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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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テコンV徹底分析(その1)

今回は大ヒット韓国アニメ映画『テコンV』(1976)を視聴して、その創作法に関して分析してみましょう。

まずほとんどの人が内容を知らないと思うので、詳しいあらすじを書いてみます。
主人公はテコンドー世界チャンピオンとなった若き青年キム・フン。
彼の父であるキム博士は世界を守るためのスーパーロボットを建造中であった。
おりしも世間では有名なスポーツ選手がつぎつぎと謎の巨大ロボットにより拉致される事件が頻発、
ソウルで開催された国連対策会議にて「アカ帝国」による世界征服の宣戦布告がなされる。

そんなとき現れたのがキム博士のかつての友人カープ博士の娘だと名のる謎の美少女マリーだった。
キム博士が語るにはカープ博士は自分のデカい頭をバカにした学会に復讐すべく失踪中だったため
フンたちと同居することになったのだが、深夜に研究所内に忍びこむマリーの姿があった。
しかしセキュリティ装置により高圧電流がメリーを襲う。なんとメリーの手がもげて中から機械が……
メリーはカープ博士の作りだしたアンドロイドだったのだ!
ある日、フンのガールフレンドのヨンヒが修理されたメリーと心を通わせつつあるフンに嫉妬して
「あなたってロボットなんですって?」と皮肉を言うと、マリーが激昂して襲いかかり、
フンの制止にもかかわらず「早く人間になりたーい!」と叫んで逐電してしまうのだった。
その夜、マリーはアンドロイド部隊を率いて研究所に侵入、キム博士にテコンVの設計図を要求する。
アンドロイド兵は反抗するキム博士をマリーによる制止命令を無視して撃ってしまうのだった。
博士を殺したことを悔やむマリーだったが設計図を手に入れると、フンが駆けつける前に逃走した。
死の間際、キム博士はフンに設計図は贋物であったことを告げ、テコンVを託して息をひきとった。

翌日、葬儀をすませ、さっそくヨンヒとテコンVの操縦練習をするフンがいた。
慣れない操縦に危うくチョル少年を踏みつぶしそうになったりとお茶目な一面も見せる。
しかし平穏な日は続かない。ロボット軍団が本格的に町を攻撃してきたのだ。
発進したテコンVは、そこで3体の巨大ロボットと対峙する。
しかも1体はマリーにそっくりのフォルムで、どうやらマリーが操縦しているらしい。
だがフンのテコンVはロケットパンチとロケットキックで奮闘し敵を打ち破る。
ところがアカ帝国はロボット軍団による攻撃と同時にヨンヒの父ユン博士を誘拐していたのだった。

アカ帝国の首領マルコム将軍は新たに完成させたロボット3体
すなわちテコンX、レスラーロボ、ケンドーロボを完成させて
拉致してきたスポーツ選手を洗脳して操縦させることを計画していた。
さらにユン博士を忠実な部下にすべく洗脳カプセルにいれていた。
しかし洗脳される直前、マリーがアカ帝国を裏切ってユン博士を救出する。
逃走途中、マリーは深手を負ったためにユン博士のみ秘密基地から逃がして自らは残ることになる。

一方、フンとヨンヒはユン博士から無線連絡を受けて博士のいるアカ帝国の秘密基地が
エジプトのピラミッド内にあることを知り、連合軍と共にテコンVで出撃する。
テコンVは敵ロボット3体を撃破、マルコム将軍の駆る最強のドラゴン型ロボットも倒す。
ついにマルコム将軍を追いつめたフンはテコンドーのキックをお見舞いする。
フンに蹴られたマルコム将軍からは、なんとカープ博士が転がりでてきた。
カープ博士は「どんなロボットでも韓国のテコンドーにはかなわない」と敗北を認めた直後、
足を踏みはずして崖から転落して絶命してしまう。
その直後、マリーは秘密基地の自爆ボタンを押して自分もろとも基地を破壊する。
しかしフンは基地の残骸からマリーのハート型部品を見つけだし彼女の復活を確信するのだった。


どうでしょうか? ガンダム以前の作品として考慮すればストーリー的に意外といい線いってます。
基本的には王道路線を踏襲しているし、作画以外に日本アニメのあからさまなパクリは見られません。
特にマリー(メリー)の存在は、かなり粗い演出なのですが、キャラが立っていました。

問題点として70分ほどの短い上映時間も関係しているのでしょうが、基本的にシナリオの力量不足から
説明不足な点が多く、観客の目にはキャラが唐突な行動しているように見えてしまっています。
マルコム将軍(=カープ博士)亡き後、なぜマリーが基地もろとも自爆しなければいけなかったのか
普通はモノローグをいれて述懐させて意味づけるのですが、そういうことがまったくないんですね。
そこら辺が作画演出の適当さとあいまって、味といえば味なのですが完成度を下げてしまっていました。

冒頭部は作画も良好なのですが 30分をすぎて物語の佳境にはいったところで
登場人物全員が「誰だよ、こいつ?」みたいな作画になってしまっているんですね。
しかも冒頭シーンというのが、どうでもいいストーリー的には省略可能なシーンばかりで
なぜかそこだけが作画も演出もすごく丁寧なんです。
たとえばフンが山で修行するのを見に行くキム博士が、ディズニー映画の白雪姫の1シーンのように
リスや小鳥と戯れるシーンとか、すごく丁寧に作りこんでいるんですよ。
しかも小動物たちのデザインはディズニー風で、キム博士はハゲ頭にヒゲづらの恰幅のいいオヤジです。
なぜこんなシーンをいれているのかさえよくわかりませんが、小動物たちとの戯れシーンは頻繁に登場します。
女の子や小さいお子様ウケを狙っているのでしょうか?

それとテコンドーの世界大会のシーンでも、フンの瞳が敵の動きに合わせて動くなど力が入っているのに
肝心のロボットバトルでは、作画も演出もやっつけもいいところで適当さが滲みでています。
どう見ても序盤で制作費を使いすぎて、肝心のクライマックスが手抜きになってしまっとしか思えません。

それら稚拙な演出が多々見られたわけですが、根本的にストーリーとしての粗が目立ちました。
しかもキャラの動画自体、マジンガーZやガッチャマンあたりからトレースして起こしたシーンも多いらしく
最近よく話題となるトレース問題にもからんでいるところは、いかにも韓国らしいですね。
次回はストーリーとして、どこがいただけないのか、そして、どうすればもっとおもしろくなったのかを
日本アニメと比較しながら検討していきたいと思います。
そして、自分が作品を作る際に、どういうところを気をつけなければいけないのかの参考にしてください。
このテコンVのシナリオは初心者がやってしまいがちなミスが多いので、特に参考になるかと思いますよ。

以下は現代風にデザインをリファインされたテコンVのCGです。今もって韓国では人気が高いんですよ!
実写映画化は長らく噂段階からぬけませんが、やはり著作権的に難しいようです。


もしかしたらユニコーンガンダムのデザインは、このテコンVのパクリかもしれませんよ!
全体が白いところとか、全身の装甲が展開するところとか、一部がピンク(赤)に光るとか。
ちなみにガンダムUCは2007年連載開始、この動画は2008年公開となっています。



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