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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ミニチュアゲームのライトノベルを書いてみよう【創作演習02】

前回はモチーフを決めましたので、今回からこのモチーフを活かしてコンセプトを組み立て行きましょう。

概念的にはモチーフというのは、思いつきの産物なので、どんな形にもなる流動体、スライム状のものだと思ってください。
このままでは扱いにくいので、型にハメて形を整えてできたものがコンセプトという感覚でしょうか。
ドロドロとしたものからゼリーや寒天にするのが今回の演習の目的です。

ここでいう「型」というのが「物語」のセオリーであり王道なのです。この知識がないと、この作業はままなりません。
そして作者が型枠の数をたくさん持っていれば持っているほど最適な形のゼリーを作ることができますが
あまり型枠の種類をたくさん持っていないと、どうしても不都合がでてきてしまうわけです。

さて、演習例題でのモチーフは「ミニチュアゲーム」でしたね。
ミニチュアゲームがどのようなものかは本ブログで本筋をはずしながらも紹介しているので参考にしてもらうことにして
一言で要約すれば「ジオラマ(フィギュア駒と情景モデル)を使って遊ぶ戦争ゲーム」です。
はっきり言って価格帯も高いし、作るのに手間もかかり、それでいてルールも複雑、ミニチュアの運搬も一苦労と
お子様にはあまり向かないため、かなり大人向きの趣味となっているのが現状です。
こんなものをライトノベル化しようというのは少し無理があるかもしれませんがやってみます。

まず、ミニチュアゲーム小説化する際にどのようなパターンが考えられるかというと2パターン存在します。
Aパターン:ミニチュアゲームで設定される世界観そのままの物語を描く
Bパターン:ミニチュアゲームをプレーするミニチュアゲーマーの物語を描く

Aパターンの場合、ミニチュアゲームではスターウォーズやスタートレックのゲームが欧米では人気が出てきましたが
そういった場合だとスターウォーズそのもののエピソードを描くことになるわけです。
これだと版権の問題もありますが、そもそもライトノベルではないですよね。ノベライズや二次創作になってしまいます。
なのでラノベにするならばBパターンが唯一の選択肢となります。

じゃあ、ミニチュアゲーマーを登場人物として作品を書く場合、どのように描けば読者の興味をそそるでしょうか?
ここで将棋マンガなんかで失敗している例をときどき見かけるのですが、ゲーム展開そのものを盛り上げようとするんですね。
たいていの場合、この方針は失敗します。なぜか?
理由は簡単です。読者はそこまでルールを熟知していないからです。読者はルールなんてまったく知らないのです。
なのでゲーム的に伯仲する盤面を示したとところで、何が起きているかなんてわからないし興味がないんですね。
それなのに無理矢理に駒を擬人化したりして、どうにかゲーム展開に興味を持ってもらおうと努力しても効果は薄いのです。
もっとも成功したゲーム漫画のひとつに『ヒカルの碁』がありますが、当時の子供たちを含め、どれだけの読者が
囲碁のルールを知っていたでしょうか? たぶん初歩の初歩すらほとんど知らないまま読んでいたはずです。
それでも読者の興味を惹いたのは、ひとえに盤上ではなく盤外での物語がおもしろかったからです。
普通に考えれば当たり前なのですが、題材とするゲームに精通していれば精通しているほど間違いやすいポイントです。

ゆえにミニチュアゲームを題材にすることになっても、ミニチュアゲームの中身自体はどうでもよいのです。
肝心なのはいかに主人公たち作中の人物たちが、ときに楽しく、ときに熱く遊んでいるかを演出するかにかかっています。
ミニチュアゲームを魅力的に見せるためには、ゲームそのものの楽しさを解説したり紹介したりするのではなく
そのプレー風景がいかに楽しいかを見せつけることでしか表現できないのですね。つまり”印象”こそが重要なのです。

じゃあ、どんなプレー環境を見せてあげれば読者は食いついてくれるでしょうか?
このとき想定する読者はライトノベル愛好者であるハイティーンから20代の男性(高校生、大学生、若手社会人)
およびその感性を持ち続ける大人とするならば、やはり(学生的な)青春らしさが求められるのは明らかなことです。
そしてラノベ的青春とは、ひとつには文化系部活やサークルのような慣れ合いの居心地のよい”居場所”の提供であり
もうひとつはなんといっても、美少女とのときめくような恋愛だったりするわけです。
よって実際、ミニチュアゲームのプレー風景に女子はあまりいませんが、読者の理想を汲みとるならば
現実以上に女子比率をあげたかたちで理想のサークル像を提供してあげることになります。

ここで世界大会を目指したり、陰謀に巻き込まれて生死をかけての闇の大会に出場とかいうバトル展開もありますが
こうなると、より児童向けになってしまうので、あまり適切ではないかなと思ったりもするわけです。
現実にはミニチュアゲームでは巨大な専用施設にて100人くらいが一斉に対戦するような世界大会もありますから
そんな世界大会をエピソードにしてもいいのですが、それを作品の中心に据えてしまうのは危険でしょう。
昨今のライトノベルの流れからすると、あくまでもサブカル的、文化系サークルのノリのほうがよさそうだし
日本でのゲーム風景にはマッチしているんじゃないでしょうか。

以上、このあたりは、なんら奇をてらうことなくセオリーを当てはめて淡々と処理していますので
ほぼ悩むことなく自動的に決まってゆくことですが、この演習ではあえて説明するために順を追って説明しました。

次回はさらにコンセプトを煮詰めてゆきます。

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