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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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オリジナリティを追求しようとして陥りやすいミス

先日、このブログで紹介した『「紫の牛」を売れ!』(PURPLE COW)なわけですが
ちょっと前に読んでいたものですから知識を整理しようと再読しています。

そこで気になった項目が”「突飛=常識破り」ではない”の一節でした。

著者のセス・ゴーディン氏は「常識破り」(remarkable)を推奨しているわけですが
マーケティング的に有効な常識破りとは「突飛」とは違うんだと書いてあるんですね。
そして常識破りの突飛さには目的があり商品に組みこまれていなければならないと説明しています。

ここができていない人って多いと実感するので、改めてここに書かせてもらいました。
とりあえず今までになかったからということで斬新なアイデアを考えついたとしても
なかなか有機的に作品と結びつけられない人をたくさん見うけます。
作者としては斬新なアイデアなんだし、他作品とも差別化できていると満足しているようなのですが
正直、受け手の読者としては「へえ、それで?」となってしまうわけです。

じゃあ、なんで、そういうミスを犯してしまうのかということへの解答がこの本には示されていたんですね。
それが上記にもあるように「目的」なんですね。しかもそれが作品に組みこまれたものであるべきだと。
目的が定まっていない突飛さは意味不明なだけで、作品と密接な関係性がなければ存在する意味もないですよね。

単なる突飛さをオリジナリティと短絡的に考えてしまう人には、そこのことのビジョンがないんですよ。
で、そのアイデアを設定やストーリーで、どう活かすの? どんなストーリーが用意されてるの?
といったことを質問すると、まず応えられないか、その場で考えようとするんですね。
アイデアがアイデアでしかなく、その先がまったく見えていない。
それこそがどうにか人のやったことのないオリジナリティを求めて犯しがちな失敗です。

小説などの作品は、その構成パーツにはすべからく何らかの意味があります。
現実での自分を取りまく世界では、どうにも意味づけられない無意味なものに満ちていますが
小説といったものは、そういう雑味は取り除かれていて、純粋に意味あるものだけで形作られています。
なかには「無意味さを象徴」するために「無意味なもの」を用意するなんて複雑なことをありますが
作者自身がその意味をわかっていないものを率先して加えるべきではありません。

とはいっても、この「突飛さ」にさえ辿りつけいていない人のほうが多いんですけどね。
圧倒的に平凡、凡庸なものを微細にアレンジしただけのようなものを自分のアイデアだと信じています。
元からどことどこを他作品から流用したのかわかっているならいいのですが
そういう意識さえなくて、そっくりに似てしまってパクリとされてしまうわけです。

大事なのは目的が明確になっていることなんですね。
それが紫の牛を読んで再読してよくわかりました。

この紫の牛はアメリカで発売された当初はネットで無料で公開されたり
牛乳パックにパッケージングされて売られてたりとその売り方も面白いものだったりしたんですよ。
今も公式サイトでボーナスチャプターも読めてしまいますので、興味があれば是非。もちろん英文ですけど。

あなたの思いついたアイデアには目的がありますか?
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