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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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現代の完全犯罪を考えてみる【その2】

監視カメラ網や科学捜査の発達によりリアルでの完全犯罪がどんどん難しくなってくる中で
小説なりフィクションにおいての完全犯罪トリックの敷居も不可能になってきている昨今、
どうすれば完全犯罪を完遂できるかを考察する第二回目です。

前回も示した完全犯罪(殺人)を遂行するために必要なポイントは下の2点でしたね。
・警察に殺人が露見しないこと
・遺体が発見されないこと

今回は「遺体が発見されないこと」について考えてみましょう。
殺人の場合、どのようなかたちであっても遺体というのは痕跡として残るものです。
これをいかに始末するかというのが、犯罪者にとっては昔から最も頭を悩ませる問題でした。
ミステリードラマでは、まず遺体が発見されないと事件にならないので、たいていは見つかるように遺棄しますけどねw
本当に犯罪を隠そうとするのであれば、跡形もなくマジックのように消してしまわないといけないわけです。

たとえば製鉄所の溶鉱炉に遺体を投げ捨てるなり、生きたまま突き落とすなりすれば、遺体の痕跡なんてまるで残らないでしょう。
でも、そのシチュエーションに持っていくまでが至難の業なので、なかなか実現できません。
ベーシックな死体遺棄ということであれば、埋めるか、沈めるかのどちらかということになります。
では、埋めるのと沈めるのはどちらが有効かを考えてみましょう。

日本の国土は火山地帯というこで酸性度であり、遺体が残りにくいという性質がありますが、それは考古学的なことで
数万年単位での話ですから、犯人が生きているうちに遺体が消失してしまう可能性はありません。
そうすると基本的に人や動物に発見されないところに埋めないといけないんですね。
実際の殺人だと最も手軽な山に埋めに行くケースが多いのですが、これは悪手です!
山には屍食性の野生動物もいますから、浅く埋めると動物に掘り返され、山菜採りに来る地元民に見つかりやすいのです。
動物に嗅ぎつけられないよう少なくと1メートルも深さが必要とされています。
そうなると人の通らない険しい地形の山中で、しかも深夜に1メートルの深さを掘るのは至難の業ですよね。
まず単独犯では体力的に不可能ですし、できたとしても痕跡を多く残してしまうでしょう。
なにより不必要に遺体を運ぶのに自動車を使ったりすれば、たちまちNシステムにひっかかって警察に疑われてしまいます。
こういう山中や産廃施設に埋めてもバレないのは暴力団など組織犯罪など手慣れた人たちのみです。
さらに言うと犯罪行為が状態化している組織的な複数犯なら山に埋めるより、ビルの建設現場などで
基礎コンクリートの中に埋めてしまったほうが楽だし、ビルを壊す日まで絶対に見つからないので確実性が高いですよね。
オウム真理教クラスになると施設内に高性能焼却炉を建設して骨まで灰にして証拠隠滅していましたね。
組織力さえあれば遺体処理はどうとでもなりますが、単独犯の場合は制約が多いのです。
単独犯では自宅敷地内や所有地へ埋めるほうが山に埋めるより露見しにくい事例が多いのですが
見つかったら最後もう言い逃れができないのが最大のデメリットでしょう。
なので、どやら埋めるという処理はあまり有効な手段ではなさそうです。

こうなると沈めるのがよいでしょうか?
沈めるのは海、湖、沼といろいろありますが、こちらは意外と手軽です。
問題は死後、遺体の腐敗によって発生するメタンガスなどで浮き上がってくることです。
この場合の解決策としては、非常に細かく解体してしまうか、錘をつけて沈めるかのどちらかです。
錘は鉄アレイなどくらいでは浮いてきてしまいますので、少なくとも遺体と同じ重さの錘を鎖などにくくりつけないといけません。
主にコンクリ塊などが利用されるらしいですが、準備が必要です。
また腹部にガスがたまりやすいので投棄する直前に腹部、特に胃腸を念入りに切開してガスが抜けるようにします。
遺体さえ浮いてこなければ、かなり短い日数で甲殻類や魚類などに分解され痕跡はほとんどなくなります。
充分に水深のある海などであれば、たとえ沈めた場所がわかっていたとしても引き上げは困難です。
より露見しないようにするには、沈める前に徹底的に解体するほうがよいでしょう。
この場合は錘は必要なくばら撒くだけでOKです。ただし流され海岸に漂着してしまうことを予想しておかないといけません。
そのため頭部や手足、指先など一見して人体の一部と判別できる部位はミンチ状まで解体する必要があります。
なかなか普通の精神状態では実行しきれないのが玉に瑕ですが……
ただし海洋投棄の場合は自前でボートなり船舶を持っていないとなかなか実行しにくい面があります。
川や湖沼では投棄後に発見されやすいというデメリットはありますが船舶の必要なく実行できるメリットがあります。

さらにもう一つ、かなり露見しにくい遺体処理の方法があり、数々の犯罪者によって利用されていますが、それは次回にまた。




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