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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ラノベはキャズムを乗り越えられるのか?

今夜はキャズム理論についてです。
このブログでも説明なく言及していたりするんですが、今回は改めて初歩からです。

特に革新的技術をともなう商品やサービス(iPhoneなど)の顧客を5つに分類することができます。

◆イノベーター(innovators)
  新しい技術が好きで、実用性よりも新技術が好きな人。オタク。

◆アーリー・アドプター(early adopters)
  新しい技術によって、競合相手などを出し抜きたいと思っている人々。

◆アーリー・マジョリティー(early majority)
  実用主義で役立つなら新しい技術でも取り入れたいと思っている人など。

◆レート・マジョリティー(late majority)
  新しい技術は苦手だがみんなが使っているなら自分も使わなければと思う人たち。

◆ラガード(Laggards)
  新しい技術を嫌い、最後まで取り入れない人々。

Wikipediaによると以上のような感じにまとまっています。
これをラノベに置きかえると、どうでしょうか?

◆イノベーター(innovators)
  ラノベが死ぬほど好きで、とりあえず新刊は買ってみる人たち

◆アーリー・アドプター(early adopters)
  ラノベが好きで、常に新刊情報をチェックしていている人たち

◆アーリー・マジョリティー(early majority)
  ネットで話題になったり、友人におもしろいと薦められたら読んでみる人たち

◆レート・マジョリティー(late majority)
  アニメ化とか大々的な宣伝されたら興味をもつ人たち

◆ラガード(Laggards)
  ラノベは読まない人たち

こんな感じでしょうかね。

このときキャズムというのは、アーリー・アドプターとアーリー・マジョリティーの間にあるとされます。
キャズムというのは「大きな溝」という意味で、その商品が普及してゆくときに
このキャズムでつまずいてしまって、なかなか売れないってことが多いというのがキャズム理論なわけです。

ラノベの場合は、とにかく玉石混淆の新刊に注目しているアーリー・アドプターまでは
比較的簡単に売れてくれるわけですが、それにつづくアーリー・マジョリティーに売るのは
なかなか難しいぞということになります。
アーリー・マジョリティまで読者にとりこめればヒット、人気作品という感じでしょうか。
アーリー・アドプターまでだと良作だけどマニア好みみたいなあつかいになってしまうんですね。

それをふまえてライトノベルを書くうえで考えないといけないのは、
まずイノベーターについては、なにをしなくても買ってくれますが絶対数が少ない。
そしてイノベーターとアーリー・アドプターがおもしろいと思ってくれないと、そこから先に売れない。
ここは重要ですよね。ある程度、マニアが好む要素がないとダメってことですよね。
とはいえ、アーリー・マジョリティーより先、つまりラノベにそれほど興味のない読者をも巻きこむには
売り方もありますが、作品の中にも工夫がないとダメだってことですよね。

たとえば、あまりにマニア向け、オタク向けに特化している作品では、なかなか読者が拡がらないですよね。
ラノベになじみのない読者も楽しめるような作品のほうが拡がりやすいわけです。
予備知識が必要なSF作品の人気がイマイチなのは、自ら読者を選んでしまっている面もあるんでしょうね。
また美少女ハーレムな小説も男性ファンは大好きだけど、女性ファンはまずいないわけですよ。
過去に爆発的にヒットした作品というのは、少年向けでも女性ファンが半数を占めてたりするんですよね。
少年ジャンプの作品なんて、まさにそれを地でいってる人気作品が多いですよね。
いかに腐女子標を獲得するかなんていうのも工夫のひとつなわけです。
ただし男性作者が故意にやると逆にあざとくなってしまって総スカンになるのでご注意を!

どういう人に読んでもらったとき、どこをおもしろいと思うのか?
ラノベオタクの人には、ここをおもしろく感じてほしい。
ラノベになじみのない人には、別のここをたしんでほしい。
そういうふうに重層的に考えて作品を構成できると、受け容れられやすいしヒットしやすいですよね。
そして、そのような要素を凝縮したものが、今まで先人たちにより培われてきた王道路線なのです。

どうして王道路線がウケるのか、よくよく考えてみたことがありますか?

 
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