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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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初心者がつまずきやすいポイントにハマる塾生たち【指導日誌】

本当は「ミニチュアゲームのライトノベルを書いてみよう」のつづきを書いていこうかと思いましたが
4月15日の指導でいろいろとまた問題が出てきましたので、そちらを優先して書いてみることにします。

隔週指導になって2回目の指導日となった15日は4人の塾生の参加がありました。
男女2名ずつで最終選考まで残った塾生1名と1次選考落ちの3名なのですが、
やはり4人とも基礎的なところがまだまだ理解が不十分なので、迷いがあったり気づくべきところを気づけなかったりと
創作において初心者がつまづいてしまう確率が高いポイントに見事にハマってしまい四苦八苦しているようです。
ここを抜け出すための方法を教えますが、実際に抜け出せるかどうかは本人しだいです。
たゆまぬ努力を続けて、この泥沼を抜けだしてほしいですね。

さて、このブログ読者にとっては、どんなところでつまづいてしまうのか気になるところでしょうから
そのうちのいくつかをここで紹介しておきたいと思います。ぜひ人の振り見て我が振り直せとしてください。

【詰め込みすぎ】
設定を考えるのが好きな男性に多いのですが、とにかくいろんな要素を盛り込みたがるんですね。
しかし1冊の文章量は決まっていますので普通に考えれば盛り沢山にすればするほど
ひとつひとつの要素は薄口となり、ものたりないものとなってしまいます。
また読者(特にライトノベル読者)は難問に挑むかのような態度で読書をすることはありません。
できるだけ要点を絞り、読者へのアピールポイントを明確に先鋭化させることが重要です。
あと、それぞれの要素を盛り上げられないために、要素の数を増やそうとする人もいるのですが
質より量みたいな手法は小説では最悪の結果となりますので、それだけはしないでください。

【物語の分類ができない】
小説なんてものは実は大別してしまえば、それほど多いパターンがあるわけではありません。
エドガー・アラン・ポーひとりがすべてのジャンルを出し尽くしてしまったとさえいわれることもあります。
特にライトノベルではざっくりと分ければ5種類、多少細かく分類しても20種類には収まるはずです。
ですから作者は、そのうちのどのパターンを書くかをまず決めることになるわけですが、
初心者にはそれができないので、自分が何を書いてるのかさえも理解しないまま文章を綴っているのです。
小学校の算数に「つるかめ算」とか「旅人算」「時計算」「和差算」なんかの特殊文章題を習った人も多いでしょう。
天才なら学校の教科書に書かれた内容だけで自分で解法を導き出すことができるのですが
普通の秀才レベルでは塾の先生に上記のような解き方を教えてもらわない限り手も足も出ないのです。
そして小説においてさくっと書いてさくっと受賞できてない人は少なくとも天才ではありません。
ひとつひとつの種類を見分けて分類することで、それに適切なやり方を見つけてゆくしかないのです。

【書きたいことが見つからない】
このブログでも何回か触れていますが、本当に見つけられない人が多いのです。
つまりどうすれば読者が喜びそうかなということが理論として頭で理解できてないんですね。
これも天才なら感性だけで読者のハートを鷲掴みできるのですが、秀才以下であれば理詰めでない限り
どうしたら読者が楽しんでくれるかなんてことを理解できるわけもありません。
理解なしで作品を書いたものがおもしろくなる確率は1%もないでしょう。
1日長編1作、年間300作以上書けるという人ならば、低確率でも挑戦してみる価値はあるかもしれません。
そうでないなら自分が何を書きたい、書くべきなのかつらくても自分と向き合うしかないのです。

【設定を掘り下げられない】
これは常に指導の中心にありますが、どんなに口を酸っぱくして言ったり、ときには怒鳴りつけるようにして注意しても
なかなかこれをやってくれないんですね。それもひとりやふたりではなく、みんなそうなんです。
登場人物である架空のキャラというウソ臭い存在をもっともらしく語るためには、嘘をつくためのリアルが必要なのです。
人が騙される嘘というのはバカバカしいほど大胆にして、それでいて全てが嘘ではない真実が混ざっている嘘です。
ノンフィクションではない小説とはまさに嘘の集大成なのですから、少しのリアルさが求められるのです。
そこで実在の人間とはどういうものか、日々どういうことを考えたり思ったり、感情を抱いたりするのか
そういう細やかなところを理解し、それをキャラにしっかり反映させてやらなければ、嘘くさいままの木偶キャラであり
とても魅力的なキャラにはなってくれないことはわかってくれているはずですよ。

総じて上のようなつまづくポイントはダメだとわかっていても、なかなか出来ない、治らないんですね。
なぜならかなり高度なスキルを要求していますし、なにより慣れていないと考えるのが苦痛なんだと思います。
結局、創作をするにしても楽なほう楽なほうへと逃げていってしまうんですね。
たとえば性格設定などはあまり深く考えなかったり、世界観設定だの小道具の設定に凝ってしまう。
はっきり言って、この手のことは作家でなくとも誰でも考えられるんですよ。みんな妄想したりしてます。
ただ、その妄想をホントっぽく演出するための工夫が大変だし難しいから、とにかくつらいのです。
これが出来る人が作家になれるわけで、できなければ読者のままでいたほうが幸せになれます。

「ぼくのかんがえたカッコいいクルマ」の落書きを描けたからといって技術者とはいえないのと同じで
機械工学の知識を苦労して身につけエンジンやシャシーの設計ができるようになった人だけが技術者なのです。
あなたは「大いに読者を楽しませる」ために必要な知識と技術をどれだけ身につけていますか?





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コメント

恋愛経験がないとライトノベルはどうしてもかけないのですか?

from 25歳ワナビ
本日、いや、正しくは先日ですが、こちらのブログを見つけ、今まで過去ログを拝読させていただいてます。
いやはや、非常に勉強になるのですが、随所に「学生時代に恋愛をしたことが無いものは、読者を惹き付ける恋愛を描くことができない。読者(未経験者)に疑似体験をさせるのが作者(経験者)に必要なことだ」といったような記述が随所に見られ、ワナビであり、恋愛経験がない自分は、自分のラノベ作家への希望が打ちのめされた感覚になります。
いえ、先生がなんとおっしゃろうと、「それでも、もしかしたら書けるんじゃあないか?」と、淡い希望を持ちつつ、ワナビを続けていこうという意志はありますが、ずばり、学生時代に恋愛をしたことが無いものは、ライトノベルを書く見込み無しだとお思いでしょうか、それならば、解決策は無いのでしょうか。
お忙しいところ、申し訳ありません。

Re: 恋愛経験がないとライトノベルはどうしてもかけないのですか?

from UNO=日昌晶
ご質問ありがとうございます。

つらい現実ですが今までのべ数なら千人を越える作家志望者を指導してきた結果として導きだした経験則です。
正確にはライトノベル全般ではなく、ラノベの中でもラブコメなど恋愛要素が強いジャンルに限ってですが。
もちろん例外はありますよ。たとえば類い希なる妄想癖の持ち主といった場合ですね。
ただしごく少数であり、自他共に認める変態さんというのでなければ該当しないでしょう。

しかし恋愛経験がないからといって諦めることはありません。
ライトノベルでも恋愛メインでないジャンルを書いてみることをお奨めします。
無理にラブコメや恋愛小説を書こうとせず、自分の得意なフィールドで勝負してください。
ライトノベルなので恋愛要素皆無というわけにはいきませんが極力ボリュームや比重を減らすのです。

創作だけでなく数学や物理が苦手だから理系ではなく文系を選択する。それと同じことです。

from
解答ありがとうございます。諦めずに精進します。

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