L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

SEARCH

CONTENTS
LATEST
LINK
BOOKS

RSS
COUNTER

ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

まさに革命的なiPad

やはりというか、ちまたのカフェにはiPadをあやつる人がたくさんいるみたいですね。
なにをやっているかというと、入力ではなくて、いろいろ閲覧しているそうです。
これって、おもしろくないですか? まさに革命的ですよ!

なにがおもしろいって今の段階でiPadを買うようなイノベーターやアーリーアダプター層が
iPadそ片手に新聞や雑誌をカフェで読んでいるってことが、おもしろいんですよ。
だって彼らはiPadを買う前には、きっとこう言っていたはずです。

「もはや雑誌とか新聞の時代は終わったね。ニュースはネットのほうがテレビや新聞より断然早いし、
流行の話題だってツイッターのほうが早くて自分の嗜好に高度にフィルタリングされてるからね!
もうネットさえあれば、新聞も雑誌もテレビもいらないよ」

――なんて言っていたにちがいないんですよ。ええ、賭けてもいいですw
それがiPadを手にしたその日から、あれだけ時代遅れのメディアだとバカにしていた
新聞や雑誌に殺到しているわけですから、これを革命と言わずなんというのでしょうか。

皮肉はこのくらいにしておいて、iPadでの新聞や雑誌の閲覧、そして電子書籍の機能は
ただ可能という意味での「できる」でしかないんですね。
それが「ベスト」の方法なのかといったら、ぜったいに違うはずです。
従来型のネットスタイルであるテキスト文書を上下スクロールしながら記事を読むのと
キャプチャーした新聞画面をわざわざ縦に横に不規則にスクロールしなければならない記事と
どちらが読みやすいのかと問われれば、答えはおのずと明らかです。

今は軽快にサクサク動く大画面(iPhoneと比較して)に感動しているかもしれませんが、
飽きっぽい人なら、あと数日で普通のことになり、来週には苦痛になってきますよ。
今現在、iPadの最も有用な活用方法というのは、持っていない人に「見せびらかし自慢すること」です。

電子書籍の機能だけに絞れば、amazon.comのキンドルのほうが特化していて優れていますし
今年8月にはキンドルの新型が投入されるという話も伝わってきていますが
とはいえまだまだ電子書籍を必要とする人が少ないんですよね。

何百冊、何千冊もの本をiPadなりキンドル1つで持ち運べるとは言っても
そもそも普段から本を数冊以上、持ち歩く人がどれくらいいますか?
普通、雑誌でなければ1冊の本を読み終えてから、つぎの本を読みはじめますよね?
それに資料でもないかぎり既読の本を読み返すってことは、まずしないでしょう?
資料にしたいような本は電子書籍はおろか一般書籍でもなかなか入手しにくいわけですし。
何度も読み返したい本なら、普通以上に紙の本として手元に置いていたくはないですか?

そう考えてゆくと、一般的な人々の従来型の読書習慣と、今の電子書籍端末の長所である機能では
まったくもって乖離してしまっているんですよね。
そもそも電子書籍が便利という人って、かなり特殊なケースの人なんですよね。
たとえば出張により移動時間の多くて、常に何冊もの最新のビジネス書を読まないといけない
ごく一部のアメリカ的なエグゼクティブビジネスマンしか思いつかないんですよね。

特にライトノベルにかぎって考えると、違法コピーしやすいという意外に読者のメリットがないのが
現時点の電子書籍端末なんじゃないのかなと思うわけです。
ですから今後の発展を考えるなら、電子書籍の機能に即した、あるいは大いに活用した
新しい読書スタイルを誰かが考案して普及していかないと、なかなか馴染まないのではないかと考えています。

さあ、モノは変わった。つぎに変わるべきは使う人間そのものだ!
関連記事

コメント

通りすがり

from 通りすがり
筆者さんはあまり本をお読みにならないのですか?
よく読み人は同時に何冊も並行して読むし、持ち歩きます。本を購入するまでのハードルも尋常でなく低く、会話に出てきた本をその場でアマゾンで注文したりします(私ですw大して読んでませんが)
私は年間読書冊数100越え、次に1000越えで全く別の人種だと考えてます。
現時点ではキンドルは一般人を相手にしていないんだと思います。一般人は全然本を読まないし、買わないから;(ホワイトカラーでも平均年間読書冊数2冊って聞きます)

Re: 通りすがり

from UNO
コメントありがとうございます。
電子書籍業界はニッチ産業を指向しているわけではないので
あくまで一般人に普及するためにキャズムを乗り越えてくれないと困ってしまうのですが
まずはイノベーター、アーリーアダプターに受容されないとはじまりませんよね。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://lanovelien.blog121.fc2.com/tb.php/109-4478223c

HOME
広告: