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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

ラノベ創作塾日誌~プロットが書こうとしているものと違うよ!

さて2015年も早2ヶ月が過ぎようとしています。
最近、最速!ラノベ創作塾の進捗について書いていませんでしたが、もちろん続いています。
とはいえ厳しい指導についてこれる塾生は淘汰されてきていまして、現在は3名となっています。
さて、練習用プロットにおける指導も佳境に入ろうとしているわけですが、少人数になってということで
じっくりと提出されたプロットについて質問をしてみると、なんと意外なことがわかってきました。

結論から言うと、プロットとして書いてきている内容と本人が書こうとしている、書きたいと思っているものが
どうも食い違ってしまっていて巧く作用していないんですよ。これはかなり致命的です。

どういうことかというと、たとえばプロットでは「ハーレムもの」として書いてきているわけですが
構成的にどうやってハーレムものを演出するかを具体的に話し合っていると……
ハーレムものなので優柔不断な主人公にするなどして、どの異性キャラともくっつきそうでくっつかないかを
演出するために、いかにすべきかみたいなことをいろいろとパターンで説明していると
「どのキャラとくっつくのは決まっていて恋愛のほうをメインにやっていきたいです」というふうになってきたんですね。
それじゃあ、ハーレムものにはならないよねということで、さらに突っこんでみると塾生も確かにハーレムものじゃないですと。
それなら改めて恋愛ものとしてプロットを組んでいかないとダメだよねということになるわけです。

さらにもう一例としては「職業もの」をやってみたいとのことで、いろいろ考えてもらっているのですが
参考として『パトレイバー』や『踊る大捜査線』のような感じの組織と個人の葛藤みたいなのを描きたいということなのですが
職業もので葛藤を描くためにどうしても主人公たちの所属する架空の組織について設定を決めていって
組織を効率的に動かすためにはルールが必要であるが、個人が動くにはいつもルール通りに動いては非効率だったり
現実的ではないという場合が多々あり、そんなとき主人公はいかなる行動を選択するかというのが見せ場なわけです。
ですが、どうも組織というよりも「敵」に関する設定にひきずられてしまって、主人公の組織がどのようなものなのかということが
表層的な設定にとどまってしまい、ストーリーやエピソードを紡ぎだせるほどにはなってないんですね。

実はこういうことって作家志望者のプロットでは多いミスなんですね。
なぜこういうことが起きるかというと、自分が書きたいと思っているものが漠然としすぎてしまっていて
使うべきストーリーの雛形、テンプレートの選択をまちがって使用してしまうからです。
よりわかりやすく書くならば、ミステリー小説を書きたいのにホラー小説のテンプレートを使って
自分の作品を考えてるみたいなものです。巧くいくことも稀にあるでしょうが普通は失敗します。
そういうときのために私が指導しているからこそこのミスに気がつけるわけですが、そういう指導者がいないと
まず気が付かないまま原稿を書いてしまい、結局は収拾がつかなくなるか盛りあがらない物語になってしまいます。

では、個人でやるときにどこを注意すればいいかというと2点あります。
ひとつは「物語のテンプレート」を豊富に持つことです。
これはより多くの作品に触れ、類型化し、自分なりにまとめておくことで種類を増やせますし応用しやすくなります。
できる人は改めて考えなくても勝手にテンプレが頭のなかで整理されているのですが、そうでない人はノートに書きとめるなりして
意図的に収集し、まとめて整理するようにすると格段に実力があがるのでおすすめです。

もうひとつは自分が書きたいものが何なのかプロットに取り組む前と書いた後に自問自答してください。
自分がこの作品でおもしろいと思う箇所、盛りあがる箇所は何で、どこにあるのか?
そしてそれを最も有効に活用できるようストーリーのテンプレが使用され、組み上がっているだろうかと?

とはいえ、こうやって指摘するのは簡単ですが、実はなかなか難しいことなんですね。
たとえば機械を組み立てるのに適切な工具を使うのは言われなくてもアタリマエのことですが、
それをきっちり遂行するには、すべての工具の用途や特性やサイズ、クセ、欠点などを理解していないと
ただネジやナットを一本締めるだけの単純作業でも部品を壊したり施工不良になったりするのが多いことと同じです。

小説という筐体にどの部品をどのように配置し、接合すればちゃんと作動するかは設計図であるプロットしだいです。
そして設計図を書くには個々の部品や組立方法のことを知悉している必要があることを忘れずに!
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