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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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最近なんだかギャルゲーネタが多い理由

そうなんですよね、最近のライトノベルを読んでいて思うのは
非常にギャルゲー(恋愛シミュレーションゲーム)のネタが頻出するよなということです。

みなさんは気になったことはありませんか?
たぶん日昌晶はほとんどギャルゲーをやる時間と労力を考えたら
二次元の超美少女を攻略するより、三次元の普通の美女を口説きたい人なので
より強く違和感を感じてしまうのかもしれません。

だって、そう思いませんか? 正規にゲームを買って、全クリアするくらいの時間があれば
その十分の一の労力をSNSにでも注げば、3人くらいの女の子と出会ってデートくらいできますし
あらかじめ設定された反応でフラグを立てていくより、生の反応のほうが刺激的なのでw
そう考えてしまうと、ちょっと面白そうなだなと興味を持ったギャルゲーに出会っても
なかなか手をだすところまでいかないんですよね。

ま、ギャルゲーの話はそのくらいにしまして、
今日の話題はラノベにギャルゲーネタが多いことについてでしたね。
論理的に考えれば単純なことではあります。
まず作者がギャルゲーネタを書くだけのギャルゲーについての知識がある。
つぎにギャルゲーネタは読者に受け容れられやすい、共感ネタである。
そんなところでしょう。

つまり作者にとって読者が「あるある!」と思ってくれる便利なネタとして
ギャルゲーは作者と読者をつなぐ共通の話題、コミュニケーションツールなんですね。
作者と読者層の年齢は少なからず離れていますので、世代間ギャップというものがありますから
こうした共通の話題を使わない手はないというわけです。

問題は「ギャルゲー」がコミュニケーションツールになっているということです。
かつて月9ドラマはOLたちのコミュニケーションツールになっていましたが
それと似たような感覚なのかもしれません。
しかしながら、そもそもライトノベルで語られる恋愛というのが虚構であるのに対して
その共感を得るためのツールもまたギャルゲーという虚構というのが興味深いですよね。

ちょっと前ならライトノベルなり漫画なりで読者の共感を得る色恋関連のネタはといえば
「失恋」だったわけですよ。ウソだと思うのなら、ちょっと前の作品を読んでみてください。
正直、ライトノベルを書いている作者も、それを読んでいる読者もたいていモテませんw
モテるようだったらラノベなんて書いてませんし、読みもしませんよ。
私の知り合いの作家さんでも、こいつはモテそうだという人は本当に少ないですね。
編集者さんはというと、作家以上にモテなさそうな人からイケメンまで幅広いんですけど。

というわけで、作者も読者も昔から恋愛経験には非常に乏しいわけですが
どんな非モテでも恋愛成就はできなくとも失恋はできるということで
失恋ネタは作者も書きやすいし、また読者も共感しやすかったわけですよ。

それが、ここ最近は失恋ネタではなくてギャルゲーネタが頻出するってことはどういうことかというと
おそらく作者自身の恋愛経験が昔以上に乏しくなり、実際の経験というよりも
他作品で語られる恋愛体験の二次使用に頼るようになってきたこともそうですし、
多くの読者も恋愛経験が希薄になってしまい、失恋さえしたことのない読者が増えてきたのではないかと
勝手に妄想を膨らませながら想像するわけです。
その象徴となるべき現象が、リアルの恋愛からゲームの恋愛への視点移動ではないかと!
ラブプラスが流行るのも当然ですよねw

だからといって私はそんな風潮が悪いというわけではありません。
個人的には恋愛をしない男子が増えてくれれば、私のライバルはそれだけ減ることになるので
日本一の非モテ作家の私としてはうれしいかぎりですからね。

つまりもっとマクロ的な考えると、恋愛以外にも娯楽が多様化したってことなんでしょう。
たとえば田舎の学生というのは都市部の学生よりも早熟だったりしますよね。
田舎の学生にとって部活以外の休日や放課後に遊ぶところといえば
郊外型ショッピングセンターだけなんてところも、まだまだ多いんですよね。
そういうところでは慢性的に娯楽が乏しくて、やることといえばセックスしかなくなるわけです。
逆に都会の子はカラオケ、ファッション、遊び場所など多彩な娯楽に興味が分散するだけに
かえってオクテになるという現象があるんですね。

昔はスポーツといえば野球至上主義だったので、向いていなくても野球しかできませんでしたが
今ならサッカーでもバスケでもラクロスでも、はたまたセパタクローだってできますよね。
リアルの男女交際に向いていなければ、ゲームの中の恋愛でも、男同士の恋愛でも
今の日本において選択肢は本当に豊富になったからこそなのですよ。

それでいいと思いますし、今後はその傾向はますます強くなると思います。
現に統計的には、少なくとも日本人男性の20~30%は生涯童貞だということなんですね。
まあ8%程度の出現率とされる同性愛者も含めてなので、異性愛者だけに限定すれば
5人に1人は結婚どころかごく普通の恋愛さえ知らずに死んでゆくことになるんですね。
さすがにそれは、ちょっとかわいそうだとは思うわけですが
「悲しいけど、これ現実なのよね」とスレッガー中尉も草葉の蔭でつぶやいていることでしょう。

そんなこんなでライトノベルも社会を如実に反映しているってことを
たまには考えてみるとおもしろいものですよ。
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