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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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『悪の教典』読了につき

直木賞候補にもなっていた貴志祐介『悪の教典』を読み終えました。
上下2巻800ページ超の大長編でしたが、思いのほか読みやすかったです。
ストーリーはというと、まあ『バトルロワイヤル』の再来といった感じでしょうか。
上巻は趣きがちがうのですが、下巻はバトルロワイヤル的な雰囲気が充満していました。

この小説は大人向けの一般エンターテイメント小説として書かれていますので
ライトノベル読者層とはだいぶかけ離れているかもしれませんが
いわゆる中二病なリアル中高生にはウケるんじゃないかなと思います。

この作品を一言で説明するなら「もし金八先生がサイコパスだったら」ですかね。
あるいは『バトルロワイヤル』で最強の敵だった桐山が生き残って教師になったらでもいいです。
とにかく設定の妙によって読者を興奮させてくれる作品となっています。
ただし物語を盛りあげるためにミステリーとしては粗が多いので、そこは目をつぶってください。
(余談ですが警察の徹底した科学捜査はミステリ小説を書きにくくしてしまいました……)

主人公がサイコパスでも舞台はあくまで学校内であり、学園モノとして進行しますから
いくら血飛沫が飛び散ろうが、脳みそが吹っ飛ぼうが、そこはお約束をはずさないようになっています。
きのうも触れましたが、やはり根本には『3年B組 金八先生』のセオリーが根底に流れているんですね。
『バトルロワイヤル』でも原作小説では、登場する教師は金八先生のパロディそのものでしたね。
なぜそうなのかというと、ストーリーが学園モノの常識を崩壊させる筋立てになっているがゆえに、
しっかりと学園モノのお約束を踏んでおかないと支離滅裂で空中分解してしまうからです。
お約束は船が波に流されないようにするための錨のような存在なのです。

ここで考えてほしいのは、突飛なことや今までの常識を覆すことをやろうとするならばするほど
既存作品とちがえばちがうほど、しっかりと定番の基本をおさえておく必要があるということです。
いくら斬新なことをやっても、基本との接点をしっかり読者に示しておかないと
まったく意味不明なものになってしまって、読者がおいてきぼりになってしまうのです。

つまり新しいことをやろうとすればするほど、古いことも知っておかないと意味がありません。
パロディなんてものは、まさにそうですね。しかしパロディだけに言えることではなく
ほとんどの作品が過去の作品の積み重ねの上に成り立っていることから考えれば
その土台をしっかりと固めて、足場を確保していなければ、
どんなに高い塔を築いても、ちょっとしたことで倒壊してしまうようなものです。

ところで、あなたはどんな作品を書こうとしていますか?
そして、その作品のベースとなる作品はなんであるか知っていて、その作品に関して熟知していますか?
作品を書く前段階で、いかに基礎となる土台部分を堅固にかつ広く確保できているかどうかで
作品の完成度に大きく左右されてくることになります。
もしも自分の足元がまだおぼつかないという自覚があるのなら、しっかり基礎を固めてください。
勉強も同じですが、基礎力なくして応用の成功はありませんよ。



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