L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

SEARCH

CONTENTS
LATEST
LINK
BOOKS

RSS
COUNTER

ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

そして照子はキャラ創作に迷走する AKR48作家修業日記(10)

昔、照子が照子と名乗っていなかった頃の話です。
照子には小2から温めている作品がありました。
中学でがらりと設定は変えられて、現在のベースが出来ました。
高校で更に細かく設定を付け、キャラクターのエピソードを考えるのが大好きでした。
そして本編の大筋が出来ました。
高校卒業後、今まで版権メインでやっていたサイトに、その作品の設定を載せました。
そこで照子は褒め殺しにされました。
「キャラが多い! しかも一人一人に凄い細かい設定付いてる! 世界観も創り込まれてますね!!」
照子は鼻を高々とさせました。天狗になっていました。
それでも、一応知っていました。凄いのは量と細かさであり、設定そのものの面白さではない、と。
でもそれでもいいんだと思っていました。

それが勘違いであると……そして設定自体に魅力あるキャラを作る事がどれほど大変で、大切かという事を……今、照子は知ったのでした。
(照子の書、序章依)


(ちなみにキャラが多いと褒められても意味がなかったです。ラノベでキャラが多いというのはむしろ欠点です)

* * *

今回からレポートと課題を同時進行で進めていきます。
色々考えながら課題をこなすには、文字にして解析した方が客観的に見られるのではと考えたのです。
では、魅力ある主人公作り、第3回目……スタート!

まずはキャラクター像の前に、性格の設定から入る事にしました。
何故ならでし夜さんのレポに師匠がとあるコメントしていたからです。
要約すると「性格→そう育った理由→それにふさわしい肩書き」の順で作れ、と。
「肩書き・経歴→性格」は駄目なんだぞ、と。
そこで私は師匠とのミーティングであげられた主人公の必須条件をとことん考える事に。
「優しい」「エロ」「見栄っ張り」「賢くない」
これらを具体的に煮詰め、バリエーションを増やし、そこから魅力あるキャラクターを作ろうじゃあないか! と。
初めは更に「目的」と「コンプレックス」もあったんですが、それは後から考えないと駄目かなあと思いまして、
後回しに。性格が固まってから考えます。

まずは箇条書きで選出。10個前後を目標に。

「優しい」
・フェミニスト
・人の痛みが分かる
・心配性
・気遣いが出来る
・争いごとが嫌い
・温厚
・お人好し
・騙されやすい(短所)
・他人本位(長所と短所、両方)
・面倒見がいい
・深い愛情
・頼まれると断れない(長短両方)

「エロ」
・過剰なフェミニスト
・発情期
・性欲
・きわどい発言
・変態
・妄想癖
・スキンシップ過剰
・セクハラ
・マゾヒスティック
・マニアックな性癖
・ストーキング

「見栄っ張り」「無理をする」
・誇大表現
・自己顕示欲
・頼まれると断れない(メンツを守るため)
・メンツばかり気にする
・弱さを恥じる(強くあろうとする)
・我慢強い
・小さい事を気にする(こだわる)
・愚痴を零せない
・心の底を見せたがらない
・人に良く思われたい

「賢くない」
・勉強が出来ないA(頭の回転は速い)
・勉強が出来ないB(頭の回転も遅い)
・世間知らず(常識がない)
・後先を考えない
・学習能力がない(次に活かせない)
・騙されやすい
・すぐ図に乗る
・熱血バカ
・勘違いをする(意味をはき違えている)
・空気が読めない


よしよし、ざっとこんなところでしょうか。他に思いついたらちょこちょこ発言していきます。
ただ「空気が読めない」は使い勝手が悪いですねえ。凄く腹の立つキャラになりそう……(´・ω・`)
という事で次のステップ。組み合わせてみる。
あくまでも「読者がこうなりたいと思う」「憧れる」キャラを作らなくては、です。

A)面倒見がいい+深い愛情+我慢強い+勉強が出来ない(頭の回転は速い)
ほぼいいとこ取りの組み合わせ。このままではいい子ちゃんになってしまいます。血肉を与えなければ。

その後で、過去設定や肩書きも加えます。うっかり肩書きから入りそうになり慌ててストップ。
肩書きに必要な性格を考えるんじゃあ意味がない。
てれれってってってーん♪ 照子はレベルアップした。

* * *

1)兄貴肌タイプ
面倒見が良く、周囲の人間に慕われている。快活な性格でサバサバとしていており、好青年。
間違った方向へ進もうとしている者にはきっぱりと誤りを指摘する。
どちらかと言えば男性に好かれ、女性には恋愛感情よりも人間として尊敬の念を持たれる事が多い。
勉学は苦手だが、物事を筋道を立てて考える事が出来る。

【掘り下げ】
・面倒見がいい理由
 →貧しい家庭(兄弟が多い)もしくは孤児院で育ったため。
・間違った方向~を指摘する理由
 →(その1)上記の生い立ちから、生活苦でスリなどの犯罪に走る兄弟(仲間)を見ていた。
しかしそれはいけない事だという信念は持っていた。
 →(その2)上記の生い立ちから、生活苦でスリなどの犯罪に走り、
  また生きるためには仕方ないと思っていた。
  しかし、理由があって(※その2が採用された際に更に掘り下げる)考えを改める。
・女性に抱かれる感情の理由
 →(その1)恋愛に興味がなさそうに見えるから。
 →(その2)恋人と死別もしくは生き別れになり、心に住む人物がいるため。
・勉学が苦手な理由
 →育った環境により、ろくな教育環境に恵まれなかったため。
・頭の回転が速い理由
 →苦労して育ってきたので、人生経験が豊富。


* * *

と、こんな感じでしょうか。
過去に提出した課題と比べると特殊な設定(あえて悪く言うと「奇をてらった設定」)がほとんどありません。
肩書きはほぼないに等しいのではないかと、思いたい……。
もちろんこのままではオリジナリティに欠けるので、これをベースに色々と発展させます。
そして掘り下げた際いくつかに別れたパターンを取捨選択していきます。

・間違った~→その2
・女性→その2

ここで更に、「間違った~」でその2が選ばれたので、理由を考えてみます。

【例】
・とある人物との出会い
 →(その1)その人物を理想の人間として目標にしている。
 →(その2)いっその事、それを恋人にしてみては。
・とある出来事に巻き込まれる
 →結果、犯罪に走った人間は被害者に回っても仕方がないと知る。「羅生門」的な教訓。

【例を編集して生まれた設定】
とある人物によって自分の誤りを知る。それ以降、その人物(詳しい素性は知らない)を目標として生きていく。
しかし因果応報、孤児院が襲撃され仲間が連れ去られる。
そこに、恋仲(当時の主人公には恋人であるという意識はなかった)がいて、今も生死不明。


* * *

……どうだ!
若干、詰めすぎた気がしないでもないですが。
生い立ちは孤児院の方にしました。
恋人(もどき)をすんなり出せる上に「血のつながりがない環境で育ったので、
現在も他人と親しく接する事が可能」という設定が付けられます。
恋人生き別れのパターンが採用されたので
「それを知っている者は彼の気持ちに踏み込まないorそれを癒そうと思うかのどちらかに別れる」
という設定も加えます。

ここで、現時点で色々と話が及んでいるため、整理と編集をして、まとめその1を。

* * *

【1)兄貴肌タイプ・まとめその1】
孤児院で育った主人公は面倒見が良く、周囲の人間に慕われている。
快活な性格でサバサバとしていており、まさに好青年。
教育環境が悪かったために勉学は苦手だが、そのため苦労して育ち人生経験が豊富で、
物事を筋道を立てて考える事が出来る。
幼い頃は生活苦から軽犯罪に走り、生きるためには仕方がないと思い込んでいた。
しかし、孤児院の院長との出会いで考えを改める。
彼の元に引き取られて育ち、小さい子供達の世話を体験して心の安らぎを得る。
また、恋仲のような少女もいて、幸せな時間を重ねる。
しかし、孤児院は襲撃され、仲間は連れ去られる。主人公は因果応報を知り、
自分のせいで失った人間への罪悪感を持つようになる。
そのため、間違った方向へ進もうとしている者にはきっぱりと誤りを指摘する。
どちらかと言えば男性に好かれ、女性には恋愛感情よりも人間として尊敬の念を持たれる事が多い。
また、彼の心に住む人物がいる事を知る人間は、彼の気持ちに入り込まない。


* * *

…………うーん。駄目っぽい。
前回の課題の「り」のように、暗い過去を持っているのに何だか現在は明るい毎日を送っている……。
この様子だと行方不明の仲間達を探したりもしてなさそう。
という事で、その1は没。
ついでに過去設定の「孤児院襲撃」も没にするしかないですね……
重すぎる過去はあまり好まれないと思うので(少年レーベルだと特に)

* * *

【1)兄貴肌タイプ・まとめその2】
貧しい孤児院で育った主人公は面倒見が良く、周囲の人間に慕われている。
快活な性格でサバサバとしていており、好青年。
教育環境が悪かったために勉学は苦手だが、そのため苦労して育ち人生経験が豊富で、
物事を筋道を立てて考える事が出来る。
幼い頃は生活苦から軽犯罪に走り、生きるためには仕方がないと思い込んでいた。
自分のためだけではなく、孤児院の仲間のためだという言い訳をしていた。
それを唯一とがめたヒロインによって、悔い改める。
その教訓から、現在は間違った方向へ進もうとしている者にきっぱりと誤りを指摘する。
ヒロインとは恋仲であったが、自覚しておらず、恋人だという認識はなかった。
そしてヒロインは裕福な商人(もしくは貴族)に引き取られてしまう。
彼女が欠けて初めて自分の気持ちに気付くが、ヒロインは幸せになれたのだからそれでいいと思っている。
しかし、今もなお恋心だけは捨てられない。
どちらかと言えば男性に好かれ、女性には恋愛感情よりも人間として尊敬の念を持たれる事が多い。
また、彼の心に住み続ける人物がいる事を知る女性は、彼の気持ちに入り込まない。


* * *

………………まあ、過去の重さは改善されましたが。
奇をてらう事を避けていたのが、ここにきて裏目に出てしまったような気がする……。
つまり「平凡」なキャラになりました。
まだベースなので、これから設定を付け加える事は出来ますが……
根本にあるものが平凡すぎてつまらないキャラにしかならない……。
よしんば魅力的であっても「それを理由付ける要因が薄い」止まり……。

何がいけないのか考えます。
恐らく、途中までの方向性は間違っていなかった……という事にします。
では何処から間違えたのか。
文章を読み返して考察した結果「理由の掘り下げが浅い」のではないでしょうか、と。
ここではむしろオリジナリティに富んだ要因が必要だったのかもしれません。
確かに「ありがちで平凡な理由からこんなキャラです」というのは駄目ですね……。
結構早い段階で間違えていました……。

* * *

かなりの長さになってきました。
師匠と相談した結果によりますが、ここまでを「キャラクターの作り方~失敗例~」として提出しようかなと。
また、ブログには載らない(つまりその場合この文章は皆様の目に映らないのですね)にしても、
当初の方向性は正しいのか、それともそもそもが間違っているのか……それをチェックしてもらいます。
そもそもから間違っているならこのまま続けても全部無意味ですから。

もしも皆様にこれを読んで頂けなら、幸いです。
また近い内にお会いしましょう。

…………「これを読んでいるという事は、私はもうこの世にいないでしょう」的なキャラの心境。
いや、私はまだまだ死にませんが。

<日昌晶師匠からのコメント>
いやあ、完全に迷走して袋小路に陥ってしまいましたね。
その後、照子本人はニッチもサッチもいかなくなってしまい、師匠に助けを求めてきたので
すぐに問題点を指摘して方向転換してもらいましたが、さてブログ読者のみなさんには
どうして照子がキャラ作りに迷走してしまったか、わかりますか?
その理由を考えながら読んでみてくださいね。

関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://lanovelien.blog121.fc2.com/tb.php/261-ef667ac1

HOME
広告: