているのが、よくわかると思います。
つづく1990年代になると以下のタイトルがヒットしますが、花の慶次から幽☆遊☆白書までは
1990年連載開始なので、ほとんど1980年代と大差なかったりします。

花の慶次 SLAM DUNK 珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち- 幽☆遊☆白書 BØY 地獄先生ぬ~べ~
NINKU -忍空- とっても!ラッキーマン  るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- みどりのマキバオー
セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 封神演義 遊☆戯☆王 ONE PIECE HUNTER×HUNTER
NARUTO -ナルト- 花さか天使テンテンくん I"s 世紀末リーダー伝たけし! ROOKIES
ホイッスル! シャーマンキング ヒカルの碁 テニスの王子様


こちらも現在に至るまで大人気連載中の作品がありますが、連載終了作品については
今もキャラクタービジネスを展開できる作品はわずかとなっていますし、ヒット作も少なめです。
ジャンプ低迷期だというのもありますが、やはりこの時代の漫画、アニメは勢いがなかったんですよね。
90年代は『美少女戦士セーラームーン』『新世紀エヴァンゲリオン』『クレヨンしんちゃん』の3作品で
支えていたようなものでした。

なにより厳しいのは、1990年代になると、著作権の問題が浮上して
テレビ局(特にテレビ東京)が好き放題というかエンドレスに流していた
70年代以降のアニメ作品群が軒並み、再放送されなくなってしまったことです。

実は『ジャングル大帝』(1965)から『機動戦士ガンダム』(1979)くらいまでの1965~70年代の作品は
基本的には子供向けやファミリー向けの素朴でわかりやすいものが多かったんですよね。
ひねりを加えなくても、直球ストレートなストーリーで通用していた古きよき時代だったのです。
1980年代を過ぎると、大人のオタク層をターゲットとしたアニメがOVAに登場しはじめ
今では逆転して児童向け・家族向けの作品のほうが絶対的に少数派になってしまいました……

こういう時代背景があるので、1990年代に子供時代を過ごした人というのは
すでにストレートなストーリーでは通用しなくなり、大人の視聴者まで意識した
ひねりを加えた作品群を観るしかなかったわけです。これは悲劇かもしれません。

私がライトノベルオフなどで教えていると、物語のお約束とか基本路線が徹底されていない生徒が
20歳前後の若い人を中心にして、とても多いんですね。
年齢による経験差の側面もあるでしょうが、私としてはファーストコンタクトの時点から
複雑でひねった作品ばかりに接してきたために、純粋なかたちでの物語性というものを
抽出する感性が鈍っているのかもしれないと考えるようになりました。

ライトノベルに限らず、アニメ、漫画といったものは、戦後の手塚治虫作品を基礎として
その実績が積み重ねられてきたことにより、現在の作品があるわけです。
手塚先生自身も『のらくろ』など戦前漫画の影響を受けているわけですから、もっと根深いかもしれません。

そういった過去の作品によって築きあげられたものを、最近の表層だけをとりあげて
本質を知るというのは本当に難しいと思うわけで、それは80年代を知らない人にも言えると思うのです。

もしも90年代以降の作品しか知らない人は、できれば70年代、80年代の作品に触れてみてください。
そこには物語としてのおもしろさが、変に加工されず、そのままのかたちで存在していますよ。

照子は松本零士に漢(おとこ)を見るか? AKR48作家修業日記(13)

お久しぶりです、照子です。

師匠から「さっさと課題寄越せ」と催促されて、知人にも「最近でし夜さんのレポートばっかりですね」
と言われてしまう始末です。げっふん。
いや……あの……言い訳すると、忙しかったんです……。病院通いの日々が続いて……。
喉に巨大ポリープがふたつも見つかってしまって……入院して手術してねとか言われて……
その準備とかで……げふげふげふ。

(言い訳は見苦しいぞカスが!}(#゚Д゚)∵ Σ(>Д<;){ごめんなさい)

* * *

さあ、レポートレポート。

掲載がこのレポの先になるか後になるか分かりませんが、
課題のおまけとして「第3回・電話ミーティング」なるものを同時提出しました。
そこで書いた事について補足。補足というか、私事なので省いた分を。

* * *

「※注意事項→男と女で好きポイントは違う」について。

師匠に「松本零士は好きだからああいった作品を書いているものの、
それが世間の好きな要素と一致しているので支持されている。
松本零士の作品を読んで「かっこいい」と思えないなら、少年レーベルを目指すのをやめてしまえ」と言われる。
うげおおおおおお(゚□゚;;)コワイ!
という事で、師匠からお貸し頂いた「ザ・コクピット」の2を読ま読まイエイ。

………………………………。

松本零士ムッズカスィィィィ!!!
補足すると軍人さんオンパレードな漫画でした。戦争漫画難しい!
いや、かっこいいのは分かるんですよ!
自分の信念に生き、死んでいった男たちのかっこよさが伝わって来るんですよ!
ただ、もしも「これについてのかっこよさを徹底追及してレポートにしろ」って言われたら
「ゲフォ!」と言うしかありません。
ただドイツ兵かっけーなとはしみじみ思いました。べ、別にヘタリアは関係ないんだからねっ!
個人的な考察をすると、イギリス兵でもなくフランス兵でもないのは
日本兵と絡みやすくするためかなーとか思いました。枢軸国同士なので。

(そこを考察してどうするカスッ!}(#゚Д゚)9

あ、あとドイツ軍人の戦闘機に黒十字っぽいものが描かれてて萌えたっていうかむしろ燃えt(黙れカス)

戦争映画大好きなパパンが喜びそうだなと思ったら、会社から帰ってきたパパンが机に置いてあった
「ザ・コクピット」に「あっ! ザ・コクピット!!!」と、本当に喜んでました。
パパン、勝手に読書開始しないで下さい。
照「それの魅力を勉強しろと言われたのよ」
パ「(読みながら)これの良さは女の子には分からないんじゃないかなあ」

 だ か ら そ れ じ ゃ だ め な ん で す っ て ば !

軽く「私、少年レーベルに向いてないのかしら」と凹む。でも、かっこいいのは分かるんですうう(必死)
もっと追求します。入院しながらででも。

* * *

「経験と照らし合わせてみる⇒身近な人からエッセンスをもらう」について。

照子の実体験からの例です。
中学時代、虐められっこだった私。クラスメイトは皆、悪口は言いこそすれ、普通には口をきいてくれない。
しかし、私が小学生の頃から片思いしていたO君は普通に会話をしてくれた。
それによって彼までもが虐められる可能性もあるのにも関わらず。彼の行動は自分へのリスクを負っている。
自分のする事に責任を持ってもいる。なかなか出来ない事である。
照子は彼に惚れなおした。そんな表現では足りないくらい、彼を心底好きになった。
というお話を師匠にしたら「それを作品に生かせ!!!」とごもっともな意見を頂いた。
まったくだ。O君がモデルのオリジナルキャラクターもいるのに……。
で、でもあの、O君はマジでかっこよすぎて欠点が見つからないんですけどどうすればいいですか!!?
勝手に欠点作るのは心苦しい!!!っていうか、
O君のかっこよさを否定されたら私は樹海への旅支度をしなくてはならないんですが!!!
ちなみに、2次元での最愛人がシリウス・ブラックで、2.5次元は藤原基央さん。で、3次元がそのO君です。
♪大好きなぁ~の~ど~こにだぁ~って~あ~なたほ~~~どのひと~~~~~なんていないよ(by椎名林檎)
いや、きちんと告白もしたし、きちんと振られてるんで、今抱いている感情は恋愛とはまた違うんですがね?
でも小学2年(8歳)から21歳になるまで片恋していた相手です(執着心パネェ)


という事で、課題6は主にO君についてのエピソードを書くという主旨。
ハズカスィィィ!!!(//Д//)シュウチプレイダオ!!
っていうか、ノロケになっちゃうんですがいいですか?←

* * *

――と、以上まで書いてから「O君好き好き☆ポインツ」を列挙していく私。
合計25項目。どんだけ好きなんだよお前 ^q^ マジキメェ!!
っていうかね、みてくれ的な薄っぺらい魅力になっちゃうから書かなかったけどね、

O君って、マジイケメソなんだぞ……!

しかも成績優秀・スポーツ万能・女の子にモテモテ・男の子の友達だっていっぱい
優しい・誠実・一途・知的・高身長……以下略うううう!!!
恋は盲目とは良く言ったものです。
そして片思い当時は「あなたは神様のように完璧。でもそれは、私があなたから遠い存在だからそう見えるの。
あなたも人間なんだって思えるくらいの距離が欲しい……」的なイタイポエム量産してたんだぞ!!!
(イッターイ!!!)

もちろんO君以外のきゅんきゅんポインツも書いておきました。げへげへ。


なんか幸せな気持ちになった課題ですた←
O君フォーエバー。

* * *

と、ここまで書いて「さあ師匠に提出う!」と思ってラノベりあんを読み返す。

「ひとまずキャラから離れて(男目線の)”男の格好よさ”について考えてもらうことにしました」

…………………………………………。

思いっ切り女目線やんかあああ!!!

課題をザッツ★勘違い。
(マジでタヒねよカスが!}(゚∀゚)

何処の樹海へ行こう←


照子のリアル萌えはどこに? AKR48作家修業日記(14)

涼宮テルコ

電話ミーティング・第3回

【作品のコンセプト・テーマ】
どうかっこよく描くか、どう面白くキャラを転がすかが大事。
(例)頭脳戦→どうかっこよく演じられるか。
その際、その作品だけの魅力がなくてはいけない。そのためには、あえて多少のお約束を踏む事も必要。
また、「書きたいシーンがある→どうすればそうなる?」という、逆説的な考え方をする。

【何処をウリにするか】
設定はウリにはならない。それを越えた「人物像」を考える。
ストーリーも、「その主人公のストーリー」でなくてはいけない。
(例)「命を賭ける」というのは、ありきたりで、実際に物語の9割がそうである。
よって、他のウリを考える事が必要。「ここがかっこいい!」と思わせるためには、
「どう命をはるのか」を考え、「どの既存作品よりも凄い!」と言わしめる事。
もしくは、逃げてしまうなどの型破りな展開にする事。

【既存設定との差別化の方法 例】
作品に魔法を出す→今時「火の玉が出る!」くらいでは誰も驚かない
⇒読者の驚く超絶な魔法を考える→どういうものなのか?(※1)→どういう主人公が使えるのか?(※2)
※1と※2はリンクしていなければいけない。
また、※2では「主人公の生き様」が生きる。

【キャラクターの魅力について】
その主人公には惚れられるか? (異性の場合)このキャラと結婚してもいいと思えるか?
「このキャラ以外考えられない!」と思えるか?
そして、その「かっこよさ」は「背が高い」などの薄っぺっらい理由ではなく、「生き様」や「価値観」が必要。
また「かっこいいけど憎めない」という魅力でなくてはならない。
(例)ルパン三世のかっこよさ→いざという時はとてもかっこいいが、いつもは女の子に弱いキャラ。
これは完璧になりすぎないためのテクニック。そして、その「ダメポイント」の理由は特にない。
過去のトラウマが原因ではなく元からの性格である。むしろ、理由をつけてはいけない。
理由をつけると、ただの格好悪いキャラになってしまう。

【ダメポイントについて】
のび太の駄目な特徴(「照子の天然ボケは作品の中だけにして……
AKR48作家修業日記(8)」回のレポート参照)は、そのままキャラ作りに活かしてはいけない。
完璧になりすぎないためのテクニックであり、全面に出してはいけない。
ダメポイントは見え隠れするから格好いいのである。

【自分は何が書きたいのか】
キャラ作りばかりに気を取られて「何をしたいのか」が見えていない。
「何が書きたいのか? それが出来るキャラクターはどういうキャラか?」
 ≒「どういうキャラクターを書きたいのか?」
ベスト20をもう一度見直してみよう。「どういうものが好きか、どういうキャラが格好よく思えるか、
それを自分で描くにはどんな主人公にするか」≒「どういう『格好いい』キャラクターを書きたいのか。
どういう風に『やる時はやる』のか」
それを考えよう。

【誰のために動くのか?】
A)好きな人のため→当たり前の行動。
B)見ず知らずの人のため→なかなか出来ない行動※3
C)敵・嫌いな人のため→尊敬ものの行動※4
※3 既存作品での例→銀魂(特に初期で顕著に見られるパターン)
偶然関わったキャラが困っていると、だるそうで憎まれ口を叩きながらも助ける。
※4 既存作品での例→銀魂「真選組動乱篇」
   歴史的な例→上杉謙信の「敵に塩を送る」の元になったエピソード。
   普通の人を助けないかっこよさがある。

【かっこよさについて】
かっこいい事はなかなか出来ないからかっこいい⇒読者が憧れる。
しかし、あまりにかっこいいと読者(特に男性読者)が引いてしまう。
そこで、前述の「のび太の駄目要素」を使う。これは味付けであり、キャラの本質ではない。
しかし、男性読者には「あるある」と思える。
※注意事項→男と女で好きポイントは違う。

【三次元でのかっこよさ】
実体験ほど強い印象はない⇒かっこいいエピソードを集めてみる。その際、既存作品を参考するのは駄目。
うわっつらの格好よさになり、どんどん駄目になる。
経験と照らし合わせてみる⇒身近な人からエッセンスをもらう
⇒ここで初めて、「あのキャラも同じ魅力があるんだなあ」と思える。

【次の課題】
・何がかっこいいのか、具体例を書き出せ!
・うわっつら(例:大切な人のために……)はいらない。
・しょうもなくてもかっこいい事もある。
・かっこいい人はたわいもないところですらかっこいい。

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

<ミッション6>
三次元で体験した「かっこいい」パターンを書け!
※一回キャラから離れてみよう!

* * *

第三回・電話ミーティング(会話時間1時間)より。


【課題6 三次元で体験した、格好いい男の子の要素】

・自分の(周りからの)評価が下がろうとも、自分が正しいと思った事をやる。

・困っている人を、自分にメリットがなくても(もしくはデメリットがあってでも)助ける。

・甘やかすだけの優しさではない(時と場合で厳しくなる優しさ)

・自分の行動に責任を持っている。

・自分のルール(仁義)を絶対に守る。←???

・自分の考えを貫き通す(???)←???

・自分よりも他人を優先する(命などの局面において)←???

* * *

ここまでを書いて師匠に見て頂いたところ、

「もっと具体的に!」「これはジャンプ漫画全てに当てはまるありきたりさ!」「自分にしかないものを作れ!」

と言われる。
(ちなみに「???」は師匠の感触がイマイチだったものと、自分でも「ホワッツ?」と思ったもの)

* * *

という事で、実際にあったエピソードを列挙。全部同一人物(オイ)

・皆から蔑まれている人間にも普通に接する。
・その際、自分の評価が下がるかもしれない事は気にしない。
・人を喜ばせる「ものの言い方」を普通に(難しく考えたり、格好つけた言い方ではなく)言える。
・人を傷つけない「ものの言い方」を普通に言える。
・それが(結果的に)相手にとって辛いものであっても、相手は「彼がそう言うなら仕方ないかな」と思える。
・それとは対照的に、たまには「ちょっと思わせぶりで意地悪な言い方」もする。女の子がときめく感じの。※1
・彼女がいる時は、告白されても「気持ちは凄く嬉しいけど、俺には○○がいるから」と断る=一途で誠実。※2
・彼女がいる時、自分を好きな相手には「思わせぶりな言動」は一切しない=無駄な期待させない。※2
・自分の得意とする事、好きな事に一生懸命打ち込む=努力家。
・本番に強い(運もあるけれど、本質としては日々の努力の賜物)
・いつも朗らかに笑っている。
・いつだって前向き。
・人を悪く言わない(冗談であっても、軽いものはまだしも悪意ある言い方は避ける)
・うじうじしていない(もしくは、うじうじしたところは打ち解けている人間以外には見せない)※A
・言い訳をしない。
・過剰な自慢もしない=謙虚。
・大それた宣言をせず、しかし確実に結果は出す。
・仮に失敗したとして、言い訳や負け惜しみは口に出さない。
・勉強の成績は中の上。※3
・スポーツの成績は上の中。※3
・真面目で優しく好印象なので、女子にも男子にも教師にも生徒の親にも好かれる。
・気取らないかっこよさ(外見内面両方)
・何を言われても、嫌味を言ったり嫌な顔をしたりしないが、相手が間違っている時にはきっぱりと否定。
・嫌だった事も、後に笑い話として語れる=器が大きい。※B
・頼りになる。「この人に任せておけば大丈夫だ」と思わせてくれる=実力がある+信頼を得ている。

※1 これは小学校中学年くらいの行動なので、他とは多少毛色が違うかも。
※2 恋人がいる設定は、キャラクターとしては使えないかも。
※3 これはみてくれ的な魅力かも。

* * *

これでどうよー。べた褒めだぜ!!←
ただし、ひとりだけの魅力では駄目かもしれないと思い、彼以外の魅力も列挙。

* * *

・悪く見える人が、実は優しい。
・チャラく見える人が、実はきちんとしている。
・誰にも言わない弱音を自分にだけ吐いてくれる(=心を許してくれているのかな、と嬉しくなる)
 ※前述(A)と逆の要素。
・心強くなるような励ましをくれる。
・小さな変化を目ざとく見つけてくれる。
・優しさを恩着せがましく与えない。
・わざとおちゃらけて(自ら笑い者になって)人を楽しませる。
・失敗談をおもしろおかしく明るく伝え、ほほえましいエピソードにする=面白いもしくは可愛い。
 ※前述(B)と類似している要素。
・人間として尊敬出来る(人柄、考え方、生きざま等々)
・相手を尊重する(他人のそういった箇所を見付け出すのが上手い)

* * *

最近きゅんとした要素をピック☆アップ!
取りあえずここまでで、一度師匠に提出します。

うーん、これ、ちゃんとキャラクターとして使えるんだろか……マジで目をハートにしてタイピングしてしまった。
HOMENEXT →
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