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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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やっぱりアメリカ人はアメコミが好き

日本でも必ず毎年、オスカー賞の行方が大きく奉じられる米アカデミー賞ですが
最も話題となる作品賞を受賞しても期待していたより観客が入らず困っています。
なぜかとうと審査員が娯楽大作よりも芸術性の高い作品を選びがちだからだそうです。
ところが大多数のアメリカ人はというと、映画に娯楽を求めているわけで

だからこそアメコミのヒーローを映画化した作品が軒並み興行成績がいいんですね。
日本ではアメコミヒーローに馴染みがないし、それこそアメリカ人の嗜好に合わせて
ストーリーが特化されているため、どうしても日本人には受けいれられず客入りはイマイチですが……

結局、アメリカでも日本でも受賞作品と人気作品とは必ずしも一致しないということです。
いつの世にも大衆娯楽のほうが支持されますし、より多くのニーズがあります。
ミュージカルだってアメリカで流行ったのは、英語のよくわからない移民でも楽しめるよう
歌と踊りを満載して、ストーリーもわかりやすくシンプルにしたといういきさつがあるわけですから
実際のところ、娯楽作品には哲学的なテーマとかは、その副産物であって本筋ではありません。

そもそも、かつての文学が高尚なテーマを扱っていたのは、小説なんて読めるのはエリートだけで
そういう人たちは特に働く必要もないし、精神世界に遊ぶことが好きだったにすぎません。
読者に合わせたタイプの娯楽を提供していたにすぎないんですね。
だから明治の小説を読むと、主人公はたいてい東京帝国大学かなんかの大学生だったりします。
プロレタリアート文学の代名詞『蟹工船』でさえ、主人公は学のない漁師ではなくて
騙されて蟹工船に連れてこられた大学生なんですね。
一応、補足しておきますと当時の”大学生”というのは今の大学生とは立場が違いますよ。
現代日本人の感覚でいうならアメリカの名門大を卒業したくらいの超エリートです。
明治の頃は、そういう人たちが主な読者層だった時代だったわけです。

しかし現在の娯楽は教養のない人にも楽しめるようなものでなくてはなりません。
九九の七の段が暗唱できないとか分数の計算ができないとか小学生のカリキュラムさえ
よく理解できていないような大人たち(全人口の2~3割?)にも楽しんでもらえるような
わかりやすい作品を提供しなければならないということを念頭に置くべきなのです。

しかし作る側としては、どうしても単純すぎるとか、子供だましとか思いがちなんですよね。
本当はシンプルゆえに小手先のテクニックが通用しないので
根源的なところでおもしろさを追求しなければならず、とてつもなく難しいわけですが。

いかに娯楽を追求するか。それはライトノベルにおいても同じことです。
ラノベ界では周期的に純文学調の重厚なテーマの作品が流行ったりもしますが
そういう作品に感化されて、そういう表層的なところに囚われて模倣してしまい
どうしておもしろいのか、なぜ魅力的なのかを探求することを忘れてしまう人も多いので
ぜひ、もういちど自分にとっての娯楽とはなにかというのを突き詰めてください。
おそらく突き詰めた先にあなたの書くべき作品の原石が眠っているはずですよ。


話は変わりますが、先日、一部で話題になっていた『第9地区』を観てきました。
そこに登場したロボット兵器なんですが、また一歩、日本的に前進したのではないかと思いました。
古くは『エイリアン2』に登場したパワーローダーは人型フォークリフトみたいなものだったし
ガンダムのモビルスーツの起源にもなった『スターシップ・トルーパーズ』では
原作のパワードスーツが省略されてしまったりと、日本とアメリカではロボットに対する温度差がありましたが
日本アニメの影響が色濃い『マトリックス』3部作ではロボットが兵器として扱われ、
『アバター』になってようやくザブングルに出てきたウォーカーマシンみたいなものになり、
ようやく『第9地区』で完全人型ロボットになったなと感じました。

『第9地区』が今までとなにが違うかというと、操縦者が完全にロボットの外骨格内に隠れ、
ロボット独自の頭部が付いたことが、もっとも大きな進化なんですね!
今まではパイロットが露出あるいはキャノピー越しに見えていたわけですが、
ようやく日本人的なロボットになったなと。
今後の更なるアメリカ映画のロボットのジャパナイズ化に注目してみるのもおもしろいんじゃないでしょうか。
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