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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

謹賀新年!おすすめ創作参考図書

あけましておめでとうございます!
今年もラノベりあんをよろしくお願いします。

新年の挨拶に代えまして、きょうは久しぶりに創作のための参考図書を紹介させてもらいます。
ただし今回も初心者は、余計な誤解をしてしまいかねないので、ある程度、経験のある人に読んでほしいですね。
今回、おすすめしますのは、これ!

ボスだけを見る欧米人 みんなの顔まで見る日本人


なんとなく処世術に関するビジネス書みたいなタイトルなのですが、実は全然ちがいます。
この本で語られているのは「文化心理学」というものなんですね。
といっても、なんのことやらよくわからない人ばかりでしょうから、かいつまんで説明してみましょう。

この本で解説されている心理学実験の結果を考察すると日本人を含む東アジア文化圏の人と
欧米人の西欧文化圏の人とでは、モノの見え方がちがうということに着目しているんですね。
たとえば「何匹かの魚の泳ぐ水槽」の絵を見せて、それがあとでどんな絵だったか説明してもらうと
日本人はたいてい水槽の様子から何匹の魚がいて、水草が生えていてタニシもいたみたいな説明をします。
しかし典型的な欧米人は中央の魚の色やヒレの形などを詳しく説明するんですね。
このとき日本人は魚のヒレの形なんて記憶していないし、欧米人はタニシや水草なんて見えていません。
どちらがより優れているというのではなく、これが文化差による物の見え方の差だというものです。

文化心理学の話はさらに絵画技法やゲーム、ホームページなどにおよび、どちらに優劣があるわけではないが
複数の文化の入り混じった多文化社会、あるいは留学などで異文化に接した経験のある人のほうが
固定概念に左右されにくく、自由な発想が形成されやすいとしめくくられています。

この本では語られていませんでしたが、これは小説においても似ているなと思うわけです。
そもそも見えている世界がちがうのですから、情景描写などについても文化によって差がでてくるのは
当然じゃないのかなというふうに思いました。
和訳される際に補正されはしますが、本質的に英語圏の作品と日本語の作品って違いがでるでしょう。
日本人は景色や状況を判断する際に外枠や周囲の環境把握から情報処理しますから
基本的に三人称的な世界観把握をするわけなんですね。
たとえば「××中学の卒業式では、私は真ん中よりやや後ろに座っていて、順々に名前を呼ばれていて」
みたいな感じで、まずは自分(登場人物)の置かれている立ち位置や場所を客観的に説明しようとします。
欧米的には注目すべきターゲットを決めると、それ以外は余計な物として注意を払わないので
「自分の名前が呼ばれたので、私は××中学の卒業証書を受けとるために演壇へと」
みたいな感じで、あくまで主観的に説明することになり、
普通の日本人が気にする自分がどの位置に座っていて、何番目くらいに名前を呼ばれるかなんて情報は
あまり重要視されないんですね。

機会があれば、海外文学作品の表現と日本文学作品の表現を比較してみるとおもしろいですよ。
どういう表現が主観的で、どういう表現が客観的なのかということが理解しやすくなるかと思います。
ただし一人称体と三人称体のちがいとか、そんなことではないので誤解しないように。

それ以外にも外国人のキャラクターを登場させるとき、どういう見方、考え方をするのか
そういう傾向を知って、それを会話や行動に反映させることができると作品の奥行きも広くなりますよ。
かなりの高等テクニックとなりますけど。



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