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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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男の娘ブームに警鐘

11月のライトノベルオフでは、なぜか男の娘の本が多数持ちこまれていました。
しかも二次元イラスト中心のものから女装やメイクの仕方といったものまで幅広く!
『バカとテストと召還獣』の木下秀吉あたりからライトノベルにおいての扱いも
キワモノからメジャーへと移行しつつあるキャラ属性となってきました。

ここで「男の娘」ってなに? という人にもわかるように説明しておきますと
まあ一言で言えば、かわいい女装男子のことです。三次元だとジョソコ(女装子)などとも呼ばれます。
先鞭となったのは、80年代の大ヒット漫画『ストップ!! ひばりくん!』(江口寿史)の主人公である
大空ひばりが先鞭となっていますが、ひばりくんの場合は性的にも女性であったのに対して
最近の男の娘は、性的には男性のままであり女性を恋愛対象だったりするのが一般的のようです。

とはいえ女装なんていうのは最近に限ったことなどではなく
女装するキャラクターとしては古くはギリシア神話に早くもモチーフとして描かれているくらいです。
神話のエピソードでは、英雄アキレウスはトロイ戦争に参戦すると死ぬことを予言されていたので
軍役を回避すべく女装して女の子たちの中に紛れて隠れていたりするんですよね。
まあ、筋肉ムキムキの大男が女装していたら知将オデュッセウスならずとも簡単に見つけられたでしょうw
英雄ヘラクレスもまた女装していたエピソードもあったりしますので、
古代ギリシアの現実世界でも男の女装は(特に神事では)レアケースではなかったと思われます。

では、神話時代から女装はありきたりなら、最近になって男の娘(女装男子)が擡頭してきたところで
どうして日昌晶がわざわざ警鐘を鳴らすのかといぶかる人もいるでしょう。それにはわけがあるのです。
童貞をこじらせているほど百合が好きという法則」の記事でも少し触れましたが
結局、どんなに頑張っても触れることも、心を通わせることもできない二次元のキャラクターとは
セックスすることもできませんから、そうなると男でも女でも関係ないといえば関係ないんですね。
セックスできないなら生物学的な器官による性差など二次元キャラには無用のものですし
そうすると性差の境界が曖昧になってきてしまっていて、どんどん性差を超越していっているようです。

ぶっちゃけ、どうせ二次元なら男でも女でも構わない。男の娘もまたBLや百合と同じ系譜なのです。
これがなにが危険かというと、やっぱりこの手の作品を好む層というのが
恋愛マイノリティ、つまりモテない「非モテ」に多いということなんですよね。
この手のマイノリティ趣味がラノベ界に確立されてしまうと、一般の人の趣味と乖離しているがために
あまり好ましいイメージのないラノベがまた新たな偏見や迫害を受けやすくなってしまうのです。
逆立ちしても一般人は男の娘を好むようになるとは思えませんからね。
これは小説全体がラノベ化しつつありラノベとラノベ以外の小説の境界が曖昧になって
世間的イメージや認知度が改善されつつあるライトノベル業界にとっては、あまり好ましくないでしょう。

これも明治以降のキリスト教文化に基づく倫理観に支配されてしまったがゆえの不幸なんですね。
かつて江戸時代には衆道(男の同性愛)は普通のことで、ことさら嫌うほうが変人あつかいされました。
色子といって女装した男娼だけの集まる色町なんていうのも今の神田駅周辺にあったくらいです。
(色子と女性とは着物の着付けや飾りに明確な差をもうけていたようです)
ちなみに当時の風俗情報誌に相当する「吉原細見」の男娼版「男色細見」を執筆したのは
あのエレキテルの平賀源内でして、彼の男狂いぶりは当時の江戸っ子にも有名だったらしく
鈴木春信の春画にも源内の男色傾倒ぶりを揶揄する浮世絵があったりするくらいなんですね。
男の娘ブームというのも、やはり江戸時代以前の日本人の血のなせるところなのかもしれません。
ですが二次元の男の娘を好む層がリアルに異性装(transvestite)をそのまま好むとは思えず
二次元の嗜好が三次元まで拡がることはないだろうというのが私の私見であります。

余談ながら、先日のパチモンサミットの帰り、新宿駅前で女装のカリスマにして
女装雑誌『ひまわり』の元編集長でもあるキャンディ・ミルキーさんをお見かけました。
特に面識も交流もなく街で何度か見かけたくらいなのですが、今もご健在なのを知り少しうれしかったです。

それでも、くれぐれも男の娘には気をつけよう!

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