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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
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現代の完全犯罪を考えてみる【その1】

昨今の警察の捜査力やSNSなどネットの普及により、なかなか小説のネタとしての完全犯罪は難しくなってきましたよね。
そのため細かいところは気にしないことにするか、もしくは操作技術が未熟な古い時代を舞台に選ばないと成立しにくくなっています。
そこで今回はどうすればリアルの世界で”完全犯罪”を完遂できるかということを考えていきたいと思います。

まず創作を抜きにしてリアルな現代社会において完全犯罪に必要な要素はなにか?
ここで完全犯罪とは殺人に絞って考えてみたいと思います。
そうすると2つの重要なものが存在しているのがわかってきます。

・警察に殺人が露見しないこと
・遺体が発見されないこと


これさえ遵守していれば、これは完全犯罪となりえます。なにしろ事件化されませんからね。
興味深いことに現代日本では、なんと年間1万件とも2万件とも言われるほど露見しない殺人が成立しています。
少なくとも統計上でわかる範囲でも毎年10万人からの日本国民が理由不明のまま消えていっているのです。
信じられないかもしれませんが、その中のかなりの数の人たちが人知れず殺され、しかも犯人は捕まっていません!
そういう殺人のケースは、ほとんどが上記の2点に合致しているからですね。
この2点に沿うように犯行を行えば、あとは多少の運さえあれば完全犯罪となります。

さて、ここで詳しく考えてみると、遺体が発見されないというのはなんとなくわかるかもしれませんが、
どうも殺人が露見しないというのはちょっとわかりにくいですよね?
どうしたら警察に露見せずに人を殺せるかというと、そのヒントとなるのが「失踪者」です。
これは失踪者というのが統計上で10万件以上と非常に多くて、その中で既に死亡しているであろう者、
かつその死に事件性があったのではないかという者は、けっして少なくないわけです。
さらに推測の域ですが統計から漏れている者も含めると2倍になり、年間で殺害されている人数は膨大な数にのぼります。

いわゆる失踪者の多くはいわゆる家出人、特に若者が多いのです。
家出人は全国で警察に捜索願が受理されるのは10万弱で、実態はその倍になるかもしれません。
特に日頃の素行が悪い、非行歴、補導歴があるような若者の場合、警察もいちいち本気で捜査していられないし、
目撃者や血痕など顕著な証拠がなければ事件性なしとして、たとえ失踪したとしてもまともに捜査されません。
たとえまじめな者の失踪でも全国の警察署や交番にポスターが掲示される程度ですから推して知るべきでしょう。
そもそも家出人の7割は1週間以内に見つかるということもあって警察もそれほど本腰を入れられない事情もあります。

しかし膨大な失踪者の一部の者たちは、家出でなく何らかの事件に巻き込まれて殺害されていたりするケースもあるでしょうし、
最初は普通の家出だとしても家族と音信不通のまま暮らしているときに殺されてしまうこともあるでしょう。
そうなれば家族や親しい友達でもなければ捜索願は出されないままです。
家出人が働けるような職場だと無断で辞める人が多いので、またかとたいして気にしてもらえなさそうです。

このような失踪者以外にも同じような環境として、両親と死別して天涯孤独だったり、ホームレスだったりと
失踪人と似た環境の人は意外と多いものです。さらに家族や友人、職場の同僚などと接点が乏しければ
たとえ急にいなくなったとしても改めて警察に捜索願が出されることもなく事件が露見しないわけです。
それに失踪者の数に較べて身元不明の「行旅死」、つまり行き倒れとして確認される遺体の数はそれほど多くないですから
その差分だけ故意に遺体を始末されているという可能性が非常に高いのです。
もちろん身元がわかれば、即事件化して殺人事件として捜査されます。

よって完全犯罪を狙うのであれば、”いなくなっても誰も警察に通報したり、捜索願を出す人がいない者”を狙えばいいのです。
もしくは日本の犯罪史上最も残虐とされる「北九州拉致事件」のようにまるごと家族ごと何組も拉致してしまえば、
通報する人はいないでしょうし、周りの人もまさか拉致されてお互いに殺し合いをさせられてるなんてことは思いもよらないので
夜逃げでもしたのかと思うくらいで、警察にわざわざ通報しようなんていう人はほとんどいなくなるでしょうね。

とはいえ特殊なケースを除けば、裕福なステータスのある者ではなく、貧困に苦しむ最下層に近い人たちこそが狙い目です。
というか、そういう人を狙わないと完全犯罪はほぼ不可能になってしまうでしょう。
殺害対象者に対していなくなって困る人や悲しむ人がいなければいないほど完全犯罪完遂率は高まっていきます。
よって2時間ドラマによくある遺産狙いや家元の跡目相続といった目的で殺人を行うのはけっして避けなければなりません!
とはいえ、そんな孤独で貧しい人を殺す目的をするというのは、創作の中においてはかなり限定されますけどね。

次回は遺体の処理について考えてみたいと思います。



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