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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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第1回日昌晶掌篇文学賞 12月期選考結果発表

2010年最後となる12月期の発表となります。
今回は先月と同じく39作品の応募がありました。

【金賞(12月期月間賞)】
該当作品なし

残念ながら今月の受賞者は該当者なしとさせてもらいました。


【銀賞】
『ななちゃんのにっき』 金色のミヤ

賞のスタート直後であれば金賞も考えたのですが、毎月投稿作品のレベルがあがってきていたこともあり
惜しいのですが、ここ数ヶ月の受賞作品と比較すると銀賞が妥当だと判断させてもらいました。
拙い日記によって語られる惨劇というミステリーは、800字以内と短いながらよくまとまっています。
しかしながら、やや使い古された古典的手法でもあるので、展開が容易に想像できてしまうため
ここでもう一工夫あってくれれば、まちがいなく金賞をということになっただけに、
今回は掌篇小説の難しさを改めて痛感させられました。


【佳作】
『勇者のむすこ』 ギサ/ダンテス
『愛玩人種』 雷鳥
『望遠鏡』 ゼミ長 
『電話恐怖症』 おっとー
『足喰い虫も好き好き』 ミカ
『貴方は今、何処にいますか』  玲レイ
『三百六十四夜の願い』 なつめ≒カタリヤ
『ベッド』 ジャイ
『ダブルバインド 彼女の苦悩』 飄凛然
(以上9作品、投稿順)

『勇者のむすこ』は、クレヨンしんちゃんとはまた少しちがったかたちでの
大人びた小生意気な子供をうまく表現できていました。
『愛玩人種』は『家畜人ヤプー』を彷彿とさせる着想で、おもしろく仕上がっていました。
『望遠鏡』は結末が明示されず二つの意味で捕らえられるところは面白いのですが
もう少し序盤でもっと伏線を張ってもらえると、読後感ももっとよくなったでしょう。
『電話恐怖症』も着想はいいのですが、主人公の着信に対する恐怖をもっと巧妙に描けていたら
作品全体の印象もガラッとかわっていたかと思います。
『足喰い虫も好き好き』 は着想もテンポもよかったので銀賞候補だったのですが
フリがよかっただけに、オチが若干弱いのが目に付いてしまったのが惜しかったです。
『貴方は今、何処にいますか』はきれいにまとまっていて情緒がよくあらわれていました。
『三百六十四夜の願い』は季節ものというのときれいにまとまっていました。
若干、説明不足なのが改善の余地かと思われます。
『ベッド』は一行小説として、なかなか余韻が感じられた良作でした。
この手の小説は風呂敷を拡げず、ささいな日常の感覚を描くのに向いてますね。
『ダブルバインド 彼女の苦悩』は不器用な少女に好感がもてる作品でした。

《総評》
なぜなんでしょうか? なんかやたら「死」にまつわる作品が多いこと多いこと。
理由を考えてみたんですが、やっぱり水嶋ヒロの『KAGEROU』に影響されてるんですかね?
発表が新年の1月なので、できれば明るい作風の作品を期待していたのですが……
まあ、12月は寒いし暗いしで生死について感ががちなんですかね。
それと今回は投稿者に喝をいれるためにも金賞は該当作品なしとさせてもらいました。
今回は全体的に説明不足の作品が多々見うけられたので、そこも注意してほしいですね。
あまり詰め込みすぎないのがコツです。800字で多くは語れません。できるのは掘り下げることです。
それでは1月期は年も新たに心機一転、斬新なアイデアと表現の作品をお待ちしています!

<受賞作品全文掲載>
ななちゃんのにっき 金色のミヤ著

●十二月二十日●

パパがユミちゃんをぶった
ユミちゃんがないてた
ななはなにもできなかった

どうしてパパはユミちゃんをぶったの?
なながきいてもパパはこたえてくれない
ユミちゃんはないてた

ママはもういない


●十二月二十一日●
もうすぐクリスマス
ななはたのしみでワクワクしてる
ユミちゃんもワクワクしてる
でもパパはイライラしてる
とてもつらそう

プレゼントほしいな
サンタさんにおねがいしてもいいかな
ユミちゃんがパパにそういった
パパがまたユミちゃんをぶった

ななはみてるだけだった
ななはぶたれたくなかった
パパはきっとななもぶちたいんだ
さいきんいつもパパはおこってた
さいきんいつもユミちゃんはないてた

なんでみんななかよくできないんだろう

ママはもういない



●十二月二十二日●
ユミちゃんがうごかなくなった
パパがしずかになった
おうちがしずかになった


ママはもういない


●十二月二十三日●
パパがうごかなくなった
ユミちゃんもうごいてない
ななだけがうごいてる

あさごはんがおいしくない
ばんごはんもおいしくない

みんなおきて
ななとごはんたべて

むかしみたいにわらお


ママはもういない



●十二月二十四日●
こんやはクリスマスだ!
たのしいな
たのしいな
サンタさんプレゼントくれるかな

パパもユミちゃんもこたえてくれない

おふろわかしたからはいって?
ケーキたべよ?

みんな くさい
みんな いやなにおい


むし
むし
むしがいっぱい

くさいよ
ごはんおいしくないよ


ママはもういない



●十二月二十五日●

つかれた


●十二月二十六日●

ママたすけて


●十二月



「……日記、ここで終わりっすね」

「ああ。嫌な事件だ……妹と父親を殺したのが、八歳の姉とはな」

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