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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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甘い蟻地獄

お久しぶりです。

ええ、まったくあれから原稿が進んでいません。
ブログ記事どころではなくなってきました。
とはいえ、くだらないことには頭を突っ込んでしまう始末……
わかっていながら蟻地獄の中でぬくぬくもがいています。

これではいけないということで明日から執筆方法を改革します。
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夜這いの民俗学(第4回)

さて久しぶりの更新は備忘録もかねての夜這いの民俗学の4回目です。
3回目までは東北地方の農村部における明治から昭和初期までの夜這いについて考察してきましたが
4回目は関西地方の農村および都市部における夜這いの実態についてです。

ちなみに過去の連載はリンク先をどうぞ。
夜這いの民俗学(第1回)
夜這いの民俗学(第2回)
夜這いの民俗学(第3回)

さて基本的に東北も関西も農村も都市もやることは変わらないというか夜這いの風習は根強くありました。
ただし時期的には、都市部も農村も戦前の昭和初期くらいから衰退していき途絶えていきますが
最終的には山間部の農村、さらには漁村においては戦後の高度成長期あたりまで残存していたようです。

そして、やはりというか東北の素朴な夜這いに反して、関西の夜這いはというと
同じ農村であっても、洗練されているというか、夜這いにも儀式的なものがあったようです。
たとえば、はじめる前にお経を唱えたりするとか決まりがあったり
「柿の木問答」というような文句を唱えながらはじめることで、初対面で緊張したふたりでも
スムーズにできるように工夫されていたりしていたようですね。
ちなみに柿の木問答は新婚初夜でも使ったようですが、実際の文句は以下のようなものです。

男:あんたとこに柿の木あるの?
女:ハイ、あります。
男:わたしが上がって、ちぎってよろしいか?
女:ハイ、どうぞ、ちぎって下さい。
男:そんならちぎらしてもらいます。

それにしても共同体として性の問題をうまく処理しているのが夜這いだったようです。
はじめての者に対しては、男女ともベテランがみっちりと仕込み教育するシステムが整い、
死別したり出戻ってきた女衆も男に困らないようにできているわけです。

そして、もっとも感嘆したのが、この時代にはレイプ問題がほとんどなかったであろうことですね。
実際には現代と同じく無理矢理に襲われることはあったし、その確率はかなり高かったのですが
平均して13歳、早ければ8歳くらいから夜這いされるのが当たり前の女たちにとっては
もう村中の男性のほとんど全員と肉体関係があるわけですから、今さら道ばたで襲われたとしても
現代のように心に大きな傷を負うとか、トラウマを抱えることもなかったと思われます。
ただし男の子が男たちに襲われることも多かったらしいので、その場合はかなりショックだったようです。

当時は「性」と「恋愛」と「結婚」は、まったく別ものであって、現代のような三位一体ではないんですね。
そもそも「恋愛」という概念がほとんどなかったのが特徴でした。
「性」は純粋に娯楽だし、「結婚」は家と家の関係であり、同じように考えてはいなかったのです。
ですから「子供」も単純に労働力の確保という側面で見ると、なにも自分の子である必要もないということで
夜這い相手との子であっても、父親はあまり気にしなかったわけです。
夜這いを嫌うのは誰の子かが重要となる「政略結婚」の必要性のある上流階級くらいのものでした。

次回は都市部における夜這いの特徴について書いていきます。
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