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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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『怪獣倶楽部』が残念なわけ【反面教師に】

深夜ドラマ『怪獣倶楽部~空想特撮青春記』(全4回)が放送されるということで70年代オタクの青春を題材とするドラマが
どういうふうに描かれてゆくのか愉しみにしていました。しかし第2回まで視聴した現段階での評価はイマイチです……

第1回はメトロン星人、第2回はガッツ星人、第3回はゼットン、第4回はゴース星人をモチーフとしたエピソードということなんですが
怪獣倶楽部なのになぜか宇宙人もしくは宇宙人っぽい造形のゼットンばかりというのは置いておいて……
エピソードのストーリーラインにまったくウルトラ怪獣(宇宙人)が絡んでこないんですよね。
たぶん設定を10年進めてガンダム倶楽部にしても舞台をアメリカにしてスタートレック倶楽部にしても問題ないようなお話でしたね。
ちなみに第1回は「彼女とサークル、どっちを優先するか」で、第2回は「いかに彼女の存在をサークルメンバーから隠すか」といったもので
使い古されたネタをひねりもなくそのままやっているのにはちょっと衝撃を受けるくらいでした。

このブログでも前にも書いていますが、そういう代替が可能なものというのは総じて物語としておもしろくありません!
せっかく怪獣好きの濃いオタクが集まっているというのに「彼女」を中心にする必要はないんですよね。
たしかにいつの時代の青年も女の子に興味津々ではありますが恋愛が主題ではないだろうというのが私の意見です。
放送2回分を観るに、彼女とサークルのどっちを優先するか軸足の決まらない優柔不断な主人公の青年は
はっきり言って魅力がまったくなくなってしまっています。

やはり1話完結30分とショートストーリーなわけですから、主人公に絶対的な魅力ないしインパクトがないとしまりません!
ですがこの作品の主人公の性格は煮えきらないので、サークルのメンバーの中で一番ニワカなメンバーになってしまっています。
本来であれば誰よりも怪獣に対して熱い情熱を持つ存在でないと、このテーマを選んだ理由がなくなってしまいます。
同じようにオタク青年の青春を描いた『アオイホノオ』は同じく実話をベースに描いた作品でありますがおもしろさが格別です。
『アオイホノオ』の主人公青年は誰よりも熱い情熱を持っていて物語を進め、読者を引きこんでいきます。
もちろん女子に恋したり、同級生の庵野の才能に嫉妬したり、目標を漫画やアニメなどころころ変えたりと節操がなかったりしますが
それでも彼は彼なりに誰よりも熱い情熱を持って漫画(挫折するとアニメに変節、また挫折して漫画)に接してるんですよね。
そんな青臭い一生懸命さが視聴者(読者)におもしろさを感じさせるものとなっています。

それとせっかくウルトラ怪獣をテーマにしているのに、ほとんどそのうんちくは喫茶店でのミーティングで行われる
メンバー間の意見交流のかたちでしか現れていないのも残念なところですね。つまり物語的にほぼ無関係のシーンです。
しかもキャスティングの俳優陣がどれも濃いメンツなのに、みんな相手の意見をうんうん納得して肯いてしまい、
意見の対立や喧嘩、ライバル関係もないので緊張感もありません。ただのトリビア発表会です。
やはりキャラクターを立てるためには対立関係を際立たせるのが創作のセオリーなのに、それが皆無なんですね。
だから怪獣倶楽部の面々は個性は俳優ぞろいなのに印象が薄くステレオタイプなオタクのモブキャラようにしか見えません……

ここで一度まとめるとするならば、あなたが創作をするうえで以下のことを反面教師として学んでください。

1:一般的に主人公は誰よりも情熱的であり一生懸命であるべき!
  その一途さに読者は感動を覚え、また暴走にハラハラドキドキすることになる。
 (ただし優柔不断な主人公は三角関係ラブコメならマッチする)

2:キャラの個性は意見の対立で差別化すべき!
  同じ意見のキャラは読者の注意を換気できず無個性になってしまう。

3:テーマとストーリーラインは不可分であるべき!
  基本的な設定が代替可能なものは基本的にありふれていることが多く、おもしろくない。
  (テーマ以外にも主人公の性格や性別が反対でも特に問題なくストーリーが進行できるなら、それは駄作でしかない)

久しぶりの投稿になりましたが、今回はこのへんで。



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