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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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異世界ファンタジーを書きたいなら必読『蒼穹の昴』

今回は久しぶりに参考図書の紹介です。
というのも、このブログでもライトノベルオフでも繰りかえし
ライトノベル以外の小説を読んでくださいとアドバイスしているわけですが
たぶん未だにラノベしか読んでいない人が多そうだからです。

でも作家志望とはいえ、ずっとラノベしか読んでこなかった人だと
普通の小説を読め読めいわれても、どこから手をつけていいかわからない人もいるでしょう。
ということで今回は異世界ファンタジーを書きたいと思っている人なら
ぜひ読んでおくべき作品として、まず第一に推薦するのが浅田次郎の『蒼穹の昴』です。

ちゃんと本を読んでいる人なら今さらな感じの名作ですよね。
まだ読んでいないのに「作家志望です」なんていっちゃうのは
「オフサイドのルールはよくわからないけどプロサッカー選手志望」とかいっちゃうくらい、
なんとも恥ずかしいことだと思ってください。本当ですよ。

『蒼穹の昴』はラノベじゃないし、異世界ファンタジーでもありません。
19世紀末の中国を舞台とする壮大な歴史大河小説です。
ですが大半の人には「清朝末期」の時代なんて馴染みがないでしょう。
知っているのは世界史の教科書にでてくる「アヘン戦争」と「西太后」くらいじゃないですか?
ですので読者的には前提条件が異世界ファンタジーとなんらかわりないですよね。

しかも、この作品は丁寧に調べあげた資料を基にした史実を軸にして、
そこに魅力ある架空の人物と実在の人物が織りなす作品となっていて
異世界ファンタジーで必要な要素がすべて詰まっているといっても過言ではありません。
「運命」「友情」「恋愛」「出世物語」「宮廷謀略・クーデター」「ライバルとの対立」「戦争・争乱」など
少年向け、少女向けレーベルを問わず、そこで語られている主要テーマが
上質なお手本として、わずか文庫本4冊分の作品の中に書かれています。

まだ読んでいないのであれば読んでおいて絶対に損はしない珠玉の名作です。
そして異世界ファンタジーではなにを書けばいいのかということがわかるでしょう。
アニメ化もされたビーンズ文庫の『彩雲国物語』を読んでみても
ありありとこの『蒼穹の昴』の影響を受けているのがみてとれますよね。
もしも『彩雲国物語』みたいな作品を書きたいと思っている人がいたとしたら
『彩雲国物語』を何回も熟読して参考にしても、結局は劣化コピーから抜けだせません。
少なくとも元ネタとなった『蒼穹の昴』さえ知らずに、いったいなにが書けるのでしょうか?

またベストセラー作家のストーリー展開や感動の演出、キャラ配置などが参考になるだけでなく
異世界ファンタジーに必要な世界観設定とは、どういうものが必要なのかという面でも参考になります。
清朝の歴史的事実や社会制度、民俗風習と架空世界におけるそれらとのちがいこそありますが
小説では世界観を決めるときに、どのような設定が必要で、どこまで語るべきか
そういうことがよくわかってくるかと思います。むしろ、わかってもらえないと困ってしまいます。

大長編小説ですが作品として抜群におもしろいので数日間で読めてしまう人もいるでしょう。
寝る間も惜しんで一気に読みきったという人も多いはずです。それだけの力があります。
普通に読んでいても一週間かそこらで読みきれてしまうくらいです。
たったそれだけの時間を費やすだけで、得られる利益ははかりしれません。
はっきりいって、読んだことのある人と読んでない人では確実に実力差がでますよ。
もしまだ読んだことがないという人がいましたら、これを機会にぜひどうぞ。

<あらすじ Wikipedia抜粋>
舞台は光緒12年(1887年=明治20年)から光緒24年までの清朝末期。
貧家の子、李春雲(春児)は糞拾いによって生計を立てていたが、
貧しい家族のために自ら浄身し、宦官となって西太后の元に出仕する。
一方、春児の義兄で同郷の梁文秀(史了)は、光緒十二年の科挙を首席(状元)で合格し、
翰林院で九品官人法の官僚制度を上り始める。
清朝内部では、西太后を戴く后党と、西太后を除いて皇帝の親政を実現しようとする帝党とに分かれて
激しく対立していた。
春児は西太后の寵を得てその側近として仕え、文秀は皇帝を支える変法派若手官僚の中心となる。
敵味方に分かれてしまった2人は、滅びゆく清朝の中で懸命に生きていく。


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