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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ラノベ創作塾日誌~アイデアの引き出しは経験あってこそ

自分の作品をどういう方向性にするかという最初のステップにして難易度の高い課題をやっていますが
自分の書きたい作品の方向性が決まった人から、プロットを提出してもらっています。

やはりどういうふうに書くべきか、つまり”どのように読者にたのしさを提供するか”が決まると
その後の進展はかなり早く、けっこうトントン拍子に進捗してくれていて、私もホッとしています。
最初は経験的に他の人よりやや出遅れていた上野くんでしたが、いち早く方針が決まったため、
現在では逆転して頭ひとつ他の塾生から飛び抜けた感じになってきました。
このことからも方針をしっかり決めるというのは重要なんですね。

で、もうひとりなんとか方針の決まった赤川くんは、プロットに進むところでやや苦戦中のようです。
なんというんですかね、アイデア出しのところで中途半端なネタに走ってしまっていて、せっかくの方針を活かせません。
どこが中途半端かというと、架空の設定ながらある程度のリアリティを盛り込もうとしているのはわかるのですが
フィクションにしてはおもしろさや奇抜さといったものに欠け、リアリティがあるかといえば荒唐無稽な設定のため半減してしまい
おたがいにおもしろさを相殺してしまっているといった感じになっています。

そして、いまだ方針が決まらないのが研究生として参加している影山くんです。
こちらは書きたいものがなかなか決まらないのは、なにを読者に提供できるかがどうにも思い浮かばないんですね。
影山くん自身は「信念」であるとか思想的な概念を描くことに興味があり
また伏線を張ったり、大きな謎を提示したりというの演出的なものが好きというのですが、
肝心のストーリーやキャラに対しては、それほど関心を払ってきたがないようで
読者に対してどのような「おもしろさ」をサービスとして提供できるのかということを考えてこなかったのが
なかなか方針を決められない原因となっています。
影山くん本人の好みとして書きたいものは、もちろん作品にいれてもらって構わないのです。
でもそれは料理におけるスパイスなわけで、食材ではないんですね。

で、なんとかひねりだしたのが「異能バトル」ということなんですが、とはいえ特にこういう熱いバトル展開をやりたいみたいな
思い入れも持っていなかったようで、じゃあどういうバトルで読者を魅了したいのかまるで決まりません。
というか決める決めない以前に具体的にやりたいことがあっての異能バトルのはずなんですが、ここでも本末転倒です。
そして今週はたっぷり時間がとれたので、よくよく話を聞いてみると「異能バトル」から「異種格闘技」になっていました。
ただ、それでも読者にどういうふうにたのしさを提供できるかについてはまだ暗中模索のようです。

こうして見ると、赤川くんもそうですが影山くんもなかなかアイデア出しがうまくいかないようです。
なぜこうなってしまうのかというと、圧倒的にアイデアの引き出しが少ないんですね。
数も少なければ、引き出し自体も箱が小さいんですよ。
なので、相手をひねろうにもなかなかうまく機能していかないわけです。

物語を構成するには、前にも書いたとおり豊富なパターン(パーツ)を手に入れるためにも読書などが必要なのですが
アイデア出しのときに、もっとも必要なのは結局のところ「己の経験」です。特に志望者や新人作家にとってはより重要です。
正直な話、作者本人にいい意味でも悪い意味でも特出すべき個性や魅力がないと作品もまた同じく凡庸になってしまいます。
作家に変人や社会不適合者が多いのはそういう人だからこそ、作家になれたということなのですね。

そして作家の個性が作品に生きるのは、考え方もありますが、それを裏づける「経験」にほかなりません。
普通の人にはない経験があればあるほど、作家としての武器はより強く大きくなるのです。
よくラノベ作家志望者だとラブコメを書きたいという人がかなり多いんですが、ひとつ落とし穴があります。
ラブコメが好きな読者は恋愛経験が少ない人が多いわけですが、実はラブコメ作者はたいてい恋愛経験が豊富です。
考えても見てください。かわいいヒロインの女の子を描く際に本物の女の子を知らないでどうやって書けますか?
恋愛経験がない人は結局のところ他作品のヒロインからパクってくるしかないわけで、それでは劣化コピー作品にしかなりません。
おもしろいラブコメを書くには、やはり自身の恋愛体験をとおして虚構に事実を混ぜながら書く必要があります。
少年向けラノベのヒロインは現実には存在し得ない「都合のいい女」なわけですが、
現実の女をわかっていながらあえて都合のいい女を描くのと、何もわかっていないで他作品の見よう見まねの想像で描くのとでは
どちらのヒロイン像のほうが読者に魅力的に見えるでしょうか?

剣と魔法の冒険みたいに誰も経験したことがないようなものなら、まだ”ごまかし”がきくのですが
恋愛経験となると、いたって普通の経験なのであまりごまかしがきかないジャンルなのも厄介なところです。
同じように学園ものとなると、やはり作者がそれなりに学校や部活で青春を謳歌した経験なしには
おもしろい学園小説を書くなんていうのは、なかなか難しいでしょうね。
ただし高校の部活が舞台だからといって、作者も高校時代に限って部活をしていた経験が必要なわけではなく
それは中学のクラブでもいいし大学サークル、はたまた社会人サークルになってからでも応用できるでしょう。
しかし、まったく経験がないというのでは見よう見まねで他作品からパクるしかなくなり、これではまず巧くいきません。

とにかく作品のアイデアの引き出しはより多く大きいほうがいいし、それはあなたの経験の多寡で決まります。
なのでおもしろい作品を書きたいのであれば、おもしろい経験もたくさんして人生をたのしんでください。
あたな自身がたのしめば、たのしむほどあなたの作品もたのしくなる要素が増えていきますよ!



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