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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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TCGだけがカードゲームではない!(その1)

CCA(カードゲーム文化振興協会)なる団体が発足したそうです。
我らが日本ウノ協会もまたカードゲームの団体なので、ちょっと触れておきたいと思い記事を書いてみたいと思います。

それにしても思うのは、団体の名称である「カードゲーム=TCG」というのは個人的にいただけません!
そもそもTCG(トレーディングカードゲーム)というのはカードゲームの一種ですし
英語で単に'card game'といえば、一般的には日本でいうところの「トランプ・ゲーム」のことです。
さらに狭義の意味ではトランプゲームの王様である「ブリッジ」、およびそれに類するトリックテイキングゲームを意味します。
ちなみに映画や小説でヨーロッパの貴族が舞踏会のとき別室でカードを楽しむシーンがあれば、それは絶対にブリッジです。
(残念ながら今の日本ではマイナーなゲーム扱いなのでルールを知っている人も限られてしまっていますが……)
ですから語彙的にTCGのみを指してカードゲームの呼称を使用されるのは抵抗を感じてしまいます。
とはいえTCG市場は他のゲームより圧倒的に大きいのですが、それはビジネスモデルの問題ですから。

そもそもTCG(トレーディングカードゲーム)は和製英語で、英語圏ではCCG(コレクティングカードゲーム)と呼ばれていますが
その起源は、まずコレクティングカードまでさかのぼります。
これはアメリカのタバコの販促品の野球選手のカードをオマケに付けたのが大ヒットしたことで広まり
日本でも仮面ライダースナックやプロ野球ボテとチップのカード、ビックリマンチョコ等がかつて人気を博しました。
またオマケから独立してカードやシール単体での販売もはじまり内外問わず昔から人気がありました。

そういったカードコレクション文化の土壌のうえに、このカードをゲームで遊んでしまおうと開発されたのが
世界初のTCGである「マジック・ザ・ギャザリング」だったんですね。
本来の開発動機としてはTRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)の片手間に遊ぶためのゲームでした。
なにしろTRPGはちょっと遊ぶときは1日がかりで、人数も4人は必要なため手軽ではなかったんですね。
ですから参加者が集合時間に集まるまでとか休憩時間とかに手軽かつ短時間に遊べるものということで
カードゲームとしては珍しい2人用ゲームとなったわけです。4人いればTRPGやればいいって感じだったのでしょう。
トランプゲームで2人用といえば有名なのはジンラミーかクリベッジくらいですからかなり異質です。
(日本では知ってる人も少なく、広く知られている2人用トランプゲームはスピードくらいでしょうか)
同様の理由で初期のTRPG(ダンジョンズ&ドラゴンズ等)の影響でカードのモチーフはファンタジー調で
これがTRPG好きなティーンエイジャー(特にナードやギーク)に受けて世界的にブームとなります。
そのため本来TRPGの片手間用ゲームだったのがTRPGを押しのけてユーザーのパイを奪ってしまったため
長時間多人数そしてコミュニケーション能力が重要なTRPGが衰退する原因ともなりました。
(TRPGはコミュニケーション能力が最重要スキルなのに、これが苦手な人ほどTRPG好きという欠点がありました)

日本ではTRPGを遊んでいた層にマジック・ザ・ギャザリングが流行しましたが一部に留まるものの
マンガ『遊戯王』で紹介され人気に火がつき、小学生たちの間で空前の大ブームとなります。
このときマンガで取り上げる際に版権的にマジック・ザ・ギャザリングを使用するわけにもいかなかったので
類似のオリジナルゲームとしたことが功を奏して、本家を越えてビッグビジネスになったのは有名な話です。
当時の『遊戯王』は不人気で打切有力作品だったために集英社もわざわざ版権をとる気はなかったのでしょうが
何が幸いするかわかりませんね。

そしてTCGがカードゲームとして最もビジネスになったのは、元になったトレーディングカードの要素でした。
それまでのカードゲームならトランプが1セットあれば遊べたし、UNOのようなものでも1セットあれば多人数で遊べます。
ところがTCGは1人が1セット用意する必要があり、しかも基本的にオールインワンのセット販売はされておらず
アタリ、ハズレがあるため欲しいカードを必要なだけ買うことができない、つまり射幸心を煽る仕掛けになっていた。
明治大正の昔からこの手の「当てもの」商法は子供に人気が高く度々禁止令もでるくらいでして
こういったことが相乗効果的に売上を伸ばしていったんですね。
逆にいうと不必要なハズレのカードを無理矢理買わせることでメーカーの経営が維持されるという点では
消費者にやさしいとはいえませんが、このように得られた豊富な資金により販促イベント等も充実するという利点があります。

以上からもわかるとおりTCGはカードゲームでも最も新参であり、かつ異質なカードゲームなのです。
そして専門店が多数存在するほど人気があるゲームでもあります。(UNOの専門店なんてありません)
それだけに私が危惧するのはTCGしかカードゲームをほとんど知らない世代が確実に排出されてきていることでしょう。
とはいえTCG誕生以前の日本においても、それほどたくさんのカードゲームが知られたわけではないでしょうが
さらに拍車をかけてしまっていることは否定しがたいと推測されます。

日本の子供たちだと知っているカードゲームというのはTCG各種を除くとどのくらいでしょうか?
最も遊ばれているのは大富豪(大貧民)なのはほぼ確実でしょう。
大富豪は数多いカードゲームの中にあっては、それほどおもしろいわけでもないのですが昔から人気がありますよね。
簡単なルール(ローカルルールは多いけど)とプレーヤー数にあまりこだわらないというのが人気の秘訣でしょうか。
あとはババ抜き、7ならべ、神経衰弱、スピード、ポーカー、ブラックジャック、ページワン、7ブリッジ……
後にいくほど知名度も遊ばれる頻度も低いカードゲームしょう。
余談ですがポーカーといっても一般的に日本人が知っているのは西部開拓時代で遊ばれていた原始的ポーカーで
現在のカジノで遊ばれる普通のポーカー(テキサス・ホールデム)とは全く別のゲームとなっています。

長くなったのでここで一旦終わりにして、次回はUNOについても交えて書いていきたいと思います。
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