L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

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自分の居場所を求める物語を求めるラノベ読者たち

さて、ちょっと久しぶりになりますが昨今のライトノベルの動向について少しだけ書いてみます。

気づいている人はいるだろうし、そういう指摘をしている人も多いとは思いますが改めて書きますが
今のライトノベル作品(かなりの一般小説も含み)というのは「居場所」の物語が人気です。
それも小さな居場所です。読者が心からその中にいたいと思う、その気持ちを主人公に投影できるようなものです。
それは物理的な空間というだけでなく、人と人との関係性における帰属意識とか所属意識なども含めての居場所です。
<読者>がいてもいい場所であり、そこにいる仲間は無条件で<読者>を受け入れてくれるのです。

よくある例としては、中高生の部活動、大学や社会人のサークルといったものがわかりやすいために人気ですね。
ファンタジーならパーティーだとかギルドだとかいったものも類例のひとつとして数えられるでしょう。
たぶん今の多くの読者にとって、そういう居場所は若者には憧れであり、年長者には郷愁なのでしょうね。

特に今の若者世代はネットの普及により幼稚園、小学校以来の友達から現在までSNSでつながった状態であるため、
人と人の関係性が浅く広くになりがちで、気のおける少数の仲間といつも一緒に過ごす経験に乏しかったりするようです。
また少数のグループでたのしくやっている人もいるでしょうが、その中で美少女やイケメンとキャッキャできるかといえば
そういうわけでなくて、たいていムサい男同士だったり、よくてオタサーの姫をちやほやするのが関の山なのが現実です。
自分に好意を持ってくれる異性がいる仲良しグループというのは、よほどのリア充くらいものであり
そういう人は少なくともその手のラノベなど読まないわけで、まさに住む世界がちがうわけです。

だからこそ、作者はそんな読者のニーズやウォンツを汲みとった作品がウケるわけです。
そんな居場所の物語でも現在は2つの傾向があるようです。
主人公が努力してリーダーシップをとってゆくタイプと、無条件にダメな主人公が受け入れられるタイプですね。
前者は少年漫画に多く、後者はライトノベルに多いのが特徴でしょう。
後者は特に消極的な性格の読者にはウケますが、積極的な性格の読者にはイマイチだったりします。
逆に前者はどちらにも受け入れられる素地がありますが、それはそれなりに難しいものがあります。
どちらを選択するかは作者がどの読者層に読んでもらいたいかによって決めてください。

一時期、隠れ家的居酒屋とかバーが流行っていましたが、同時進行で隠れ家的ストーリーの小説も人気だったわけです。
あなたは読者にどんな<居場所>を提供できますか?
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JRの陰謀、まんまとウルトラマンスタンプラリー制覇!

この冬、ある一定以上の年齢層には一大イベントとなっているのが
JR東日本 来たぞ我らの!ウルトラマンスタンプラリー2015です。

正直、私はウルトラマン世代かというと微妙な時期だったのですが再放送で昔のウルトラマンやゴジラはよく観ていたし
子供の頃、どの友達の家に行っても怪獣図鑑があったくらいにはまだブームの余韻があった世代なんですね。
なので懐かしさを感じつつも、ちょっと距離を置いた感じで最初は「ああ、やってるなぁ」くらいで
それほど興味がなかったのに、いざスタンプを押してみると懐かしさもあってか、どんどんハマってしまい
当初は全64駅制覇なんて夢にも思わず、10駅でメンコ2枚プレゼントを手軽にもらおうと思ったのが運の尽き……
まんまとJRの陰謀にハメられてしまい、とうとう64駅の怪獣スタンプを制覇して記念の制覇証までもらってしまいましたw

ウルトラマンスタンプラリー2015

それにしても思うのは、自分が子供の頃にかろうじてジャストで放送されていたウルトラマン80なんかより
生まれる前にやっていた初代やセブンのほうが馴染み深いし、怪獣もよく知ってましたね。
実際には怪獣図鑑でしか知らない怪獣も多かったのに、やっぱり初期の怪獣のほうが好きでした。
というかアニメのザ・ウルトラマンとか80は観ていたはずなのですが怪獣の名前どころか姿形でさえ記憶にありません……
80にはメカゴジラみたいなのがいたのだけは覚えているのですが、それでもメカゴジラのほうがかっこよかったですし。

それにしても全駅制覇は精神的にはたのしくもありましたが体力的にきつかったです……
私の行程としては以下のとおりです。
まずスタンプ10個をめざし、平日夜に定期などを利用して田町-新宿の10個をゲット!
プレゼントのメンコももらいました。しかしメンコという時点でターゲットが……子供じゃない!
夜は本当に私が最年少っていうくらい年配層の中高年が多かったので恥ずかしさもなくなりました。
そもそも平成ウルトラマンどころか、ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマンと
初期作品のみのラインナップなところがオッサンホイホイなのがまるわかりです。
というかウルトラマンA以降は怪獣のデザインが子供から見ても子供っぽかったり、経費削減でダサいんです。
初期の人気怪獣の再登場にしても本番用は改造や劣化で実物がないのでヒーローショー用のくたびれたキグルミを
どうにか改造して出演させていたので、パチモン臭がハンパなかったです。
気になる人はウルトラマンレオの円盤生物ノーバを画像検索してください。どれだけ予算がなかったかわかるでしょうw
数千円どころか数百円で作ったんじゃなかろうかとさえ思うほどの怪獣です。
ちなみにレオでは経費削減のため主人公2人以外レギュラー全員が基地もろとも陳腐な怪獣に殺されてしまいました。

閑話休題。さて、スタンプ10個を集めておもしろさに目覚めてしまい、休日を利用して上野-新橋を徒歩で制覇。
本当は浜松町(ウルトラマンジャック)まで行けば区間がつながったのですが、1駅だけ残してしまいました。
惜しむらくは、後々苦労することになる新日本橋(テレスドン)は、このとき歩いて押しておけばよかったですね。

さらに翌週、今度は所用で行った御茶ノ水から中央線沿いに歩き、さらに新宿から目白まで約20キロを踏破!
久しぶりに長距離を歩きまして、目白に到着したときはもう歩き疲れてくたくたでした。
ここまでJRに一銭も貢献せず28駅の怪獣たちを倒しまくりました。

さあ、スタンプ帳も半分くらい埋まったのでコンプも狙えると、ついに課金して全駅制覇に向けて旅立ちます。
2月8日の朝10時に都区内パス750円を買って池袋を意気揚々とスタートしました!
着々と日暮里まで山手線の怪獣たちを集めていき、ついに最難関の常磐線ルートに突入です。
なぜか常磐線は茨城県の取手まであるので、一足飛びに40分かけて取手(ゴルドン)を攻略すると
一駅ずつ戻るようにしてスタンプを回収するのですが、これが大変でした……
まず山手線と違い電車の運行間隔は距離も時間も長い。おまけに天候は氷雨ときてる。
さらに都区内パスは金町までしか効かないので、そこから先は普通に運賃がかかるんですね。
もっと広域の1日パスもあるのですが金額を計算するとわずかに都度精算のほうが安かったので利用しませんでした。
それはもうスイカの残額がみるみる減りました。なんだかんだ全駅制覇するには最低2500円ほど必要です。
JRさんも商売が上手いですね。

ふたたび日暮里に帰ってきたのは予定をはるかに越えて14時半でした。
途中、最もメジャーなウルトラマン(南流山)をゲットするために1駅だけ武蔵野線に乗って、すぐ引き返すとか
マイナーな駅にメジャーな怪獣やウルトラマンがいるという演出が心憎いです。
一応、怪獣たちは各駅から希望をとって抽選ということですが、金町は「カネゴン」、
亀有は「ガメロン」(体長99cmの亀で怪獣ではない)、駒込は「ゴメス」と駅名をもじった怪獣がチョイスされていたりします。
あとはその怪獣に似た駅員がいるからという理由で選んだという駅も意外と多かったですね。
どの駅のどの怪獣、駅員さんかは実際に現地で確かめてみてください。だいたいサルやゴリラ系の怪獣です。
こんな感じで各駅のスタンプ台にはその怪獣を選んだ理由などが添えられているのですが、
あきらかにハズレのマイナー怪獣には選出理由とかまるで触れられていなかったり悲喜こもごもでした……。
逆に1位希望が通ったであろう御徒町はもううれしくてしかたないらしく駅中がゼットンのポスターで埋め尽くされていました。
あまりのポスターの数に肝心のスタンプ台の場所がよくわからないくらいの状況でした。

日暮里に戻った後は京浜東北線で赤羽方面を攻めると、盲腸のように突き出た尾久駅へ。
尾久なんて駅があるのを実感したのは、このときがはじめてでしたね。
調べてみると都内でも3番目に利用客が少ないという超ドマイナーな駅です。
隣駅が赤羽と上野という利便性がいいんだか悪いんだかよくわからないし、駅前は操車場で見渡す限り線路。
一応、B級スポットのミニ遊園地あらかわゆうえんの最寄駅でもありますが普通は都電を利用しますよね。
しかし、この駅の怪獣はなんとゼットンと一位、二位を争うほど超人気怪獣のバルタン星人なのです。
せっかく抽選で当たったんだから御徒町みたいにもっと盛り上げればいいのにスタンプ台が置いてあるだけ。
宇宙忍者の異称があるだけに本当にひっそりとしていましたね。

尾久から再び赤羽に引きかえして、今度は埼京線で新宿方面へ。
板橋のゴモラなどを攻め、新宿からは総武線方面を攻略しに行きます。すでに日没も近くなっています。
常磐線とは逆に、今度は手前の駅からスタンプしていき西荻窪でキングジョーを倒して再び新宿、そして品川へ。
高円寺はニセウルトラセブンなので新橋のウルトラセブンとスタンプの場所を間違えないようにしましょう。

品川から蒲田へは比較的順調に。すでに夜なので子供たちの姿もなくスタンプで並ばなくてもよくなってきました。
30分程度で品川に戻り、唯一残していた浜松町でウルトラマンジャックを回収すると一路、東京駅へ。
そして最後の怪獣テレスドンを倒すべく新日本橋駅へと向かいます。
とはいえ新日本橋駅? 総武線? そんな駅あるのか?
東京駅の地下深くにホームがあるのを探りあて、迷った挙句どうにか新日本橋に到着。
JRでは珍しい地下駅ということで地底怪獣テレスドンということらしいけど本当に見つけにくい怪獣でした。
再び東京駅に着いたのは19時半。最終ゴールの受付は20時まで。しかもゴールがよくわからない場所。
駅員さんに場所を訊いてどうにか制覇スタンプを押してもらい、プラカードの制覇証をもらって任務完了!

すでに半分近くこなしていたので楽勝と思っていた最終行程でしたが、実際には締切20分前ゴールとギリギリでした。
よほど鉄道に詳しく、始発同然で出発しないと1日では回りきれないでしょうね。特に常磐線ルートがつらかった。
それでも久しぶりにというか完全に存在を忘れていた怪獣たちへの思いが蘇ってしまい
スタンプラリーだけではなく、大好きだったエレキングのフィギュアを買ったりとマイ怪獣ブーム到来中です。
白黒のため再放送がなかった『ウルトラQ』もこの機会に全話視聴しましたが、おもしろかったです。
なによりQ出演時の桜井浩子さんがウルトラマンでのフジ隊員役よりずっと魅力的だったのが驚きでした。

今回の怪獣のチョイスを見ると、人気怪獣であっても毒ガス怪獣ケムラーとかは地下鉄サリンを喚起させてしまうし
当節はウラン怪獣ガボラもエントリーしにくかったのかなと思うとちょっと淋しいですね。
かつてスペル星人も雑誌のふろくに「ひばくせい人」と勝手に異称をつけられたばかりに在日左翼系保護者の難癖により
放送禁止、永久欠番になってしまったことが思い出されます。ちなみに今は「吸血星人」の異称が当てられているようです。

ちなみに今回、怪獣のことをいろいろ調べて面白いなと思ったのは怪獣のキグルミの使い回しですね。
有名なところではゴジラを東映から借りてきてジラースとかゴメスに改造したのが有名なところですが
再びゴジラに戻されて、水中など過酷シーン用に使われているんですよね。
また意外な有名怪獣も結構使い回しされていたそうです。下記は有名怪獣たち変身の歴史です。
スタンプラリーにもたくさんの他人の空似関係の怪獣がいるので関係性を知るとよりおもしろくなりますよ。

セミ人間→初代バルタン星人
ガラモン→ピグモン(中の人の交代で足が少し伸びた)
ケムール人→ゼットン星人(頭の前後を逆に使用)
ヒドラ(伊豆シャボテン公園のあの石像が怪獣化)→ギガス(グリフォンからゴリラへ華麗なリフォーム)
ベムラー(第1話)→ギャンゴ(第11話)
レッドキング→アボラス→レッドキング

凄いのは俗にバラゴンボディと呼ばれる使い回しで怪獣映画からQ、ウルトラマンを経て再びゴジラへと戻っていくという
なんとも便利な使い勝手が当時の予算節約を感じさせてくれます。
バラゴン(東映)→パゴス→ネロンガ→マグラー→ガボラ→バラゴン(再び)

そんなこんなで今の時代にQクオリティののほほんとした怪獣映画(特撮)を撮影してみたいなと思う日昌晶でした。

軍艦とか日本刀とかいつの間にメジャーになったんだ……

私が小中学生の頃、よく眺めていた本といえば『日本海軍艦艇事典』と『日本名刀100選』でした。
しかし少なくとも私の知る限りでは、これらに興味を持っていた同年代の級友なんてほとんどいませんでした。
軍艦の話ができる友達は何人かいましたが、刀について語るほどの物好きなんていなかったんですよね。
それがどうでしょう! 『艦これ』とか『刀剣乱舞』といったゲームのおかでというか”せい”で
いつの間にやら名前だけは知名度があがってしまったんですよね……複雑な思いです。

子供の頃は軍艦のプレモデルを作るのが好きで、でも小学生のおこづかいで買える駆逐艦ばかり買ってました。
桜とか松とか三日月とかそんな感じで。デカい戦艦は値段が高いのであまり買いませんでしたね。
軽巡は旧式だとカッコよくないのですが阿賀野は好きでした。あと重巡だと航空巡洋艦の最上とか作ったな。
ウォーターラインシリーズはタミヤ製とアオシマ製の出来が天と地ほどちがったので好きな艦艇がアオシマ製だと
すごく残念な気持ちになった思い出がありますが、現行モデルはかなり出来がいいみたいですよね。
あと100円プラモで世界の戦艦シリーズがありサウスダコタ(米)やビスマルク(独)なんかも作った憶えがあります。
でもやっぱり軍艦というと大和と武蔵がカッコよさや強さもあって人気は抜群なのですが
年齢を重ねると戦艦扶桑のあのジェンガみたいなアンバランスな艦橋が好きになってきました。
日本初の純国産超弩級戦艦にして見たからに失敗作な佇まいが愛くるしいです。

それと日本刀は天下五剣の一、童子切安綱(どうじきりやすつな、国宝・東京国立博物館蔵)が好きでしたね。
源頼光が大江山の酒吞童子を斬ったという伝説のある摂津源氏重代の刀という由来となっています。
私の祖先は『平家物語』では鵺を退治したとされる源頼政(頼光の曾々孫)から五代の孫を初代としているので、
刀の美しい姿だけでなく、直系の祖先の所有物だったということで何かしらの因縁もあって特に好きなった刀でした。

他にも源氏重代の刀はありまして、頼光四天王のひとり渡辺綱が一条戻橋の鬼の腕を斬ったとされる
髪切(ひげきり、重文・北野天満宮蔵)や頼光が土蜘蛛を斬った膝丸(ひざまる、後に蜘蛛切と改名、現存せず)などがあります。
それぞれの由来は刀の試し切りに罪人の首を刎ねたとき、おそらく正座させ首を突き出すように屈ませた姿勢だったのでしょう。
あまりの切れ味に首はおろかその下の膝まで切れたのが膝丸で、罪人の首とは別にその髭まで切れたのが髭切ということです。
まだ刀剣乱舞では擬人化されていないですが、いずれも名刀です。
というか天下五剣はまだ三日月しか登場していないようですね。
他の三剣は鬼丸(北条時政の伝説)、数珠丸(日蓮の伝説)、大典太(死体三体まとめ斬り伝説)です。

軍艦や刀なんて知らなくてもまるで困らない知識でも実際にゲームとして活用され、それが大成功したように
小説を書くにもこういうどうでもいいような知識なんかも使いようによっては活きることも多いわけです。
あなたは特に役に立つようなことでなくても人が知らないことで得意な分野はありますか?
あれば、それが思いがけず強力な武器になってくれるかもしれませんよ。

ラノベ創作塾日誌~プロットが書こうとしているものと違うよ!

さて2015年も早2ヶ月が過ぎようとしています。
最近、最速!ラノベ創作塾の進捗について書いていませんでしたが、もちろん続いています。
とはいえ厳しい指導についてこれる塾生は淘汰されてきていまして、現在は3名となっています。
さて、練習用プロットにおける指導も佳境に入ろうとしているわけですが、少人数になってということで
じっくりと提出されたプロットについて質問をしてみると、なんと意外なことがわかってきました。

結論から言うと、プロットとして書いてきている内容と本人が書こうとしている、書きたいと思っているものが
どうも食い違ってしまっていて巧く作用していないんですよ。これはかなり致命的です。

どういうことかというと、たとえばプロットでは「ハーレムもの」として書いてきているわけですが
構成的にどうやってハーレムものを演出するかを具体的に話し合っていると……
ハーレムものなので優柔不断な主人公にするなどして、どの異性キャラともくっつきそうでくっつかないかを
演出するために、いかにすべきかみたいなことをいろいろとパターンで説明していると
「どのキャラとくっつくのは決まっていて恋愛のほうをメインにやっていきたいです」というふうになってきたんですね。
それじゃあ、ハーレムものにはならないよねということで、さらに突っこんでみると塾生も確かにハーレムものじゃないですと。
それなら改めて恋愛ものとしてプロットを組んでいかないとダメだよねということになるわけです。

さらにもう一例としては「職業もの」をやってみたいとのことで、いろいろ考えてもらっているのですが
参考として『パトレイバー』や『踊る大捜査線』のような感じの組織と個人の葛藤みたいなのを描きたいということなのですが
職業もので葛藤を描くためにどうしても主人公たちの所属する架空の組織について設定を決めていって
組織を効率的に動かすためにはルールが必要であるが、個人が動くにはいつもルール通りに動いては非効率だったり
現実的ではないという場合が多々あり、そんなとき主人公はいかなる行動を選択するかというのが見せ場なわけです。
ですが、どうも組織というよりも「敵」に関する設定にひきずられてしまって、主人公の組織がどのようなものなのかということが
表層的な設定にとどまってしまい、ストーリーやエピソードを紡ぎだせるほどにはなってないんですね。

実はこういうことって作家志望者のプロットでは多いミスなんですね。
なぜこういうことが起きるかというと、自分が書きたいと思っているものが漠然としすぎてしまっていて
使うべきストーリーの雛形、テンプレートの選択をまちがって使用してしまうからです。
よりわかりやすく書くならば、ミステリー小説を書きたいのにホラー小説のテンプレートを使って
自分の作品を考えてるみたいなものです。巧くいくことも稀にあるでしょうが普通は失敗します。
そういうときのために私が指導しているからこそこのミスに気がつけるわけですが、そういう指導者がいないと
まず気が付かないまま原稿を書いてしまい、結局は収拾がつかなくなるか盛りあがらない物語になってしまいます。

では、個人でやるときにどこを注意すればいいかというと2点あります。
ひとつは「物語のテンプレート」を豊富に持つことです。
これはより多くの作品に触れ、類型化し、自分なりにまとめておくことで種類を増やせますし応用しやすくなります。
できる人は改めて考えなくても勝手にテンプレが頭のなかで整理されているのですが、そうでない人はノートに書きとめるなりして
意図的に収集し、まとめて整理するようにすると格段に実力があがるのでおすすめです。

もうひとつは自分が書きたいものが何なのかプロットに取り組む前と書いた後に自問自答してください。
自分がこの作品でおもしろいと思う箇所、盛りあがる箇所は何で、どこにあるのか?
そしてそれを最も有効に活用できるようストーリーのテンプレが使用され、組み上がっているだろうかと?

とはいえ、こうやって指摘するのは簡単ですが、実はなかなか難しいことなんですね。
たとえば機械を組み立てるのに適切な工具を使うのは言われなくてもアタリマエのことですが、
それをきっちり遂行するには、すべての工具の用途や特性やサイズ、クセ、欠点などを理解していないと
ただネジやナットを一本締めるだけの単純作業でも部品を壊したり施工不良になったりするのが多いことと同じです。

小説という筐体にどの部品をどのように配置し、接合すればちゃんと作動するかは設計図であるプロットしだいです。
そして設計図を書くには個々の部品や組立方法のことを知悉している必要があることを忘れずに!

アオシマ合体プラモ、20円ガチャ、ケイブンシャ大百科のイベントへ!

2月21日土曜夜に開催された「80年代子どもカルチャーサミット!!」なるイベントに参加してきました。
今回は80年代に子供たち(特に男の子たち)のあいだで席巻したチープなオモチャおよび書籍ということで
合体プラモのアオシマ、20円ガチャガチャのコスモス、怪獣怪人大百科のケイブンシャ、そして超合金のポピーを振り返る内容です。
『アウトサイダー・プラモデル・アート』『よみがえるケイブンシャの大百科』『愛しのインチキガチャガチャ大全』『超合金Walker』
の4冊の発売記念ということで、それにまつわるウラ話など盛りだくさんの内容でした。



そして今回、あのアオシマのオリジナル”アトランジャー”さんもイベントにかけつけてくれました。
耳?がはずれかかっているのも壊れやすい合体プラモの特徴を如実にあらわしています。
その勇姿をご覧ください。短いソードと小さいシールドもしっかり再現されていますよ。
アトランジャー_コスプレ

かつてのパチモンサミットは60年代70年代のあやしげな無版権オモチャの数々を紹介してくれるイベントでしたが
今回は時代が下って80年代ということで、私にとっては最も身近な時代のオモチャの紹介になります。
さすがに80年代になると零細企業が勝手に作ったパチモンというわけではなく、ある程度名のあるメーカー品になり
パチモンにしても版権に抵触しないよう工夫されている時代となっていきました。
青島文化教材社とポピー(バンダイ子会社)は現存しますが、残念ながら勁文社とコスモスは倒産しています。
それでも最盛期には自社ビルを構えるほどであり、それぞれ一時代を築いた企業だったのです。

私はというと、特にアオシマのミニ合体プラモというのをよく買っていたんですね。
このシリーズはロボットのプラモデルが頭、腕、胴、脚と4分割され、それぞれ100円で販売されていて
各モデルは付属パーツ(余剰パーツ)と組み合わされ、いちおう独立したマシーンという建前なのですが
画像検索して実物を見てもらえばわかるように台車の上に生首が乗っかってるみたいなアバンギャルドなデザインでした。
成型色も水色、白、赤、黄とサイケな感じのものが多く独特なカラーリングが特長的でしたね。
それでもガンプラ登場までは主流で、ロボのプラモといえばこの合体シリーズか同社のおやこマシンシリーズだったのです。
アトランジャーやゴダイガーといったオリジナルだけでなくアニメの版権物も多く扱ってはいましたが
原作の設定をほぼ無視した独自色(設定と微妙に違うデザイン、原作にはない武器など)が今となってはおもしろいですね。
昔は超合金でもなんでもそんな感じだったんです。ガンダムの超合金を見てもらえればどんなものかわかるでしょう。
それでも実車であるランボルギーニ・カウンタックまで4分割されて、それぞれ4台のマシーンにされていたのを見たときは
非常に違和感を感じないわけにはいきませんでしたが、今ではそのセンスに脱帽です。
もちろんアニメでは3体合体ロボであろうと5体合体ロボでだろうと、お構いなしに4分割されます!
そういうわけもありまして、私はいつも頭マシーンだけを買っていたのでした……
なぜかというと腕や胴を買おうとしたときには、すでに母に頭を捨てられていたので再び頭を買うしかなかったんですね。
たぶん頭だけを10個以上買いましたが、ちゃんと4体合体させたのは1度きりでした……
そして5歳児のとき初ガンプラ「1/144シャア専用ザク」を作ってからは、もう子供っぽいアオシマには戻れませんでした。
しかしその後にもガンガル、ガルダン、ザ・アニメージなどパチガンプラの数々を作ることになるのですがその話はいずれ。

ちょっとした裏話として面白かったのは実はアオシマにはプラモ界の覇権を握ったかもしれないチャンスが3回あったというもの。
はじめに宇宙戦艦ヤマト、つぎにガンダム、そしてエヴァンゲリオンのプラモ化権利についてのエピソードです。
ヤマトのときは一社員が独断で申請して通るものの本放送は打切決定のアニメだったので会社に反対されボツに……
ガンダムのときは「合体」の登録商標をクローバー(ガンダムの超合金を製造)が貸してほしいとのことで
バーターとしてプラモ化の権利をあげるとまで言われたのに、やはりガンダムも打切決定となっていたため
次回作『無敵ロボ トライダーG7』のプラモ化権利をもらってしまうことに……
(このときバンダイは様々な反対や障害を乗り越えて普通ではおりないプラモ化権利を獲得)
で、ガンプラのヒットに触発されて今度はイデオンのプラモ化権利獲得するも売れ行きは微妙という結果に。
最後にエヴァのときは、あまりの先進的作品にどこもスポンサーがつかず、最終的にアオシマが頼みこまれるも
すでにロボットアニメのスポンサーはやっていないということで断ってしまった……
つくづく運がなかったのですが、実際にこのどれかの権利をとっていれば時代はアオシマだったかもしれません!
ヤマトもガンダムもエヴァもみんなカラフルな4分割で生首プラモが巷にあふれかえっていたことでしょう。
(アオシマにもヤマトのヒットに便乗したレッドホークヤマトとかあるんですけどね。もちろん4分割です)

ケイブンシャの大百科は怪獣怪人大百科とかガンダム大百科とか何冊か持ってました。
とにかく判型が小さく、紙が厚いせいもあって分厚いのが印象的な児童向け書籍でした。
しかし月4冊ペースで刊行していたため、結構いきあたりばったりだったり、適当だったりして裏話はもっとも興味深いものでした。
惜しむらくは、すごく奥が深い世界なんですが貴重な資料は倒産で散逸してしまったとのこと。
ちなみに宜保愛子(霊能者)の本は大ヒットしたのに松田聖子の本はさっぱり売れなかったとか。
あの当時の子供たち(ぼくら)は何を思って美少女アイドルよりオバさんの本を選んだんでしょうねw

20円ガチャの最大手コスモスについては実はあまり記憶にないんですよね……
というのも子供時代はコスモス製品と認識してガチャを回してなかったので、あとでコスモスだと知ったもので。
でも、あの微妙なラインナップとかハズレの数々は今もちょっとしたトラウマだったりします。
200円ガチャが登場したとき高いなと思いましたが「ハズレなし」ということに凄い衝撃を受けましたから。
しかし100円ガチャ用にゲームウォッチ(液晶ゲーム機)を完全オリジナルで作っていたくらいに商品開発力は高かったんです。

それと超合金はたくさん持ってました。というか買ってもらいました。
完品で今も残っていれば一財産作れたとは思いますが、子供でしたから遊び倒して壊してごみの日に……
たいていロケットパンチを紛失するので腕がないんですよね。オークション出品でも腕なしが多いみたいですよ。
当時の超合金はたいてい原作設定にはないけど、マジンガーZのように腕がバネで飛びましたからねw
やはりこういうものは大人になって買い集めた人のコレクションでしか完品が残ってないんですよね。
ソフビだと壊れにくいので足の裏に「たけし」とか名前が書かれてるくらいの美品が残っているのですが。

というわけで80年代は”物体”としてのオモチャが栄えた最後の時代だったんじゃないでしょうか。
その後、時代はカードやシールといった物であるけれど二次元的なオモチャがどんどん台頭してきて
さらにファミコンの登場からデジタルデータに移行してゆき今に至るわけで、私としては淋しい限りです。
そして今現在、ミニチュアゲームなんかをやっているのもこうした子供時代の影響なんでしょうね。

また機会があれば、このようなイベントに参加してみたいなと思います。
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