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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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第2回課題「主人公を考えよ」(葛那でし夜の場合)

【第2回課題】
第1回課題のベスト20から自分の好みを客観的に判断して、自分が書きたい作品の主人公設定を複数考えよ。
その際、世界観設定やストーリーは極力言及せず、ひとりの人間として魅力が伝わるように書くこと。

※この課題の提出までに都合6回以上書き直しています。
 課題がどのように変遷していったかは前日の記事参照のこと。


①性別・年齢:男 25歳
現在は、家督争いに巻き込まれ配流された幼少の王子を「無事母国にまで送り届ける」任務中。
目つきが悪い上、無口で無愛想。笑いの沸点は低いが感情表現が苦手で、周りからは冷たい、
薄気味悪いなどと怖れられている。
しかし本当は感性豊かで、表に出すのが苦手なだけ、他人を気遣える優しい性格。
表面には出さないが、常に愛に飢えた寂しさを抱えており、実は嫌われることを恐れる子供のような面もある。
そのため、弱みを握る上司を自分の居場所と考え、命に従順で逆らえず利用され続ける。
幼い頃から迫害されいつも孤独だったことが彼のトラウマで、内心母の温もりを夢みている。
動物アレルギーのくせに、捨てられた動物を拾ったり、ガラクタすら家に持ち帰るなど、
人から見捨てられたものを放っておけない。
上司から利用されていると薄々気付いているが、敢えて悩みと疑念から目を逸らし仕事に没頭する。
趣味は、料理と繕い物。掃除は苦手。

<ディテールなど削ってみたバージョン>
性別・年齢:男 25歳
家督争いに巻き込まれ配流された幼少の王子を「無事母国にまで送り届ける」任務についている。
目つきが悪い上、無口で無愛想。
笑いの沸点は低いが感情表現が苦手で、周りからは冷たい、薄気味悪いなどと怖れられている。
しかし、心の奥底には母の温もりを夢みる子供のような部分がある。
彼の特殊能力によって功績をあげた上司だけが、彼のその弱い部分知っており、それを利用し束縛し続ける。
彼は、上司だけが自分の居場所であると思い込んでおり、不当な任務にもしぶしぶ従う。
が、良心と自分の行いの間で精神をすり減らしている。
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②性別・年齢:男、19歳
虐待の末に両親に捨てられた彼は、自分には価値がないと思い込み、何もかもを諦めて生きていた。
その彼を保護した少年と親友となり、初めて失いたくないものが出来る。
彼は、親友を守るために生きると決意する。
親友のためなら、他人の事情など関係なく何だってする。人を殺すことも厭わない。自分の命だって捨てられる。
また、お家騒動から親友を守るためとはいえ、その両親を殺した罪悪感のせいで
親友を幸せにしなければならないとの脅迫にも似た思いがある。
性格は内向的で、自己主張はほとんど出来ず、おろおろしている。
人の目を見れず、いつも下を向き謝ってばかりいる。
周りからは意思がなく何をしても文句を言わないと思われているため、不当な要求を突きつけられることが多い。
彼自身も人殺しである自分は虐げられるべきだと思っているため、親友のこと以外は他人の言うことを聞く。
暴力にも甘んじ、いつも生傷が絶えない。自分には無頓着で、食事にすら興味がない。
困っている人には、自分の全てを分け与えるほどの優しい面もある。
しかし、親友のものは髪の毛一本たりとも渡さない。
悩みや疑問は、自己の内で完結させてしまうため、物事を曲解する面があり、暴走しやすい。
誰から何と思われても構わないが、親友にだけは嫌われたくないと思っており、
嘘を重ね、それが親友を裏切っているとは露にも思わない。
趣味は水の絵を描くこと。
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③性別・年齢 男、17歳
父親を失い、生活能力のない母親と、弟妹7人の面倒を見てきた彼は、
家族を支える柱として明るく前向きな思考を持つ。
それは、流行り病で家族を失い、自身も病魔に冒された現在も健在で、
むしろ、亡くなった家族が自分を誇れるようにと、けなげに明るく振る舞っている節もある。
今は、病を治す薬を探し求めて放浪している。
性格は感情に素直で、お人好し、ついでにお節介焼き。
困っている人を見ると、手に入れたばかりの給料ですら自分の取り分を忘れて与えてしまうほど。
また悩みを聞かされれば、相談者本人が諦めたにも関わらず、打開策を見つけ出すまで相談者を放さない。
諦めることを嫌い、目的を遂行するためには、人の迷惑も考えない。乱暴者でよく物は破壊するが、
不当な暴力を憎み、人を傷つけることは滅多にない。
気心が知れた相手には、とことんまで付き合う。よくも悪くも、しつこい。
弱者には基本的に優しく接するが、弱いことに甘んじる者は嫌いで、とりわけ命を粗末にする者を憎む。
ついでに、権力者のことは何の理由もないが、嫌いで、反抗する。
口が悪く、短気で粗暴なため、乱暴者と誤解され周りからは倦厭される。
また、激情型で、思い込みで突っ走る傾向があり、騙されやすい。
犬猫などの小動物や、甘い物が大嫌い。
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④性別・年齢 男・27歳
何不自由なく生きてきた王子様。全てを与えられ育ったせいで、自分の意思が希薄で人形のようだった。
あるとき、城に盗みに入った怪盗少女と出会い、初めて「欲しい」と思うことを知る。
意思の存在を自覚し、「生」の喜びを知る。
少女と何が何でも一緒にいたいと、城を抜け出し追っかけを続ける。
 格はひたすらに優しく、前向き。少女のためなら何もかもを捨てる覚悟はあるが、
他人から奪おうとは思わない清廉潔白な人。
すぐに諦めるほど軟弱ではなく、ぎりぎりまで打開策を練る。
軟弱な見た目の通り、血腥いことが嫌いで喧嘩はめっぽう弱いヘタレ。
少女のためなら剣も持つが、少女より弱く、守られてばかり。
少女のことが大好きで、女性というよりかは、母親を慕うようにくっつき回る。
少女に売られかけても、信じ続ける筋金入りの純粋さ。
外へ出るまでお金の存在すら知らなかった。
生活能力皆無で、苦労を知らないために、周りからは繊細だと思われるが、実は図太い神経の持ち主。
庶民の厳しい生活に挫けることもなく、積極的に学んで馴染んでゆく。
家事も労働も辛いと思いながらも楽しいと思える打たれ強さがある。
失敗に落ち込んだりせず、検証を重ねて大局を見る広い視野の持ち主。
暇を見つけては、昆虫を観察したりぼーっとしている。特技はピアノ。
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⑤性別・年齢 男(魔物)、123歳くらい <ディテールなし版>
重傷でのたれ死ぬところを、命を救われ、主人と家臣となる契約を交わした魔物。
主人と仇を同じくしており、復讐のため質実剛健に仕える。
主人の面倒を見ている内に恋情を持ち始めるが、本人は気付いておらず、
主人を目前に胸がトキメくのに、任務に支障が出るほど戸惑う。
冷静で素っ気ない印象を周りに与え、怖がられるが、実は根は熱い頑固者。
わなにはまろうが、正面突破を心がける。真っ直ぐ以外に進まず、気転が利かない。
主人にすら、この点では譲らない。卑怯な手が大嫌い。主人からは、その真面目さをからかわれる。
世を震撼させた魔物で、能力は計り知れないは、力を発揮するには主人の命を削るため、発動を拒む。
やがては、復讐と主人の命との間で悩むことになる。


<日昌晶師匠からのコメント>
この課題についての2時間半を越える指導を終えた直後にこれを書いています。
基本的には、上の設定のダメ出しと、どうすればいいのかという点を解説していったのですが
詳しくは、あとででし夜の日記を読んでもらえればなと思いますので、ここではワンポイントだけ。

キャラ設定を考えるときは、必然性を考えて決めていきましょう!
多くの人はキャラの肩書きや経歴を考えて後、じゃあ、このキャラはどんな性格なんだろと考えてるんですね。
「そんなことはないよ」という人でも、大まかな性格だけが決まっているだけで、
より詳細な性格は先に決めたキャラ設定の全体を眺めながら決めているんですよ。
あなたも思いあたる節はありませんか?

そうではなく、こういうキャラが、この性格になるには、こういう過去のいきさつがあったんだろうと
理由を考えて、それにもっとも相応しい経歴をつけてほしいのです。

上のでし夜の①だと「無口で無愛想」という性格設定がありまして、
その理由として「幼い頃からの虐待」という理由が提示されているようですが、
実は設定時にはあまり考えていないで”美味しそう”な設定を無関係にくっつけただけなんですね。
ここは、なぜ「無口で無愛想」なのかを考えれば、たぶん「人間不信」なんだろうなと、
それならどうして人間不信になったかと、さらに考えたときに
「過去に信頼していた人物から裏切られた」のだろうという、しごく真っ当な原因に至るわけです。
これなら主人公の心を氷解するには「改めて信頼できる人と出会う」ことで解決させることもできます。

ところがですね、「虐待」が原因としてしまうと「無口で無愛想」以外にも、
いろいろと人格的に問題が生じてしまうであろうから主人公を癒す方法が複雑になってしまって
刺激性はあっても、テーマも物語性もぼやけて矛盾が発生し、ストーリーが佳境に入ったときには
作者でさえキャラをどう動かせばベストになるか迷ってしまうんですよ。
そうならないためにも、設定を考えるときには順番というものがあることを覚えてください。

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