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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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不親切な作品

『ハウルの動く城』がまたテレビでやっていますね。
といっても私は『うぬぼれ刑事』を観ているんですがw
でも最近のジブリ作品って、どうも評判がよくないですよね。
(最新作の『借りぐらしのアリエッティ』はいいみたいですが)

それでは、なぜ評判が悪いのか?
今回は遠回しには言いません。単刀直入にいうと説明不足だからです。
最近になればなるほど圧倒的に作品の中で語られる情報量が足りないんですね。

たとえばタイムリーなのでハウルですが、私は原作を読んでからアニメを観たので
なんとかついていけましたが、正直、アニメの中だけはわけわからないですよね。
たとえば、ソフィの世界はパラレルワールドの異世界だけど
ハウルと荒れ地の魔女は現代のロンドン生まれのこの世界の住人だったりすることは語られてないし
設定自体が省略されてしまってるので、物語に齟齬が生じてしまってますよね。
本当は戦争の原因とかかしのカブの関係がストーリーの大きな軸なのにほとんど語られてないから
なんで戦争してるのかとか、カブが本当は誰だったのかなんてことも置いてけぼり。
さらに『崖の上のポニョ』なんて輪をかけて謎だらけでストーリーが進行してたので
洪水のシーンからは、もうみんな死んでいて死後の世界を描いているんだとか
そんな都市伝説までまことしやかに流布されているわけですからチビッコたちが理解できるはずもないですよ。

とにかくまったく語られていないことだらけで、大人が観ていても首を傾げてしまいますが
ナウシカやラピュタの頃はそんなことなかったですよね。
特にネット上では人気の高いラピュタはそれ自体がしっかりと観客に謎を含む情報が提示されつつ
それが最後に消化されているのでカタルシスも感じられて爽快感もあります。
しかし、どうも『もののけ姫』あたりから映像から感じろみたいな、
小説でいうところの行間を読めみたいな作者の思いが強くなっていったんでしょうね。
たしかに些細なところまで説明しなきゃいけないってわけじゃないですが
明らかに最近のジブリ作品は観客への配慮が欠けていたと私は思います。
まあ、謎を謎のままに残すと叙情的な余韻を与えるという効果もあるでしょうし
物語のスケールやテーマ性が大きくなりすぎて、作品を時間内に収めるために
省略しなければならなかったという事情もわかりますが。

小説においてにも、このような情報不足の不親切な作品を書いてしまうことがあります。
初心者は読者目線になりきれず、独りよがりで情報不足になりがちです。
また中級者以上は、過度に親切になりすぎて、なんでもかんでも解説しすぎて
かえって情報過多で読みづらくなってしまうことがあります。
さらに上級者で馴れてくると、このくらい書かなくても読者はわかってくれるはずだという意識で
読者基準を自分の読解力に近いところまで上げてしまって情報不足になってしまいます。

そうは言っても、ある程度、ターゲットにする年代や性別、趣向という読者層は決まってますが
ひとりひとりは感じ方もちがえば、読解力もちがいますから
それを考慮して誰にでもわかるように情報提示を整理しろというのは難しいんですけどね。
では、どうすればいいかというと細かいところはセンスや感覚の世界なので説明しにくいですが
まずは読者を意識することから始めるべきだというのはまちがいありません。

あなたは読者に対して親切な作品を心がけていますか?
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