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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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風化してゆく小説

 もし自分の作品を後々まで長く読んでもらいたいと思うのなら、できるだけ風化防止策をとっておくべきだろう。100年とか200年とか長い期間じゃなくても、人気作になれば十年間くらいは連載が続いたりすることもままあること。それだけに第1巻が時代錯誤で風化してしまっていると読者も興が醒めてしまいかねないよね。

 そもそも時代の最先端を描いた小説の多くは短命だ。今や都知事の石原慎太郎氏の芥川賞受賞作にして、太陽族なる流行まで生みだした超大ベストセラー小説『太陽の季節』を今や誰が読み継いでいるだろうか? 同じく元長野県知事の田中康夫氏の『なんとなく、クリスタル』を熱狂的に支持する者が今もいるだろうか? 当時最先端の世相や風俗を描いた小説は見事なまでに風化しきってしまい、もう顧みる者はもうほとんどいない。

 まあ、30年も前の作品なら時代性を加味して割りきって読めるんだけど、5年くらい前とか微妙なんだよね。ときどき痛々しく思えることがないか? コラムニスト泉麻人さんも書いていたけど、5年前にヒットした曲をドライブ中などに聴くことがあると、その曲が大ヒットしていればしているほど、どうも日本人は妙な恥ずかしさを感じてしまうという。これは小説も同じ。執筆当時、流行していたものを取り扱って、しばらく経つと当然のごとく時代遅れになってしまう。ポケットベルが中心になって登場する作品なんて読むと、こそばゆく感じてしまうのは自分だけじゃないはず。

 ライトノベルにおいては、異世界や近未来、時代物、パラレルワールドとかなら、まあいいんだけど、現代物ならこのあたりをしっかりと認識しておく必要があるわけだ。原則として流行やブーム、ヒットしている物や事はもちろんのこと、最新技術なんかも極力扱わないこと。芸能人の名前とか商品名など固有名詞もそう。インターネットとか日進月歩のコンピュータ技術は登場させないわけにはいかないかもしれないけど見極めが難しいところだね。

 逆に15年前から存在していて、今も残っているものなら使ってもたいがい大丈夫かな。それでも歴史ある野球チームだって、いつ消滅するかわからない時代だから固有名詞は使わないほうがいいだろうね。「携帯電話」とか「メール」とか漠然としたあつかいなら全然問題ないんだろうけど、携帯電話のスペックやらサービスに関する言及はやめたほうがいい。だって、ほんの10年も前はモノクロ液晶画面が当たり前だったことを考えると、現在一般的な3インチ超カラー液晶画面が5年後にどうなっているかなんてわからない。デコメールとかケータイ小説とかも生き残っているかどうか……

 そう考えるとアニメ『サザエさん』はすごいと思う。東芝という家電メーカーがスポンサーなのに磯野家の家電製品は世帯普及率が80%を越えるくらいにならないと登場しないそうだ。これはサザエさん一家が庶民だという設定だからだそうだが、未だに平屋の日本家屋に住んでいる庶民なんてそうそういないだろうw しかし、もしマスオさんが10年前の旧式携帯を持っていたらどうか? きっと40年前には平均的だったであろう平屋家屋に住んでいるほうがずっと違和感をおぼえないにちがいない。そう、サザエさんくらい発表時点で少し先端より遅れているくらいのほうが風化を防止できるわけだ。
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