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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ミニチュアゲームのライトノベルを書いてみよう【創作演習03】

前2回の結果からミニチュアゲームをモチーフとしたライトノベルを書くためのコンセプトの大枠を決めました。
ひとつは「居場所」であり、もうひとつは「恋愛」です。
昨今のライトノベルや文化系サークルを題材とする作品においては特に必須の傾向となっています。
とはいえ急に流行りだしたわけではなく昔から永遠のテーマとなっていたものですが顕著になってきたのです。
特にネットの普及により読者を取り巻く現実世界が拡大してゆくのに反して人間同士の濃密さは希薄になる傾向にあるので
いまの読者は昔よりも仲間同士の帰属意識が強い作品が好まれてきています。

では次の段階として登場人物、キャラクターについて考えていきます。
ラノベや娯楽性の強い作品の場合、ストーリーを考えてからキャラ設定をするよりも強烈な個性のキャラを作り
それに合ったストーリーや世界観を誂えてあげるほうが作者のイメージが膨らむのでおすすめです。
ストーリーから決めてしまうと外枠を決めてしまうようなもので、枠内でキャラの個性をやりくりしなくてはならず
どうしても小さくまとまってしまうので魅力的になりにくいんですね。
逆にキャラから作ってしまえば、キャラがどんなにぶっ飛んでいてもそれに合わせた枠を用意してあげればいいのです。
意外と中級者でもストーリーからやってしまう人が多いので、ここは重要なポイントになります。
とはいえ慣れてくるとキャラもストーリーも脳内で同時進行で決まってゆくものなんですけどね。
慣れないうちはキャラ作りから始めたほうが、おもしろい作品に仕上がる確率がぐっと高くなりますよ。
ただしキャラ先行で創作するとキャラ設定の自由度が高くなるぶん、より作者が悩むことになるのは覚悟してください。

さて、今回のミニチュアゲームのラノベにはどういったキャラが必要でしょうか?
まずは男性向けラノベですからボーイ・ミーツ・ガールなので少年と美少女の主人公が必須です。
では、少年と少女のどちらを主人公にするかが問題となり、選択肢は2つあります。

(A)少年が主人公であり、ストーリー的に少年が中心に活躍する。少女は少年の相手役のヒロイン。
(B)少女がヒロイン兼主人公として物語のコアとなる。少年はヒロインの傍観者的な立場となる。

どちらもありうる選択肢ですし、どちらを選んでもいいでしょう。またはAとBが複合的な作品もあります。
今回の場合は、ミニチュアゲームという読者にとって未知の題材を作品化するという目的があるので
どうしてもミニチュアゲームというものを作中でいろいろ説明していかないといけないわけで、
そのためには必ず無知(バカとは限らない)なキャラが必要となってきます。
この無知キャラに有識者キャラが解説・説明シーンを加えることで、同じく無知である読者に説明する仕掛けです。
地の文で説明文を長々と書いて読者を辟易とさせるより、その都度会話で何気なく説明したほうがスマートですから。

そう考えると、今回はパターンBがよさそうです。
傍観者兼無知キャラの少年に破天荒なヒロインが物語を振りまわすという展開が最適解ではないかと判断します。
このときの少年は文章では「一人称」であったり「視点キャラ」であったりすることになるわけですが
彼は傍観者にして語り部ではありますが、メインの主人公とは言いがたいものがありますので
このような読者目線となり、もっとも読者の共感を得るようなキャラを「アバター」と呼ぶことにしています。
まさに少年キャラは読者である男性たちの分身であり、彼のキャラを通して読者はヒロインと恋愛することになります。
なのでアバターは読者と同じくかなり普通の少年の設定になることが多くなるのです。
たとえ前世の因縁があろうと特殊能力に覚醒しようと、ごく普通の高校生なりの常識的感覚を持ち続けてください。

では主人公にしてヒロインとなる美少女はどうでしょうか?
先ほども少し触れましたが、おとなしい少年に対してヒロインは真反対の性格にするのがセオリーです。
なぜなら両者ともおとなしかったら物語が小さくまとまってしまい、物語がうまく動かなくなってしまいますからね。
もし、おとなしいヒロインを登場させたいのであればサブヒロインとして登場させてあげてください。
ただしサブヒロインがメインヒロインよりも読者人気が高くなってしまうということはままあることです。
だからこそメインヒロインは破天荒、無思慮、無計画といった極端な性格を持たないといけないわけで
それこそが読者をぐいぐいと引きこむための原動力、エンジンとなってくれる存在ですので絶対に妥協してはなりません!
ここで巧いヒロインの性格設定がハマれば、もうこの作品は7割がた成功したも同然です。
反対にさして特徴もない、よくあるヒロイン像にしてしまったら、ほぼ失敗が確実になったようなものです。

次回はこの一番重要なヒロインをどうするかについて考えていきましょう。

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コメント

主人公の選択について

from 楾
 もっぱら読むだけの門外漢ですが、物語の作られる工程が垣間見える【創作演習】興味深く拝見させていただいております。

 場違いな質問でしたらすみません。
 主人公に『最適解』として少女を選択されていましたが、その理由…というか利点はなんでしょうか。
 今回のケースにおける、少年を主人公にした場合と比較してより有利と思われる点、また逆に不利だと考えられる点があればお聞きしたいです。

Re: 主人公の選択について

from UNO=日昌晶
質問ありがとうございます。

>  主人公に『最適解』として少女を選択されていましたが、その理由…というか利点はなんでしょうか。

理由はひとつ前のパラグラフに書いたとおりです。
ミニチュアゲームというものを説明しないといけないという制約があるための解決方法です。

逆の場合、Aパターンを選択するとどうしても『遊戯王』的な展開にせざるを得なくなり
そうなるとゲーム展開自体に重きを置いてしまうことになるので
これは前の回にも書きましたが避けたかったわけです。

確かに

from 楾
 読み返したら「想定読者は10代後半から20代の男性」だと、ちゃんと書いてありました。

 お手を煩わせてしまい、申し訳ありません。
 次の講座も楽しみにしております。

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