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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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センスのある人、ない人

ライトノベルの書き方として、ほとんどの部分は計算ずくの理詰めでも書けるんですが
おもしろいかどうかという点においては、やはり作者のセンスに左右されます。
そして新人賞を受賞するかどうか、あるいは発売後に人気になるどうかは
ひとえに、このセンスによって大きく変わってくるところでもあります。
しかし、ひとくちに「センス」と言っても、いったいなんなのか?
あまりに漠然としていて、よくわからないですよね。

ということで、センスのある人とセンスのないひとの決定的なちがいとはなんなのかについて
きょうは考えていきたいと思うわけです。

まずセンスのない人のある人よりもない人を観察してみるとですね、
やっぱり「ひきだし」が少ない人が多いんですね。
たとえば、こういうキャラで、こんな設定ならば、こういう作品があったよねと
具体的な作品をぽんぽんと思い浮かぶ人はかなりセンスがあります。
もう考える前に、記憶の連鎖でつぎつぎに連想されてきて、
その中でも自分の作品をおもしろくするには、どれを参考にすればいいだろうと
自分なりのランキングで選択してゆくという作業が重要で
選択肢の数が多ければ多いほど有利なんですね。

ところが「ひきだし」の少ない人というのは、すぐに類似例が思い浮かばないから
なんとか頭でひねりだそうとするわけですが、それがまたいけない。
にわかに思いついたアイデアなんて、そうそうおもしろいはずがないんですね。
反対に具体例がどんどん思い浮かぶ人は古今東西の名作のデータベースから
おもしろいものだけを引用してくるわけですからとうていかなうわけがありません。
つまり情報量が豊富な人ほどセンスが磨かれるってことです!

つぎに、たくさんの選択肢を持っていたとしても、それがおもしろいかどうかを判断できなければ
いい素材があったとしても、巧く活用できないということになってしまいます。
やはりセンスのない人は、この判断力が鈍い人が多いように思うんですね。
これはおそらく元々の選択肢の数が少ないということもあるんでしょうが
もっと根本的な原因として、判断基準がちょっとズレているんです。
それも”笑いのツボ”がズレているとか、そういうことでもないんですね。
ズレているのは選択するときになにを最も重要視しているかということです。

これは推測の範囲ではありますが、センスのない人ほど奇をてらう傾向が強いんですよ。
つまり今までになかったものとか、斬新なものとかを求めがちなんですね。
ところが今までになかったのはどうしてかと考える余裕までもっていないんです。
そして、自分が斬新だと考えるものは、自分が最初に思いついたアイデアだと信じてしまうんです。
ところがたいていは、ずっと昔から先人が思いついていたものではあるけれど
結局、使い物にならないと放棄されたアイデアにすぎないことに最後まで気づかないのです。

センスのある人というのは、必ずしもまったく新しいものを求めません。
なぜなら読者がそんなことをまったく望んでいないことを知っているからです。
読者が望んでいるのは、今まで使い古されてきたもの、つまりは読者にとって定番となったものを
いかに従来のものとはちがうように見かけを加工することなのです!
たとえるなら、太古の昔から人は常に美しい宝飾品に憧れ、それに新しさを求めてきましたが
それは全体のデザインを変えたり、宝石のカットを変えたりすることを求めているだけであって
けっして宝石の代わりにただの石を使うとかいった斬新さを求めているわけではないのです。

そんな当たり前のことだと思うでしょうが、ことクリエイティブな作業に限っては
指輪のダイヤの代わりに石ころを嵌めこむことで斬新だと言ってしまう人がいかに多いか。
いくら斬新でも価値のないものは、やっぱり認められることはありません。

それではアイデアの宝石とはいったいなんでしょうか?
新奇性も斬新さでもなく、読者の(  )や(  )を喚起するものこそがアイデアの宝石です。
忘れてはならないのはライトノベルとは読者を楽しませるために存在するものだということです。
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