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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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決定版!あらすじの書き方の要点

創作塾の塾生にもプロットで「あらすじ」を書いてもらうことが多いのですが、一般的にも新人賞の投稿作品においては
原稿用紙換算で数枚のあらすじを添付するのが決まりとなっているので、今回は改めてあらすじの書き方の要点を考えましょう。

まず、よく指摘されるのは「あらすじ」というのは作品の冒頭から結末までを書きましょうというものです。
これは本のトビラや背表紙に書かれた「作品紹介」と勘違いして途中までや導入部までしか書かない人がいるのです。
そういう人は論外なのですが、結末までを書いたとしても、それで良いあらすじになるかというとそうではありません。
今回は、一歩進んで、どういうふうに書いたら、より読み手が理解しやすいものになるのかを考えてみましょう。

【1】均等に書かない!
まず何よりも注意しないといけないのは、素直に元になる作品の最初から最後までを圧縮してしようなどと思わないことです。
それをやってしまう人が凄く多いのですが、1冊分の文章量を原稿用紙数枚にまとめるなんて簡単にできませんし、
そんな代物を読ませて本文が魅力的なものであるとアピールするのは至難の業です!
そう、あらすじとは読み手に本文がいかにおもしろいかをアピールするためのものです。内容の解説ではありませんよ!
ですので、あらすじには書くべきところと書かないでもいい部分とに分けましょう。
ここを読んでほしい、ここがこの作品の肝なんだという部分は文章量を割いて、それほど重要でない部分は省略する。
そこの見極めとメリハリをつけることが大切なのです。もちろん、それでいてストーリーを追えることが前提ですよ。
ストーリーとして意味不明なあらすじは何の価値もありませんからね。

【2】どこが重要なのか?
では、実際にあらすじとして重要なところと、そうでないところとは何かを具体的に考えてみましょう。
一般的に最も大事なのは「主人公」がどんな人間か、そして物語の中で何を為すのかです。そこが肝心です。
いくら作者がお気に入りの脇役がいたとしても文字数制限がきついようなら割愛してください。
そして主人公について限られた文字数で書くなら肩書・経歴やら容姿については最低限度に留めおき
いったいどういう性格で、いかなる行動規範を持っているのかといったことを書いて従来作品の差異を強調しましょう。
特にライトノベルのような作品においては主人公のキャラクター性を短い文章でいかに紹介できるかが鍵となってきます。
もちろん、ここでいう主人公とはカバーイラストに大きく描かれるほうのキャラですよ。
たいていの男性向けラノベなら主人公は美少女です。その相手役となる少年はどちらかというと「語り手」です。
例として『シャーロック・ホームズ』の中で「私」と一人称で表現されるワトスン博士が作品の主人公でないのと同じです!

【3】ヤマ場に合わせて起伏をつける
単なる縮約版として均等に書かないためには、もうひとつ重要なのはストーリー内に含まれる複数のエピソードにおいても
省略できるものはバッサリと斬ってしまって、根幹となる部分のエピソードのみ抽出してストーリーを見せるのも技術です。
各エピソードにはそれぞれ役割があります。ストーリーを構成するために積みあげられるべきものとは別に
物語に深みを与えるものや、ちょっとした緊張の緩和のために遊び心をいれたもの、そしてキャラの魅力を表現するものなど
たいていは複数の要素を持っていて単一目的ではないにしても、それぞれ主目的というのがあるわけです。
そういうことを理解して書くのは基本なので、それを意識していないというのは論外なのですが、ちゃんと意識して書いてあるなら
あらすじで書くべきエピソードはストーリーを追う上で必要不可欠なものだけでよいのです。
キャラの魅力については、あらすじの冒頭で簡潔に説明してありますし、遊び心を入れる余裕はありません。
ですからあらすじを書くと、作品内で100ページ超の内容が数行あるいは完全にスルーされている箇所もあれば
ほんの数ページの箇所が全あらすじの30%を占めている部分があってもおかしくないのです。
読み手に理解してもらうのに必要な部分は可能な限り多めに、そうでないところは極力減らすのがあらすじの基本です。
初心者の場合だと、どこを削れるかということを考えるところからは始めましょう。

【4】作品のウリを明確にする
上にも書きましたが、あらすじとは小説作品という商品の宣伝材料、プレゼン資料なのですから
客観的、俯瞰的に説明するのではなく「ここを読んでくれ!」「これが俺の言いたいところだ!」というのを明確に主張しましょう。
とはいえ作者の思想を主義主張を訴えかけろというのではないので間違えないようにしてください。
たとえば「友情」がテーマであるなら、やはりこの作品において真の友情とはどういうものかを物語を説明する中で
はっきりとわかるようなかたちで書いておくと、とかく流し読みになりやすいあらすじを読む上では好都合なのです。
またはこの作品のウリはテーマとかそういうものは関係なく「迫真のバトルだ!」とか「超絶エロシーンだぜ!」というのであれば
そのシーンをそのままあらすじに書くことはできませんが、そういうところがウリなんだと理解してもらえるよう工夫しましょう。

【5】良いあらすじが書ける作品はおもしろい作品
上でも何度か言及していますが、良いあらすじを書くには、そもそも良い作品でないといけません。
おもしろい作品のあらすじをつまらなく書くのは容易ですが、つまらない作品のあらすじをおもしろく書くのは至難です。
ちゃんと本編において物語の構造をよく把握し、それを巧いこと実践できていれば、あらすじを書く段階になっても
どこを抜き出し、どういうふうに説明したり強調すればいいのか、それほど悩まずに書けてしまうものです。
そういうふうにならないということは、そもそも本編からしてちゃんと出来ていないわけで最初から無理ゲーなのです。
腐った食材を一流シェフの腕前で料理しようと食べられないゴミしか作れないのと同じです。

ですから逆に考えて、おもしろいあらすじを書いてから本編を書くとミスしてやり直す労力も少なく最も効率的です。
そしてこれを一般にはプロットと呼んでいるわけですね。つまり上の要点を守ればプロットも書けてしまうわけです。
とはいえ良いあらすじ、プロットを書くためには小手先のテクニックよりも物語構造への深い理解が前提となります。
今まで学習してきたもの、体得してきたものを最初に試される場があらすじでありプロットなのです。
軽視せずにがんばって挑戦していってください!




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