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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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おぞましかろうと読者の求める作品を!

昨今、どんなラノベ作品が売れているのかを考察してみると、その傾向は実にシンプルです。
ラノベ志望者ならよくわかっていると思いますが、基本は主人公が魅力的な異性にモテモテな設定であり
読者が主人公への共感を通してモテモテライフを楽しめるかどうかといったことになります。
もしくは女の子だけ、男の子だけといった箱庭的な環境を外から眺めることに楽しみを見いだすタイプでしょう。

この傾向は実に強くなっていまして、実によく似たテンプレ作品が量産されています。
じゃあ、そのテンプレをなぞらえてさえいれば、どんな作品でもウケるかというと、そういうわけでもありません。
テンプレまみれであろうと、そこに一定水準以上のクオリティと多少なりともオリジナリティがないといけません。
でもほとんどの作家志望者はこのクオリティに達していません。なぜなら何がテンプレなのかわからないんですね。
テンプレじゃないと思ってテンプレを書いてしまっているような人がかなりの割合でいます。
そのためテンプレをしっかり認識している人なら、そのレールから外れないようにすることができますが
何がテンプレなのかよくわかっていない人がテンプレっぽいものを書いても肝心なところでレールから逸れてしまい
確実に読者がたのしめるポイントから離れてしまうので、結果的にまったくおもしろくない作品になってしまうんですね。

またオリジナリティを追求しておもしろい作品を書こうとしても、今のラノベはそれが認められるマーケット環境にありません。
過去にも似た例があり、『ウルトラセブン』で今でこそ名作だ傑作だと言われる『盗まれたウルトラ・アイ』といったエピソードは
予算不足のため怪獣のキグルミが登場しないため、毎週、怪獣の登場を楽しみにしていた子供たちを大いに落胆させ
このあたりから視聴率の下落傾向が如実に現れてくるようになるんですね。
あの当時のウルトラマンに求められていたのは、怪獣とウルトラマンの格闘であり、スーパーメカの活躍でした。
しかし予算不足とマンネリ化が進み、スタッフのやる気もなくなってしまったウルトラシリーズは
イギリス作品の『サンダーバード』や水木しげるの妖怪ブームの台頭をゆるしてしまいました。
そして後年、ウルトラシリーズを復活させた火付け役は、なんとくたくたになったヒーローショー用の怪獣キグルミを
プロレスのようにおもしろおかしい実況付きでボコボコ戦わせるだけの超低予算5分番組『ウルトラファイト』だったのです。
斬新なSF設定とか緻密なストーリー、深い人間ドラマなんて、そんなものくそ食らえだったわけです。

今のラノベに求められている作品の幅というのは過去と比較すると非常に狭いものとなってきています。
それだけライトノベル読者層というのが固定化してしまったということでしょう。
読む人はたくさん読むし、読まない人はまったく読まないといったふうに二極化が進んでいるわけです。
だからいくら自分がこういう作品を書きたいという強い思いがあっても、それが大多数の読者層に合わないものだと
なかなか評価されにくいものとなっているようです。
こんなアホらしい作品なんて気持悪くて書いてられるかと思うのは自由ですが、商業ベースで作品を出したいなら
いかに折り合いをつけて書くかにかかっています。そして、そういう意識を持つことのできる人の成長は早いです。
反対に成長しにくいのは、アホらしいものをアホらしいものと思えずに書くことしかできない人です。

正直なところ、ストーリー構成やキャラ造形がしっかりできるくらいの実力のある人にとってライトノベルではものたりません。
極端に言えば、児童書や絵本を書くのもあくまで大人(しかも高齢が多い)であり、子供に書けるものではありません。
読者と同じ水準では読者の求めるものは書けません。それだけは確実です。
アホらしいものなら、どうすればアホらしくなく見えるようにするかとか、いっそ突き抜けてアホを極めるとか
そういう工夫をすることができるかどうかが、作品のクオリティを高める鍵となっています。

とはいえ、ラノベを書きたいと思っている人はラノベが大好きだから書きたいのでしょう。それはいいことです。
でも純粋にラノベ好きのままではラノベ作家にはなれないというジレンマがあるのです。
本当にラノベ作家になれるほどのレベルに達したとき、すでにラノベは満たされない自分になっているのです。




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