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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

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文化・風俗について考えよう

今日は節分にして旧正月(春節)でしたね。
みなさんも豆まきして、恵方巻はかぶりつきましたか?
もともと節分は、かつて大晦日の宮中行事であった追儺(ついな)の儀からの派生ということなので
江戸時代までの旧暦では、いま時分が新年だったんですね。
日本以外の東アジア圏は中華を含めて今日から正月ということで大盛り上がりしていることでしょう。

異世界の文化・風俗


ライトノベルというと、最近では少年向けでは学園モノがやや主流となっていますが
まだまだ人気を二分するのが異世界ファンタジー作品ですよね。
おそらく、このブログ読者も異世界ファンタジーを書きたい人や執筆中の人がたくさんいることでしょう。
きょうはそんな人たちに向けて書いてみたいと思います。

さてみなさんは異世界ファンタジーの設定を考えてゆくときに、どこまで思いを巡らしますか?
もちろん異世界特有の特徴である世界観設定について考えるのは当たり前として
そこからどこまで世界観設定の拡がりを考えていますか?
こうやっていちいち訊ねるのは、そういうことをあまり考えない人が多いからなんですね。
特に重要なのに無視されがちなのが文化や風俗についてです。
だって、特殊な世界なのに、一般の人々の暮らしは、現実とあまり変わらなかったりしてませんか?

ところ変われば文化・風俗も変わるもの


たとえば「空を飛べる」能力なり魔法なりが存在する世界があるとしましょう。
そういう特殊な世界観を設定したときに、さてその世界に暮らす人々の生活はどうなっていますか?
そういうことをシミュレーションしてみてください。

一般的に人が空を飛べるなら、まず人間は必ずしも玄関から外に出ませんよね?
おそらく2階とか屋上とか、そういうところに飛行時専用の出入口を作るはずです。
そして空を飛行するわけですから、上から俯瞰で景色を見ることが多くなります。
従って道しるべや標識といったものがあるなら空から見えるように描かれるはずです。
表札なんていうのは上空からでも見えるように屋上に大書きされているかもしれません。
もし貴族とか特権階級だけが飛行するなら、飛べない平民の家と飛べる貴族の家の構造は違ってきますよね。
つまり「空を飛べる」という人間の能力が変わるだけで建築様式さえ変わってくるのです。

そういわけですから、衣服についても変わってくるでしょうね。
スカートなんてものははかないんじゃないでしょうか?
その他、飛行に適した服装、そこから派生するファッションなどが生まれてきます。
他にも家事の方法も変わってくるだろうし、食生活もちがってくるかもしれません。
そうなると無形の宗教観や価値観、思考なども飛べない人とはちがってくるものです。
有形無形ほぼ全てのものが、空を飛べるか飛べないかという設定で変わってくるのです。

さすがにリアルを追求してイチから変えてしまうと読者にわかりにくくなってしまいますが
それなりに重要な部分については、しっかりと言及しなければいけないわけです。
特に少女向け作品を書きたい人に多い設定で「不老不死」や「不老長寿」の属性がありますが
はっきり言って、300年も生きている者が見かけが十代というだけで、
十代のような考え方や行動をとると思いますか? 思いませんよね?
でも、だいたい設定であがってくると、300才だけど体と一緒で頭の中身も17才とかいうのが非常に多いです。
それでは白痴みたいじゃないですか? 300年も生きてそれだけしか学習できないバカなのと?


世界観設定はどこまでもつづく


世界観設定を考えるときは、一部が変わるのではなくて世界まるごと変わってしまうものだと
そこに暮らす人間の頭の構造まですっかり変わってしまうものだということをよくよく考えてください。
ゆえに異世界ファンタジーというのは奥が深いんですね。
だからこそラノベでは『指輪物語』的、あるいは『ドラゴンクエスト』的なテンプレ世界観を
ついつい流用してしまって、新鮮みが乏しくなってしまっているわけです。
実は奥が深い設定がされているのに、先人のヒット作の表層を大概なぞり、一部を少しひねっただけで
それで「私のオリジナル世界観です」みたいなことをやってしまうわけです。
それでは読者もいい加減、同じような作品ばかりを読まされて飽きてしまうでしょう。

さらには読者的もイチから自分の知っている世界とはちがう世界を認識し、理解しないといけないこともあり
女子と較べると読解力の弱い男子を中心に大がかりな異世界ファンタジー作品よりも
自分の暮らすリアル世界とあまり変わらず、考える必要のない学園モノや
テンプレ世界観で通用するギャグ系異世界ファンタジーが人気を伸ばしているのかもしれません。


世界観の根幹は市井の暮らしにある


創作において異世界の設定を考えるときは、それは特徴的なところから考えると思います。
しかし作品としての完成度を高めるためには、特徴的なコアの部分だけ設定を練っていてはダメです。
世界観は世界の隅々まで行き渡っているべきであり、その末端にある庶民の暮らし、
ほとんど作品には登場しない無名の人々の生活についても思いを及ぼしているかどうかに
作品の深みが左右されることになることを忘れないでください。

しかし、もう一度言いますが凝りすぎも禁物です。
やりすぎて読者が理解しきれなくなっては元も子もありません。
特に若年層を読者対象としているライトノベルについてはバランスも重要なのです。

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