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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

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それでもラブコメを書きたい人に

ラノベを書きたいという人に特に多いのが「ラブコメ」だったりするわけですが、
当ブログでは最も書くのが難しいジャンルのひとつであることを何度も書いています。
しかし、それでも書きたいと考えている人も多いと思うので、今回はラブコメを書くための参考書になる
代表的なラブコメの金字塔となった代表作を3つ挙げてみたいと思っています。
(ちなみに金字塔とはエジプトのピラミッドを意味するのはご存知でしたか?)

『きまぐれオレンジ☆ロード』 まつもと泉
『みゆき』 あだち充
『めぞん一刻』 高橋留美子


どうしてもラブコメを書きたいなら、この3作品のマンガはおさえておきましょう。
いずれも80年代の作品なので若い人だと読んでいない人も増えてきたでしょうが
現在のラブコメ作品の基礎と方向性を決めた作品なので、ラブコメとはを知るためには必読です。
当時の作品は黎明期であり、今のように複合的な設定で複雑化されていない時代で
まだストレートなテーマとストーリーとなっているため、そのエッセンスが非常にわかりやすくなっています。
それと昨今のラノベのラブコメは良くも悪くもオタク青年向けに特化したものになっているため一般ウケはしないのですが
この時代の作品だとまだ広く受け入れられるものとなっているので、その相違についても研究対象となるでしょう。

これらの作品からラブコメに求められている要素、必要となる要素を見つけ出して整理し
これを他作品からのウケウリではない作者自身の恋愛経験と照らし合わせながら再構築することで
あなただけが描けるラブコメとなっていきますよ。


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ラブコメを書くために必要なエッセンス

前回エントリーの補足記事です。

ライトノベルで需要の高いのがラブコメ要素で、ラブコメそものものではなくてもラブコメ要素がない作品はまずありません。
そこで今回はラブコメ要素を入れるためには最低限なにを入れておけばいいのかについて簡単に示してみます。
特に断りがない限り少年向けについての言及ですが、性別を反対にすれば少女向けとしてもほぼ通用します。

まず一番肝心なのが【ヒロイン】の存在です。
ここでヒロインはどういう性格なのかという一番重要な設定は置いておいて、立ち位置的なところを考察してみると
ほとんどの場合に共通するところが、ひとつあります。
それは「周囲の男たちからはとかく敬遠されがちな存在」であることです。
設定的にはいろいろあると思いますが、人を寄せつけない雰囲気というのもあれば、やんごとなき家系のせいであったり
性格が破綻しているとか、はたまた父親がおそろしく恐いとか、実は男だったりとか、まあいろいろとあると思います。
しかし基本的には主人公少年も含めて美少女なのに惜しい存在のため恋愛対象にはしにくいわけですね。
前回、例に挙げた作品でも『きまぐれオレンジ☆ロード』の鮎川まどかは同級生から不良と思われていたりと孤独癖があるし
『めぞん一刻』でも音無響子は亡き夫に未練たらたらの未亡人ということで、ちょっと口説きにくい感じです。
『みゆき』だと血のつながらない妹ということで主人公少年のみ道義的に恋愛対象にしにくい感じですが
他の男たちにとっても親密すぎる兄妹の世界に入り込めないところがったりして同様の効果を出しています。
要は美少女なのに恋敵となるライバルは意外と少ないのが特徴です。
他にはモテモテ設定であっても取り巻きはいるがそれ以上踏みこんでくる男はいないとかそういうケースもありまして
物理的な距離感よりも心理的な距離感のとっつきにくさが重要視されるところもよく考慮してください。

つぎに【主人公少年/青年】については、基本的にラブコメのストーリーを展開するためには
たいてい2人以上の女性との関係でシーソーのように揺れ動かさないといけないため【優柔不断】でなければいけません。
決断力がある主人公だと迷わず即断で相思相愛のヒロインと付き合っておしまいですからね。
(その気のないヒロインに猛アタックするタイプのラブコメもありますが数はあまり多くないですよね)
そして優柔不断というのは、よく言えば「やさしい性格」「誰にでもよい顔をする性格」ということになりまして
主人公というのは「やさしさ」だけが取り柄みたいな感じに収まることが多いです。
これは主人公と読者を重ねあわせるため、たいていの読者は特に秀でたところがないですから、そういうふうになります。

ですが「やさしいだけで何の取り柄もない」みたいな主人公を活躍させるのはなかなか難しく純粋なラブコメでないと難しいので
昨今の複雑化したラブコメにおいては取り柄として”超自然的”な特技を持たせるのが一般的なものとなっています。
なぜ超自然的かというと、特に何ら取り柄もない読者にとっては憧れの対象だし、もしも自分だったらと想像しやすいんですね。
おそらくこの手の設定は『きまぐれオレンジ☆ロード』の主人公である春日恭介から始まったように思われます。
彼は超能力者一家ということでテレポーテーション他いろいろな超能力が使えることにより、いろいろと役に立ったり
かえってトラブルを巻き起こしたりするという展開で今までにないラブコメを演出しました。
ただし超自然的な設定をとりいれるとリアルさは失われてしまうので、そこは自分の作品にふさわしいかどうか判断してください。

そしてヒロインと主人公の関係性ですが、ことさら男性向け作品では男性上位の関係性を求めます。
(この点に関しては女性向けであっても性別が逆転して女性上位とならず、そのまま男性上位になるのが基本です。)
普通に考えたら超美少女と凡夫ではヒエラルキーが高いのはヒロインの方ですが、それではいけません。
何らかの仕掛けによって一部分であっても男性上位にしないとウケないのが男性向けの恋愛観なのですね。
たとえば今では創作として認知されている『電車男』でもヒロインのエルメスは電車内でおっさんに絡まれて弱り果てるところに
勇気出しておっさんを撃退するオタクの主人公という展開で、弱い女と強い男という構図を一時的であっても生み出していて
結局のところヒロインもまたその自分を守ってくれた強さに惹かれるというふうになっていますよね。
また同じく実話っぽい創作で有名になった『ゲーセンであった不思議な子』でもヒロインは友だちがいないとか難病とか
何かと男性の方が上であることを示す設定を巧妙に配置していたりします。
だいたい女性に全くモテない男が性犯罪を犯すとき、幼女や女児を狙うのは大人では童貞の自分が下位になってしまうので
どうにかして自分が優位に立てる存在へと攻撃対象が向くからで、これはおそらく男の本能的なものかもしれません。

以上3点はほとんどのラブコメもしくはラブコメ的シチュエーションには必須の要素となっているので
設定を考える際にはテンプレートとして忘れずに骨格となるように配置してください。
あえてケレン味をだすためにテンプレから外れるのもアリですが、基本を理科したうえではずしてくださいね。



実際に文章にしないとあなたの考えは絶対にまとまらない

創作塾ではAチーム(4名)とBチーム(2名)の指導が始まっていますが、
だいたい初指導の人や行き詰まった人に対しては個別指導による対話を持つようにしています。
基本的にはいつもここで書いている通り「何が書きたいのか?」「どんなものが好きなのか?」といった基本的なことですが
これがまたなかなか質問してもしっかりした回答をしてくれる人はいないんですね。

よくある例としては、好きなものを訊くうえで、あまり抽象的なことを説明するのも難しいでしょうから
好きな作品とか、これまで読んできた、あるいは観てきた作品についていくつか挙げてもらうわけですが
そこで挙げてもらった作品についてどこがおもしろかったのか、たのしかったのかをよくよく対話形式で訊いてみると
実はさほど好きじゃないことがわかってきて、さてじゃあ本当は何が好きなのかを問い詰めると
もう本人も自分のことなのに頭をかしげてしまうことが多いというか、まずそうなるのが普通です。

なぜそういうことになるかというと、それは簡単なことで読者や視聴者といった消費者的な思考では
なんとなくとか漠然としたとかいった曖昧な好き嫌いの認識で充分なので、それ以上のことをしてこなかったんですね。
でも作者の側にまわりたいなら、それではまったく不充分です。
どういう作品のどこがおもしろかったのか、どういうふうに感動したのかといったことをちゃんと論理的思考によって
的確に把握しなければ、自分の作品に投影することができないからです。
勉強でも同じです。数学の公式をなんとなく曖昧に憶えているだけでは一問も解けませんよね。
公式を間違えず憶え、その使い方や応用方法を理解して、はじめて問題を解くことができます。
小説だけ適当にやってどうにかなるものではありませんし、正解がないだけにより難しいのです。
しかし素人考えでは正解がないから間違いというのもわかりにくいこともあり、なんとなく正解っぽいものを出すのは簡単なんですね。
ですが自分で正解っぽいと思うものは、裏付けがない限りほぼ全て間違いであり、失敗作にしかなりません。

では、こういうミスをやらかなさいためにはどうすればいいかというと、これは適切な指導を受けるのが一番の近道ですが
そうでない場合は、自分の考えをけっして曖昧模糊とした状態をよしとせず、しっかり文章としてアウトプットしましょう。
文章化して具体化することで自分が今までどんなに適当にあやふやなことしか考えていなかったかわかるでしょう。
自分の好みの好き嫌いに関してですら、本当は何もわかっていなかったことがわかってくるはずです。







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