L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

精神論、その前に

日本人は精神論が大好きですよね。
そして、ついつい精神力を過信しすぎて、頼りきってしまうことが多いんです。
たとえば旧大日本帝國陸海軍なんかは、それこそ精神力信奉の総本山でしたよね。
資源もなければ産業も今ひとつだった貧乏国にとっては、それしか選択の余地がなかったとはいえ
なまじ日清日露戦争で成功したばかりに、その後、手ひどい目に遭ったわけです。
そして、このブログでも精神論に基づいた記事が意外と人気だったりするんですよ。

たしかに精神力が決め手となって勝利や成功をつかむことは多いのですが、それだけではダメですよね。
いわば精神力は「最後の切り札」であって、それだけでなにかできるというわけではありません。
スキルや知識があってこそであり、同程度のライバルがいたときには、精神力の差で勝てるというものです。
基礎力を怠っては、せっかくの精神力も使い途がないのです。

ですが残念なことに精神論が好きな人ほど、基礎が身についてないんですよね。
たいてい自堕落な人ほど「やるときはやる!」と息巻いているのと同じですが
その”やるとき”に備えて準備していない人に、なにができるのでしょうか?
少なくとも「やるときはやる!」なんて大言壮語な人が有言実行した例を私は見たことがありません。

ボーイスカウトのモットーは「そなえよつねに」なんですが、
平時でも準備を怠らない、気を緩めないでいることこそ強い精神力が必要なんですね。
小説でいうなら受賞してデビューするまでのあいだ、いかに怠らず日々精進できるか
それこそが最も大事な成功法則なのです。

精神力とは「やるときはやる!」みたいな瞬発力ではなく、ひたすら弛まぬ持続力なのですね。
そして本当に精神力の強い人は浮ついた精神論に左右されないものです。

精神力というのは楽ちんな便利ツールなどではなく、地道な努力のたまものでしかないのです。

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なぜ好きなのか突きつめろ

みなさんには好きなものはたくさんあると思います。
好きな食べ物、好きな本、好きな異性のタイプ、AKB48のなかで誰が推しメンかなんてことまで。
しかし好きという気持ちはあっても「どうして」とか「どのくらい」とか深く考えたことがないのでは?

普通に暮らしてゆくぶんには、べつにそんなことを考えなくてもいいわけですが
作家というかクリエイターになりたいという人には、絶対に必要になってくることなんですね。
そもそもクリエイターは人を感動させたり、たのしませたりしてナンボの世界に生きています。
しかし赤の他人がどうしたら感動するのか、たのしくなるのかなんてわかるはずもありません。

そこで自分の場合について深く考えてみて、そこから他の人の場合を類推するわけです。
人の心を動かす仕組みを知るために自分の仕組みを理解するのです。
孫子曰く「己を知りて、彼を知らば」云々というやつですね。
自分の心に深く深くダイブすることができれば、それだけ他者の心を理解することができます。

なにが好きかより、どうして好きかを考えて、それを作品に活かしてください。


余談ですが日昌晶の推しメンは松井玲奈です。

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あなたの目に映るものは世界にひとつだけ

ライトノベルには、それほど情景描写が重要視されませんが、それだけに得意な作家も少ないんですね。
であるならば、きれいな情景描写ができるならば、それはあなたの武器となってくれます。

それでは、どんなふうに描写すればいいのかという問題になりますよね。
しかし、思うほど難しくはありません。
同じ時間に同じ場所で何人か並んで同じ風景を眺めたとしても、
それぞれの人の見ているものはまったくちがっているわけです。

まずは注意を向けている対象がちがいます。
ある人は遠くのものを、またある人は近くのものを見ているかもしれません。
また同じものを見ていたとしても、その人の経験や知識によって感じ方がまったく違います。
ある人はある飛行機を見たときに「飛行機」としか認識できないかもしれませんが
航空機に詳しい人なら、その機種や所属、はては性能、行き先までわかるかもしれませんよね。

そういった感じで、人それぞれまったくちがうのですから、それを文章で表現すれば
さらにまた異なったものとなってくるはずですよね。
しかし、それができない人がいます。悩んでしまう人がいます。どうしてでしょうか?

それは見えている「モノ」を「記号」に変換して見てしまってるんですね。
特にライトノベルの人物設定を考えるのは記号化が重要だったりしますので
そのクセで風景まで記号化してしまうと、まったく味気ないものがなってしまうのです。
記号表現は概念をあらわすものであり、個々の個性を省略する性質があります。
抽象的なものを簡便に表現するのにはとっても便利なものなんですが、
具体的なものを詳細に表現するには向いてないんですね。

虹は当たり前のように「七色」だとか思っていませんか?
実際にプリズムは無段階の色調ですから7つに明確に分類できませんよね。
世界的に文化によって5色だったり、3色だったりする国もあります。
つまり虹が7色なんて根拠はなくて、慣習的に日本では7色であるといわれているにすぎません。
いわば虹というものを「7色のアーチ」という記号としてとらえているんですね。

そういう当然だと思われていることに自分の見解を持たず、疑問を感じないでそのまま表現するなら
それは小説の文章としては創意工夫がなくなってしまいます。
ですから、あなたなりの虹を感じてください。
そして虹だけでなく、あらゆるものに対して既成概念にとらわれず独自解釈をしてみてください。
それがあなたの情景描写を上達させるポイントとなるでしょう。

当然ですが、あまり突飛すぎる発想では、読者がついてこられず、狂人の戯言になってしまいますから
そのあたりのさじ加減には注意してくださいね。

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モテラノベ第6の法則「社会的評価を優先させる」

ラノベを読んでモテモテになる連載企画「ラノベでモテるんです!」も第6法則です。
今回の法則はですね、ラノベ読者にはちょっとつらい選択になるかもしれませんが
モテるためにはしかたないことなので、しっかりと書いておきましょう。

とかくオタクと呼ばれてしまう人、または自認する人の特徴のひとつとしてあげられるのが
他者の価値観をまったく度外視して、自分の価値観を優先させてしまうことなんですね。
どういうことかというと、典型例としては服装がよく話題になりますよね。
だからこそオタクは服装に無頓着で小汚いなんてメディア的ステレオタイプのイメージが強いわけですが
これもまた自分の価値観のみを優先させてしまう結果、普通の人なら人目(社会的評価)を気にして
それなりを心がけている服装について、ほとんど興味を示さないのが理由です。

そう、一般的には社会的な評価というものの優先順位は高いんですね。
人にどう見えられいるのか、どう思われているのか、ということは気になるものです。
特に好きな子にどう思われているのかなんてことは最優先項目でしょう。

ひるがえって、ラノベの主人公たちはどうでしょうか?
実はけっこう人目を気にする少年たちが多いんですよね。
まったく服装に無頓着、だれにどう思われようと無関心なんてキャラはていてい変人脇役キャラです。
変人キャラはいい味かもしだしてますが、なかなか主役にはなれないものです。
そして、そうそう作品の中でも彼女もできないですよね。
中高生の妄想を具現化したようなライトノベルでさえそうなのですから、いわんや現実世界においてはです。
たしかに長期連載の末、なんだかよくわからないけど、唐突に彼女ができたりするケースはありますが
それをあなたが期待するには、人生は非情であり、過酷すぎるでしょう。

つまり、あなたはラノベ主人公と同じように人目を気にしましょう。
そして自分の価値観も大事にしつつ、社会的評価についても一定の価値を認めましょう。
これを否定しては、いつまでもあなたにモテ期はやってきません。

そして社会的評価というのは、なにも服装だけじゃありません。
ステータスというのも重要なわけです。
たとえば趣味の世界でも、アニメより映画のほうが、なぜか高尚とされますよね。
ゲームよりもスポーツ、創作だって同人活動より絵画のほうが尊敬されるし
ライトノベルを書くよりも、一般文芸それも恋愛小説なんてもののほうがずっと評価されます。
その趣味自体に優劣や上下はないにしても、やっぱり序列というものが決まっています。
ならば、あなたの許容範囲内で少しでも上にランキングされているものを選択しましょう。

同じゲーム好きよりエロゲ好きより音ゲー好きのほうが確実にモテます。
アニメや漫画だって、萌え系よりもハードなテーマのある重厚な作品のほうがモテます。
細かいところではありますが、この微妙なステップアップはなんだかんだで差がつきますよ。
まず社会的評価が高いということは女性も同じ興味を持つ人が確率的に多くなるので
出会いの確率がぐんと高まりますし、出会った後のアピールポイントにもなるわけですからね。

考えてもみてください。
すでに故人でありスクリーンでしか見ることができないオードリー・ヘップバーンを
いかに好きなのか、理想的な女性か熱弁をふるう映画ファンと
二次元萌えキャラについて熱弁をふるうアニメオタクとどこがちがいますか?
さしてちがいはありません。しかしそれを聞く女性の反応のちがいたるや……
小さな差が大きな結果となってかえってくるわけです。

そしてラノベの主人公少年は意外と(その世界観の中での)社会的評価の高い特技や能力をもってるものです。
はたして、あなたは現実世界において社会的評価が比較的高いものを持っていますか?
最たるものは「美しさ」ですが、それがイマイチなら他をあたるしかありませんよ。

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ラノベでモキュメンタリーの可能性は?

松本人志監督作品『大日本人』がハリウッドでリメイクだということです。
まあ、ハリウッドは片っ端から日本作品の映画化権を買っているので、即制作、公開とはならないでしょうが
最新作『さや侍』の宣伝のためだけのニュースというわけではなさそうですね。

ところで、この『大日本人』というのはモキュメンタリーと呼ばれるジャンルの作品です。
あまり聞き慣れない言葉ですが、一言でいえばウソのドキュメンタリー作品というこです。
古くはオーソン・ウェルズがラジオドラマでやったSF古典『宇宙戦争』がもっとも有名で、
ニュース実況などを採りいれた演出により当時は本当に火星人が侵攻してきたと思いこんだ人たちによって
一部でパニックが起きたなんて歴史的事件は有名ですよね。
その他にも世間を騒がせた低予算映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』なんていうのもありましたね。
最近では『パラノーマル・アクティビティ』なんて、さらに低予算映画がヒットしたのも記憶に新しいでしょう。

モキュメンタリーは、ありえないバカバカしいことを大真面目にやる一方で、
受け手は創作とわかりきっているのに、もしかしたら本当かもとか思ってしまうところに妙味があります。
そしてモキュメンタリーはなにも映画だけの特権でありません。

このラノベりあんでも以前紹介した『ワールド・ウォーZ』という本も
ゾンビ災禍から10年後の生存者たちへのインタビューという形式になっていて
これも立派なモキュメンタリーとなっていました。
つまり書籍、小説でもモキュメンタリー作品は可能だということです。
かつてロリコンの語源にもなったナボコフの『ロリータ』を読んだときは
回想録的な冒頭部から、これはもしかして作者の体験記なのかもと
ちょっと思ってしまったりしたこともあるので、あれもモキュメンタリー的だったんじゃないですかね。

であるならば、ライトノベルでもモキュメンタリーの手法を利用できないのかなと思ったしだいです。
問題としては文章の構造が難しくなってしまいがちで、それでいて断片的になってしまうので
行間を読むことができない読解力の弱い中高生にはやや難解なことですかね。
ただ作品に一度ひきこまれてしまうと麻薬的効果もあるんですが。
なにかいい方法があれば、チャレンジしてみるのも手だと思いますよ。

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照子の読者がカッコいいと思うシーンを集めよ! AKR48作家修業日記(36)

公園に佇む照子

はーい、照子でございまーす。
お久しぶりですの~。

師匠から課題をもらうも、野暮用でなかなか提出出来なかったですプギャー(´Д`)


課題「かっこいいシーンを集めろ!」

かっこいい、かっこいい……かっこいいシーンかあ。
そのシーンを代表する台詞と共にお送りします★

*ライトノベル*

「――――手を伸ばせば届くんだ。いい加減に始めようぜ、魔術師!」
(とある魔術の禁書目録/1巻/272P)

熱血漢の主人公が叫んだ一言。それまでヒロインに敵対していると思われてきたライバルたちに、
それでいいのかと喚起させる言葉。自分の命をかけて少女を救おうとする姿はとてもかっこいい。

そして――
気付いた瞬間には既に遅く(中略)
ダラーズの創始者は、誰にも気付かれぬまま、自らもまた群衆の一人と化したのだ。

(デュラララ!!/1巻/272~273P)

多大なる登場人物がおりなす壮大な物語が最高潮に盛り上がるシーン。
非日常に憧れていた少年こそが街で噂の集団のトップだったと知ったとき、キャラクターも読者も驚くはず。
冷静にその場を乗り切ってみせる姿は、それまでどこか頼りない印象を抱かせていた少年とは思えないほど。

だからなのか、次の瞬間に起こった映像を、ニーナはそれほど驚かずに見ていることができた。
全ての動きが、停止した。(中略)
ただ一瞬にして。幼生たちの群れの一角が空白地帯と化してしまった。

(レギオス/1巻/281~282P)

・ヒロイン、ニーナの前で敵の汚染獣が一瞬で倒される。彼らを圧倒したのは主人公・レイフォン。
今までの場面からの急展開と、次の展開が楽しみで興奮する。

「でも、生きたいんだ」
 呟くと、レイフォンは剣を振り上げた。
「詫びるつもりはない」

(レギオス/1巻/298P)

1巻でのバトルに幕を引く台詞。脅威だった敵にも圧倒的な実力差を見せつけ、勝利する主人公。
それまで戦う事を拒んでいた彼の本気に震える。

「赤法師レゾ!」
 あたしは叫んだ。暗黒の剣を大きくふりかぶりながら。
「選ぶがいい! このままシャニブラニグドゥに魂を食らい尽くされるか! あるいは自らのかたきをとるか!」

(スレイヤーズ/1巻/238P)

1巻で「魔王」と戦う主人公が見付けた、彼に勝つための「あとひとつのなにか」
スピード感のあふれる文章の中で、主人公の問いかけが戦いの勝利に繋がる。

――滅びを望むなら従うがいいっ!
(スレイヤーズ/8巻/206P)

主人公の体を乗っ取って操る「金色の魔王」が発した一言。
主人公を追いつめた敵をいとも簡単に倒してしまう金色の魔王。
作中では一人称の主が誰なのかは後で語られるため、これが誰の台詞なのか分からない。
けれど、敵を圧倒する存在のバトルに期待させられる。

「ま……っけるもんかぁっ!」
(フルメタルパニック/1巻/309P)

ヒロインが樹に頭を打ち付けて思うようにならない身体を動かす。
主人公のために自分の出来ることをやろうとする姿は「守られるだけではないヒロイン」そのもの。
彼女の強さにかっこよさを感じる。

*小説*

「キルオって、そうだろ? あの通り魔なんだろ?」
(ゴールデンスランバー/260P)

・主人公のピンチを救う謎の存在。その正体が明らかとなり、序盤で伏線をはられていた通り魔の男が登場する。
物語を一気に形勢逆転させた登場人物の活躍に胸が躍る。

*漫画*

「降りてこいよド三流。格の違いってやつを見せてやる」
(鋼の錬金術師/1巻/57P)

1話の引き。強気なだけではなく実力も持ち合わせている鋼の手足を持つ主人公の発言に
「かっこいい!」と思える。

「「焔の錬金術師」だ。覚えておきたまえ」
(鋼の錬金術師/1巻/180P)

逆上したテロリストをあっさりと倒してしまった軍人の台詞。ここで1巻は終わり、
読者は興奮したまま2巻を読む事になる。

「オイ……兄ちゃん。ヘッドホンをてれコノヤロー。耳の穴かっぽじってよぉくきけ。
俺ァ安い国なんぞのために戦った事は一度たりともねェ。
国が滅ぼうが侍が滅ぼうがどうでもいいんだよ俺ァ昔っから。
今も昔も俺の護るものは何一つ変わっちゃいねェェ!!」

(銀魂/20巻/11~14P)

壮絶な戦いのさなかに見せた主人公の強さ。
いつもはちゃらんぽらんな主人公がたまに見せるかっこよさに惚れ惚れ。

「よォ。誕生日パーチー? おめでとう」
(銀魂/22巻/25P)

 重傷を負ったはずの主人公が再登場するシーン。その場を圧倒して笑う主人公にかっこよさを感じる。
ふざけたような台詞も彼に似合い、しかし次に見られるであろう実力にページをめくる手も期待するはず。

「フフフ…ハハハ…ハハハッ。ハッーハハハハハハッ」
ドクロの山を越えていくラストシーン

(るろうに剣心/17巻/197P)

中盤の敵が「地獄」で高笑いしてその場を後にするシーン。主人公に負けても信念は曲げず、
そのピカレスクに対して憧れを抱かせる、作者も満足の演出。

「テメエは俺様が堕とす!!」
(GetBackers/39巻/80~81P)

バトル漫画のこの作品で読者に一番人気の戦い。
主人公が世界から消える前にライバルと決着を着けるためのバトルで、
追いつめられる主人公が本気を出すシーン。バトル中は台詞の数を減らし、
画面を大きく使っているので迫力満点。

「夏の日の――通り雨みてェによ」
(GetBackers/39巻/112~113P)

激しいバトルから一転、世界から消えてしまう主人公が呟いた一言。
それまでの激しいバトルから続く興奮を消さずに、胸を締め付けられるシーン。

「浦飯選手の勝利ですー!!!」
(幽遊白書/13巻/25P)

激しい戦いに決着が着いた瞬間。強敵との戦いを息を飲んで読んでいた読者の期待に
「勝利」という明確な展開で応えたシーン。

「ハッピーバースディ」
(幽遊白書/19巻/105P)

一貫してクールな登場人物が誰かのために行動したシーン。
彼に似合わないこの台詞もまたかっこよく見える。

「海賊王におれはなる!!!!」
(ONEPEACE/1巻/57P)

有名すぎるワンシーン。十年間の成長をまざまざと見せて、壮大な物語の始まりを締めくくる台詞。
この作品・登場人物がこれからどのようになるのか、読者へ大きな期待を抱かせるに値する台詞である。

「当たり前だ!!!!!」
(ONEPEACE/9巻/201P)

8年もの間人に頼らずに生きてきたヒロインの「助けて」という台詞に主人公が迷う事なく叫んだ台詞。
彼の仲間を思う気持ちの強さに感動する。

「天鎖斬月」
「その為に 手に入れた卍解だ!」

(BLEACH/19巻/100~103P)

それまで主人公やその味方を圧倒していた敵を更に圧倒する主人公の台詞。
修行により力を手に入れた主人公を大ゴマで演出している。

「私はLです」
(DEATH NOTE/3巻/54P)

心理戦がメインの作品で、主人公に「やられた」と思わせたライバルの行動。
一見は自分を危険に晒す行為だが、それにより主人公は「L(と名乗る人物)」に手が出せなくなる。

*ゲーム*

「……死にたくない。死にたくない! 俺は……ここにいたい! 俺は生きていたいんだよっ! だけど……」
(テイルズオブジアビス)

ここで死ぬ事が自分の生まれた意味なのではないかと思う主人公が、
やはりそれでも死にたくないと強く思うシーン。
自分の過ちを「自分が死んで済むなら死んでもいい」と思っていた主人公が「死にたくない」と思う。
後に主人公は「生きることに意味なんてないんだ。死を予感して、俺は生きたいと思った。
そのことを俺は知っている。ただそれだけでよかったんだ」と自分の生きる意味に答えを見付ける。


以上、22シーン(15作品より)

どうかな? どうかなあ……。
ちなみにライトノベルを見てみると、大体の作品の「かっこいいシーン」は
270ページ~300ページ弱ですね。きっとこの辺りが物語の最高潮なのでしょう。メモメモ 〆(´ω`)
そして内容は「勝利」「圧倒的な力を見せる主人公」がほとんど。
なるほど、この二つの要素が大事、と…… メモメモ 〆(・ω・´)

さて、師匠に提出だーい!

<日昌晶師匠のコメント>
今回の課題はなかなかよくまとまっているようです。
若干偏っている気もしますが、それも個性となってくれるでしょう。
これらの作品で感じたものをどうやって自分の作品に活かせるかが次なる課題となります。
つぎの課題をちゃんとできるかどうかが、今回の課題を理解していたかどうかの試金石になるでしょう。


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ハードSFに親しむ

先日、お恥ずかしい話ですが、ようやく『幼年期の終わり』を読了しました。
言わずと知れたSFの大傑作であり、常にランキング上位にくるような小説なんですが
ほかにも読みたい本があるのと、ハードSFはとっつきにくいのとで今になってしまいました。
そして改めて思うのは、もし少年向けライトノベル作家を志すのであれば
有名なSF作品群はなるべく一読しておくべきでしょうということです。

はっきり言って、現代日本でハードSFは絶対に流行りません。
どうしたって大衆向けではなくてマニア向けなんですよね。
たいていのハードSF作品の場合、まず登場人物に魅力がないというのが致命的です。
魅力的な主人公がでてくるのはスペースオペラであって、ハードSFの主人公といえば
大半がなんらかの科学技術の博士や技術者で、その性格設定も平凡きわまります。
それも当然のことで、ハードSFのストーリーというのは、壮大なSFの世界観を
説明するために存在しているのであって、読者をワクワクさせるためにあるものでありません。
そして、たいてい難しい概念の話になるので、頭のよい主人公でないと話がまわらないんですね。
しかも客観的に世界観を説明しないといけないので、極端で偏った考え方や性格の主人公によって
色眼鏡をかけた描写になってしまわないよう、ごく平凡か少し堅物くらいの人物になるわけです。

つまりライトノベルのみならず一般エンタメ小説とは真逆の存在なのです。
ですが、それだけ世界観について語っていて、しかも後世に評価されているということは
それ自体にものすごく価値があるということなんですね。それを知らないのは作家として損です。
ストーリーが残念なら、世界観の要素を少し拝借して、もっとおもしろい作品が書けるはずです。
つまりネタの宝庫となりうるのが、このハードSFなんじゃないでしょうか。

『涼宮ハルヒ』シリーズにおいても、いったい何作のSF作品からモチーフを拝借していることか
元ネタを探すのもおもしろいくらいに、いろんな作品のモチーフがちりばめられていますが
みなさんは、それらの元ネタを読んだことがありますか? あれはオリジナルじゃないですよ。
どちらかというとハルヒというのは、ごった煮パロディといってもいいくらいなのですから。
若年の読者なら、それをオリジナルのおもしろさとカン違いしても問題ないですが
作家を志している人が同じカン違いをしていては、ちょっといかがなものかと……。

そもそもオタクの第一世代というんでしょうかね、岡田斗司夫さんあたりの年代が若い時分は
今の風潮とはまったくちがってオタクはSFオンリーみたいな雰囲気だったわけです。
で、この世代が創作活動をしてゆくと、若い世代に影響を受けたこれらSFの影響がモロにでるわけです。
『機動戦士ガンダム』がハインライン『宇宙の戦士』に着想を得たものだとかは有名ですが
たいていのSFアニメは何かしら海外SF小説のモチーフがよく用いられています。
そして、それらアニメを観て育った世代がまた作品を創る世代となっていますから
十代、二十代前半の若い人だと、元ネタをまったく知らないで、孫引き作品を観ていることも多いはずです。
元ネタをモチーフにした作品をさらにモチーフにした作品となると、作品として素直じゃないんですね。
原作を超えようとするあまりヒネリにヒネリを加えてしまって、シンプルな構造が見えにくくなっています。
そこから”おもしろさのエッセンス”を見つけるのは、かなり難しいんですよ。

だからこそ大元の根っこを押さえるべく原典にあたってみてほしいんですね。
興味深いテーマだけどストーリーはおもしろみに書けるし、無駄に本は分厚いしで
ハードSFの敷居は高いのですが、作家志望ならばネタ鉱山だとわりきって挑戦してみてください。
「あの作品のあの設定は、ここから持ってきたのか!」とわかって理解が進んだり
また自分ではとても思いつかないような発想のヒントがあちこちに落ちていますよ。

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AKB総選挙~世間の批難の彼方に

今回のAKB48の総選挙もすごかったですね。
なにがすごいかというと、なにもないところから17億円の売上を生みだしたところです。
実際に投票券も握手券もなかったら、CDの売上なんて数千万円だったでしょう。
それなのにネットに移行してCDの売上が減っているいま、ミリオンセラーを生みだせるアイデアには脱帽です。
しかも選挙にかかる費用なんてイベント規模からいって、ほとんどゼロですよ。
無から有を生むとはこのことです。まさにアイデアの勝利。秋元康って天才ですよね。

たしかにAKB商法として批難される面もあるでしょうが強制ではありませんし、
それにキャバクラやホストクラブではお気に入りの子をナンバー1にするために
こぞって100万の高級酒やらシャンパンタワーなりをオーダーするなんてことは
以前から行われていたことですから、まったく新しいことではないですしね。
しかも以前にも書きましたが、流行のフリーミアム路線を地でいっているビジネスです。
フリーミアムというのは大多数には無料提供して認知度を高めていって
特典などをつけることで、ごく少数の優良顧客から収益を得るというやつですね。

AKB48が斬新だったのは、従来ほかのところにあったシステムを導入して
それを最先端ビジネスで成功させたという点ですが、これはエンターテイメントの鉄則ですよね。
小説においても、今後はおもしろい話、感動する話を書けばいいというのではなく
売り方や収益のあげ方についても変革が求められてきます。
『もしドラ』なんていうのは、その際たるもので、しかも著者は秋本康の弟子ですよね。

従来の方法に固執する限り、あなたに成功が訪れる可能性は限りなく少ないです。
なぜなら従来路線で成功するのは、すでにネームバリューと資本のある先行者だからです。
ノーベル賞作家の川端康成でさえ世の流行によって作風を変えていったわけですから
あなたが売れるために、あるいはデビューするために、きわどい工夫をしてもけっして悪ではありません。
たとえそれが周りから批難されようとも、支持してくれる人がいるかぎり
やってみる価値は大いにあるでしょう。

しかし最大の困難は世間に批難されるほど斬新なアイデアをあなたが閃くかどうかです。
そればかりはどうにもなりませんからね。

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照子、読者がカッコいいと思うシーンを考える! AKR48作家修業日記(37)

課題をこなすペースが遅くてハハンな照子です。

土管と照子

その上ふざけた写真でごめんなさい。

 * * *

さて、課題の「照子が考える、かっこいい・読者が燃えるシーン」です!

(1)圧倒的な実力差を埋めるため、苦労の末新たな力を手に入れた主人公。しかしその大きな力に完璧なコントロールが出来ないまま再戦することに。最初は主人公が優勢だが、本気を出した相手には敵わない。そこで周りを巻き込むほどに大きい新しい力を発揮し、コントロール仕切ってみせ、敵に見事勝利する。

(2)普段はのらりくらりとしている主人公。ヒロインにもふざけた態度で接し、いつも怒られるのがオチ。でも過去に自分を救ってくれたヒロインに恩義を感じていた主人公は、特殊能力や秘められた価値によって敵から狙われているヒロインを助ける。しかしヒロインに隠れて行動し、自分の行動を隠し通そうとする。ヒロインも本当はその事を知っているが、彼の心をくんで知らないふりをして、いつもの関係に戻る。

(3)クール系の主人公。喜怒哀楽にそんなに波がなく、淡々としている。好きな人にも愛の言葉を口にすることはない。だか主人公を狙い彼を取り巻く事件に大切な女性が巻き込まれた時、激しい怒りを露わにする。大切な女性を傷つけた相手へなりふり構わず、いつもの冷静な対応とは対照的な行動で攻撃する。

(4)慕ってくる仲間を大事にしている主人公。常に仲間の状態を気にかけ、必要ならフォローや説教も欠かさない。その心はたとえ敵であっても同じように動く。うじうじとした言い訳を口にする者には「ごちゃごちゃうるせえ! お前自身はどうしたいんだ!」と叱咤する。大切な人間の窮地に真っ先に立ち向かう熱血系。何度倒れても起きあがる最後まで諦めない不屈の精神と、何があっても揺るがない強い信念の持ち主。どんな困難な状況もひっくり返してしまう。周りにも「彼がいるなら大丈夫だ」と思わせ、信頼されている。

(5)臆病で引っ込み思案、消極的で弱虫の主人公が、大切なものを守るために初めて勇気を出す。弱いながらいくら負けても何度も立ち向かい、油断と疲労で弱った隙を突き、辛くも勝利する。

(6)わがままばかりで傲慢気味の自意識過剰な主人公が、初めて自分の敵なわない問題に直面する。徹底的に自分の弱さ、そしてそれを過信していた自分を思い知らされ、強くなりたいと願う。その願いは安っぽいものではなく、実際に少しずつ成長していく。そして強さと一緒に「強さだけが全てじゃない」という考えも手に入れる。

 * * *

本来七つあったのですが、土壇場でひとつをもうひとつに統合しました;;
さて、照子の明日はどっちだ!(何かこのフレーズ前に使った気がするw)

<日昌晶師匠からのコメント>
今回は1つずつ言及していきましょう。

(1)主人公が制御しきれない強大な力をどう現場で制御するかが見せどころとなります。
そこを掘りさげて書いてもらわないと評価できないので、もっと頭をひねってほしいです。

(2)これもそうですね。ヒロインにバレないよう、どのように隠し、どう行動するか
そこが作者としてのアイデアを発揮すべきところなので、それが書いてないとテンプレでしかありません。

(3)これは基本的に少女向けの主人公像ですね。これを少年向けにアレンジするには重要なことが書けています。
今回はあえて書きませんが、ぜひ照子自身に見つけてほしいです。

(4)ちょっと矛盾が気になる設定です。仲間のことを常に気にかけているのに「ごちゃごちゃうるさい」とか
一方的に自分の主張を押しつけてしまいかねない言動がちぐはぐになってしまっています。
仲間のことを気にかけているけど不器用で上手く言えないなど補足が必要でしょう。

(5)これもそうですね。どうして何度も挫けず再起するのか、その動機がわからないといけません。
そして再起するにもどうやってするのかが物語を盛りあげるのに重要となってきます。
読者はその内容いかんに対して、格好いいと思うわけですからね。

(6)主人公が至る「強さだけではない」という心境において、じゃあ何なのというところが最も大事です。
それが「やさしさ」なのか「勇気」なのかといったちがいでもストーリーはぜんぜんちがくなりますよね。

総評としては、どうしても照子のクセとして、表層的なところまでしか思い至っていないところが出ています。
もっと深く考えて、一歩先にあるものを見つけてください。

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小説における今後のニーズについて

【質問】
これから先における小説におけるニーズについて教えてください。


【アドバイス】
ここでいう小説というのはライトノベルのことかと思うので、まずライトノベルについて。
まずライトノベル、特に少年向けライトノベルは、あまり考えないでいいものが現在の主流です。
どういうことかというと、最近の人気作品を見てもらえればわかるように、学園モノが多いですよね。
一時期、主流であった異世界とかSF系がだいぶ下火になっています。
なぜかというと、どうしても読者の読解力というものが低下傾向にあるので
設定を長々と説明しなければいけない異世界モノ、SFモノは敬遠される傾向にあり
特に説明のいらない現代日本の学校を舞台にした作品が、わかりやすさもあってウケているようです。

同年代の男子よりも読解力に関しては格段に高い少女向けは、まだまだ異世界モノが主流ですね。
とはいえ、どちらの読者層もマンガ読者より保守的な層が多いので、意外と変化を好みません。
なので青年マンガのようなチャレンジ精神あふれる異色作品というのはなかなか日の目を見ないですね。
テーマについてはオーソドックスでいながら、演出として斬新なアレンジを加えている作品がいいようです。

あとは基本的にコミカルなラブコメ作品が多いなか、鬱系の作品にも一定の需要がありますが
大ヒットしにくいというのもありますし、アニメ化もしにくいので、
最初からこの手のジャンルをめざしていないのでなければ、おすすめはしません。

さらにライトノベルを超えて、小説全般と拡げてみると「総ラノベ化」が着々と進行中です。
「ライトノベル」というジャンルが確立されて20年が経過したことで、
一般文芸の作者も学生時代に読んでいる人が多いと見えて、
ちょっと非日常的な設定などがライトノベルとよく似てきているんですね。
ライトノベル特有のキャラクターの記号的なあつかい方は、まだそれほど顕著ではないのですが
さらにライトノベル自体が現代日本を舞台とする作品が目立つため、
ますます境界線がはっきりしなくなってきています。

ただし読者の求めているものの本質は今も昔もほとんど変化していません。
そこを見極められるかどうかが作品をおもしろくするかどうかの分かれ目となります。
これは頭で考えるものではなく、感じるものですので、よく自分の心に繰りかえし訊ねてみてくださいね。

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