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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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君の名は聲の形で乙武さん……真の障害について考える

ちまたでは映画『君の名は』、『聲の形』が大ヒットしてます。
こういうヒット作が出てくると必ず出てくるのがアンチの存在です。
で、これらの作品に対しての否定的意見として出てくるのが「結局のところ主人公たちが美少女、イケメンだから」だから
物語が成立するんだろというものをネット上で見受けました。
たしかにそうなんですよね。入れ替わるにしても、聴覚障害を受け入れるにしても、これがキモメン、ドブスだったとしたら
たぶんこんな美しい物語になることもなく、ひたすら淡々と収束してしまったであろうことは想像に難くありません。
なぜなら恋愛に発展していかないからであり、男女が惹かれあわなければ物語は成立しなくなってしまうわけです。
そう、この世の中、特に若い人たちの基準は美醜に重きが置かれているわけで、醜いことは悪そのものだったりします。

つまり身体障害よりも美醜のほうが、よほど我々にとって大きな問題であり、
美しければ身体障害くらい簡単とは言えなくとも高確率で乗り越えられるというなんとも厳しい現実があるとうことなんですよね。
そこで登場するのが乙武さんです。彼は御存知の通り四肢がほとんどないという重度の障害を負っています。
しかし彼はモテモテです。不倫という道徳的問題さえなければ、彼は美女たちのハーレムを築いて人生を謳歌していました!
男としてはうらやましい限りではないですか! たとえ手足のある健常者で彼を凌ぐほどモテる人は一握りです。
なぜ彼がモテるのか、ひとつに『五体不満足』のベストセラーを契機に彼は高収入であることも一因ですが
それ以前の高校生のときにはもう結構モテていたことを考えるとお金があるからというわけでもないわけです。

最大の要因は彼の顔が爽やかなイケメンであり、知的で話上手という才能があったからなんですよね。
たったそれだけで手足がないことはモテることにおいてハンデになりえないということです。
逆の場合だったらどうでしょう? たくましい完璧な肉体を持つが首から上はひどく醜く、知能も平均を下回っていたら……
ほぼ確実にそんな逆乙武さんのような人がいたら、どんなに障害者差別には反対だと主張する人であっても
彼を対等の人間としてはあつかわないでしょうし、口さがない人々はバケモノとしかみなさないでしょう。
そもそも身体障害者が差別される原因としては独特の容貌などで美しくないからという厳しい現実もあります。
物語に登場する盲目の美女や白痴の美少女がもてはやされることはあっても現実ではほぼ皆無です。

こんなおかしな現実を皮肉った映画として『シュレック』があります。
この中で美しい姫は怪物のシュレックと結婚知るだけでなく、自らも怪物の姿になることを選びます。
とはいえ、この映画は現実を逆手にとったアンチテーゼですから、この裏返しが現実であることを認めたうえでの作品です。

そして、この美醜基準の最大の悲劇が障害者よりも醜い男女のほうが圧倒的に多いという現実です。
だいたい世間的には、美:普通:醜の比率は1:2:2くらいとして認識されるんじゃないでしょうか。
無作為に異性が10人くらい集まったら、いいな、付き合いたいなと思えるような人が数人いる一方で
生理的に無理、頼まれても付き合えないという人が3、4人いる感じですね。だいたいこんなものでしょう?

結論をいえば、身体障害者よりも数が多く、それでいて対人関係においてはハンデも大きいブサイクなのに
行政など社会的にはなんら援助の手を差し伸べていないという事実です。美容整形だって保険は適用されません!
私はこのような社会的に醜いという一点で大きな支障をきたしている人にも支援してゆく必要を感じています。
かつてはお見合い結婚ということで、ブサイクな人でもそれなりに結婚相手が決まてくれる世の中であったのに
いまの自由競争の時代においてはセーフティネットがあまりにもなさすぎます。
民間ではアニメや漫画、ライトノベル、アダルトビデオなどといった物語世界の提供のみが唯一の受け皿ですが
そこに溜まってしまうと脱出するすべはなく、蜘蛛の糸が垂れてくる期待値は地獄よりも低いかもしれません。

独身男性の7割以上が現在交際相手がおらず、4割については童貞であるという日本社会についてどう考えるか
自分として何を提言できるかということを作品の中で語るというのもおもしろいかもしれませんよ!
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