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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

具体的な熱意はありますか?

作家志望者で最も伸びるタイプというのは考えてみたのですが、ひとつに言えることが「具体的な」「熱意」の有無なのです。
というのも「具体的」だけでもダメだし「熱意」だけでもダメで、このふたつを兼ねたものを持ち続けられる人が
最も早く高く成長してゆく可能性を大いに秘めているし、その確率も格段に高くなっています。

では、なぜそうなのか説明してみましょう。
まず「具体的な」プランのない人は「やるやる」と口ばかりで実際に動きません。
本人的にもやりたくても何をやっていいのかわからないんでしょうね。なので「熱意」だけあろうと空回りするだけです。
また「熱意」のない人はよい作品が書けません。どうしても書きたい、読者に喜んでもらいたいという情熱なくして
読者や選考者に強く訴えかける、心を動かすような作品を書けません。

ですから自分はどのジャンルで、どういう作風のいかなる文体で、どんな読者層のために、どういうふうに楽しませるよう
具体的なプランを持ち、かつそういう作品をどうしても書きたいという情熱なくしては評価される作品は書けません。
そして、そのために何をすべきか考えている人は作家志望者でもごく少数であります。

なので、ここをしっかりやるだけでも80%以上のライバルを超えることができるでしょう!
でも、できない、やらない、やるべきことを知らない人が10人に8人もいるということも忘れてはいけません。

私が指導している創作塾の塾生でも、やっぱりこういうのをやっていきたいんですと熱意があり明確な具体性のある人は
そのやっていきたいアイデアがその時点ではイマイチであったとしても、その後の成長は目を瞠るものがあります。
こういうのをやってみたいとは言ってくるけど、よくよく訊くと実はさほど好きでもないし、どうしても書きたいわけでもないものしか
アイデアとしてだしてこられないという人はすぐに頭打ちになってしまい伸び悩んでしまう人が多いんですね。
「本当は何が書きたいの?」「どういうふうに読者を楽しませたいの?」と指導の一環として詰問すると心が折れてしまい、
自分が本当は何をすべきか完全に自分を見失ってしまうということがままあります。

あなたが上位20%に入るにはやるべきことは明確です。それが出来なければ、いつまでも下位80%ですよ。

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苦手な小説のタイプ

あくまで個人的な意見ですが、最近ひとつ苦手なタイプの小説があります。
またそういう作品が意外と人気なようで、その面白さについて理解しないといけないなとは思うんですけどね。

具体的に言うと、こう思春期の主人公が本気のトラウマを抱えてしまっているような青春小説ってやつです。
青春小説というジャンルは好きなんですよね。でも、主人公が鬱々としたタイプの作品はどうも個人的に共感できないのです。

そもそも私の青春時代は一言で言えば「アホ」そのものでした。
中学生になっても幼少期特有の万能感に満ちあふれていたし、今にしてみればアホなことばかりしていました。
BB弾を爆竹で発射する銃を作ってみたり、紙飛行機にロケット花火をつけて飛ばしたら危うく通行人にぶつかりそうなったり、
思春期に突入しても彼女こそいませんでしたが、男子校だったので文化祭で女子高生をナンパしても先輩に横取りされたり……
順調に「神童から凡人コース」を歩んできた身にとっては、過去に虐待されていたとか複雑な家庭環境のトラウマを語られても
どう共感していいのかさっぱりわからないというのが本音なんですよね。
青春の悩みなんて、いかに女の子にモテるかと進学先をどこにするかくらいのものでしたから。

当時の夢は防衛大学校に進んで軍人になって30前にはお国のために名誉の戦死をすることで
小学校低学年以来からの希望でしたから将来に対する不安とか微塵もありませんでした。
戦後教育を受けてましたが少年時代は「天皇陛下やお国のために死ぬこと」こそが最善だと当たり前に信じてましたからね。
将来に対する不安といえば、いかに多くの敵を道連れにして、いかにカッコよく死ぬかくらいのものですよ。
(余談ですが、なので今の「徴兵は嫌だ!」とかデモしてる人の気持ちもよくわかりません。)
とはいえ結局、防衛大の受験に失敗して早稲田に入ったことで周りに感化され文学の道に足を突っこんで今も生きながらえてますけどね。

そんなわけですから、そんなふうにのほほんと暮らしてきた身にとってはトラウマと無縁な青春時代のため
恋愛とか将来とかありがちな悩み以外で悲壮な悩み多き主人公では、あまり作品の中にはいってゆきません。
『私を知らないで』みたいな相手役のヒロインがそういうトラウマを持っているっていうのは、まだいいんですけどね。
逆にアホな青春小説は大好物なんですけどね。
特に森見登美彦作品はのような勉強はできるけどダメ人間の屁理屈ばかりで不器用な青春小説なんていうのは
自分の若き頃とダブるところが多々あって、いささか恥ずかしさを覚えつつも共感してしまうんですよね。

とはいえ何を悩んでるかさえよくわからない悩み多き青春を送った読者もいるわけでしょうから
トラウマを抱えつつも健気に、ときに大胆に生きる主人公の作品というのも需要があるんでしょうね。
とはいえ、そういうネガティブな作品を書く作家というのは、やはりどこか自分自身を投影しているんだろうなと思うと
ちょっといたたまれない気持ちになってしまうのも共感できない理由のひとつです。

幸いにして塾生の中にはそういった作品を書きたいという人はいないので助かっています。
あなたには苦手なタイプの作品がありますか?




創作塾メンバーの達成度や実績について

創作塾が隔週指導となり、AチームとBチームで分かれて再始動しています。
元からのAチームの4名に加えて、新しいBチームは現在2名、次回より3名になる予定です。
残り枠はBチームの女性枠1名となっていますので、指導を受けたいという方はメールしてください。
応募要項は過去直近のエントリーに書いてあるものを読んでください。

さて、メンバー個々の達成度や実績についてということで、今回は書いていきます。
Bチームのほうはスタートしたばかりということでほぼ初心者レベルです。
現状2名とも一度も長編小説を書いたことがないということだったので、まだ実力は未知数ですが期待しているところですね。
逆にAチームのほうはというと基本的には新人賞への投稿歴がある人ばかりとなっていますので
そのぶんだけ実力も上で指導内容もハイレベルなところを要求していますが、それだけにメンバー間の実力差も開いてくるので
指導内容がかなり個人的なものになってしまいがちというところもありますね。

指導形式としては、ほぼ個別指導となっているのですが、他の塾生が指導されている内容というのも参考になるというか
たいてい同じポイントでつまずくことになるので、ぜひ他山の石としてほしいものなのですね。
私としても同席している人に同じことを何度も話すのは徒労となってしまいますので。
とはいえ、先に進んでいる人にとっては最初歩すぎて初心を忘れないよう復習するにしても微妙なときもありますので
一概には言えなくなってきているのも問題として顕在化してきています。

そして、この達成度や実力の差というのはどうして出てしまうのかというとですね、シンプルなことなんですよ。
指導外でちゃんと自分で創作の勉強をしていたり、執筆を続けているかっていうことに尽きます!
ほとんどの塾生は社会人なので忙しいのもわかりますが何度注意していてもあまり小説を読んでくれません。
物語のセオリーとかパターンを習得するには小説、漫画、映画、ドラマなんでもいいのですが物語性のある作品を
どれだけ消化して、それを自分なりに分析してパターン化させられるかによってベースとなる実力が決まります。
たとえば「刑事もの」や「教師もの」といった作品に限らずどんな作品にも定型やお約束といったものが必ずあるわけです。
そのジャンルの作品を書くときに何が必要であり、読者(視聴者)が何を求めているのかといったことを知っているのは
創作の前提条件なのですが、中級者でもよくわかっていないで書いている人が多いんですね。
パターンを知って「あえて崩す/はずす」というのは妙手ですが、知らずにパターンを壊しているのでは悪手でしかないです。
ですから、できるだけこの自分の創作するときの参考とする標本をより多く集めてもらうためにも、
より多くの作品に触れて咀嚼しきってもらわないと、いざ自分の作品を作ろうにも土台も雛形もない状態で挑むことになるのです。
そして主にストーリーのパターンを知ってもらいたいのですが、他にもキャラクターや演出方法などのパターンも同様に
より多くの定型を自分のものとして持ち駒にしていないと、いざ創作するときに”あさっての方向”に進んでしまうのです。

そして私が指導の最初にいつも言っていることですが、私の指導はカーナビです。
指導を受けても実力は伸びません! ただ自分の努力が正しい方向に向かっているかどうかを示してあげています。
よって自分で執筆なり課題の復習、予習していかないと実力にはならないのは、学校の勉強と同じです。
予備校の授業を聞き流してるだけで成績がよくなるなら、みんな東大に入れてしまうわけです。
やはり指導以外にも自分で執筆し続けている人は、どんどん着実に成果を出してきています。
おそらくコンスタンスに二次通過以上のものを仕上げていく実力が出てきているんじゃないでしょうか。

まあ、現時点でのほとんどの塾生のレベルだと作品執筆よりも作品を読みこなして分析する能力が決定的にたりないので
無理して執筆する必要はありませんが、できるだけ幅広く多くの本を読んでもらいたいものです。

脱落者……作家に向いている性格と向いていない性格

創作塾Bチームですが、残念ながら脱落者が出てしまいました……
元々が世紀の塾生ではなく研究生として受け入れではありましたが
初の海外出身者の参加だっただけに、なかなかこちらの指導も難しかったですね。
彼は日本語能力は申し分ありませんでしたが、小説にかぎらず触れてきた作品の数がどうしても少なく
まだ小説については長篇のみならず短篇も書いたことがないということだったので
実際に書いてみて創作についていろいろ実感してみてからまた挑戦してほしいと思っています。

さて、やはり脱落してしまう原因となったのは「書きたいもの」についてなんですね……
たいていの人はここがステップアップできるかどうかの分かれ道となってしまうようです。
常々このブログで書いているように「何が書きたいのか?」という問いかけに対して
「とにかく読者を楽しませたい!」とこたえられない人は、まずクリエイターには向きません。
小説、特にエンタメ作品は自己表現である以上に商品ですから読者のために書かなければいけないわけです。
これを作者自身が楽しみたいとか自分の趣味嗜好を書きたいというふうに考えて作品を書くとまず成功しません。

ですから、どういう作品を書くかを考えるとき、それは自分がどういうスキルや知識があるか正しく把握し
その持ち駒を最大限有効に使って、もっとも読者をたのしませる方法を模索するのが正しい娯楽小説の書き方の方針となります。
なので私はいつも指導のときにこの作品をどのように読者をおもしろがらせるよう工夫したのか、あるいはアピールするのかと
しつこいくらい塾生に質問して考えてもらうようにしているのですが、なかなか実践できない人もいるわけです。

残念ながら、これは本人の性格とか性分ということろもあるのでしょう。
普段から他人を楽しませることが自分の楽しみである人と、他人を楽しませることには無関心な人がいて
前者は別に何も言わなくても読者のために作品を書こうと努力しますが、後者は読者無視で自分のために書こうとします。
そして作家志望の中では後者の考え方の人が非常に多くて、もうそれだけで受賞できる確率は限りなくゼロです!

ですから、もし後者の性格ながら作家志望であるのなら、かなり無理して執筆しないといけないんですね。
だって前者の人だって書くのはかなり苦労するしつらいことも多いのですから。
でも、この苦労が報われれば、どこかにいる読者の喜びにつながると思えば、それだけで堪えることもできるわけです。
しかし後者の人だと誰が喜ぼうとあまり興味がないし自分が楽しくないので、つらいだけで続かないのです……
そうなると「読者のために書こう!」と指導され続けると、やがてつまらなくなって挫けてしまうのです。

ということで、現在の創作塾では男女1名ずつの空きがありますので、もし読者の喜び=自分の喜びだという作家志望者は
ぜひ名乗りを上げてください。応募方法や詳細については過去のエントリーに書いてあります。

あなたは誰のために作品を書いていますか? 自分自身? どこかにいるはずの未だ見ぬ読者?





物語のフレームとは?

創作塾で指導していても、物語の基本となる流れとか構成を理解していない塾生が多いのです。
ここでいう流れや構成を「物語のフレーム」と呼ぶことにしましょう。
このフレームはジャンルごとにだいたい定型で決まっているものなんですね。

なぜ定型なのかというと、それを読者が望んでいるからであり、それを大きくはずれることを望んでいないからです。
ですから、小説を書く際には、どういったジャンルなのか、どういうタイプなのかということをしっかりと把握したうえで
どのようなフレームが存在しているのかを見極めて構想を練ってほしいのです。
そうしないと、あってしかるべきポイントが抜けていたり、読者が望んでいる方向性と違っていたりして
正当な評価を得ることができなくなってしまうことをよくよく承知してください。

またどうしたらこのフレームについて正しく理解できるかというと、とりもなおさずより多くの作品に触れるしかありません。
このとき一般読者と同じ視点で接していてはなかなか成長できません。
必ず創作者としての視点で考えながら接していかないと効率よく成長はできません。
ただし小さい頃から創作に興味があってたくさんの作品に触れてきたのであれば自然と身についているのですが
そういう環境でないまま大人になってしまったのなら特に意識して訓練しないと自分の血肉にはなりません。

こういうことを指導したりしても、やる人はやっていくし、やらない人は何かしら理由をつけてはやらないんですけどね。
そういうわけで努力を継続できるかどうかは最大の才能なのです。あなたは自分に努力を継続できる才能はありますか?
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