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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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なつかしい「おもちゃ」の作り方~学級文庫より

小学校のとき学級文庫の中で特に思い出深かった本が見つかったので、
今日はその本について書こうかと思います。

ところでみなさんの通っていた小学校には学級文庫ってありましたか?
私の記憶をたどると学級文庫の蔵書には『小公子』と『小公女』の両方があって、
どこがちがうのかと首をひねった思い出があります。結局、どちらも読みませんでしたが。
それとなぜか漫画では『はだしのゲン』に歴史漫画の『平将門』『藤原純友』があったんですよ。
しかも『平将門』と『藤原純友』は5年生以上の全クラス標準装備でした。
小学校の日本史のカリキュラムとしては平将門も藤原純友もほとんど出てこないのに
なんで徳川家康や豊臣秀吉ではなく、こんなマイナーな歴史的人物がと当時は思ったのですが
この2人って天皇に対して叛乱を起こしたことで有名な人物なんですよねw
ああ、天皇制反対のアカ教師の息がかかっていたんだなろうと今ならわかります。

そんな思想的な思惑さえ入り混じっていた小さな本棚でしたが、私が大好きだった本がありました。
それが漫画家の石川球太先生が書いた『おもちゃの作り方』と『遊びのガキ大将』でした。
学校の備えつけではなく担任のF先生が持ちこんだ本なのですが、これが子供心に傑作なのでした。
著者は漫画家なので、ほぼ全編イラストですし、なにより遊び心のセンスが抜群なのです。
今になって刊行年を見ると昭和48年とかになってるんですよ。
しかも約40年前の刊行時点ですでに”なつかしい”と感じる自作おもちゃや遊びなんですね。

たとえば『遊びのガキ大将』は鬼ごっこやメンコ、ビー玉といった外遊びを紹介しているのですが
まず冒頭で紹介されている最初の遊びが、なんと「石合戦」ですよ!
いきなり漫画でバンカラな不良高校生が川原で威勢よく対峙するシーンにはじまり
石合戦でひとしきり遊んだ後は学生たちの顔は流血のうえボコボコになってるんですね……
もうこれは凄いと小学生の私は思いました。こんな遊びの本は見たことがなかったと!
さすがに江戸時代の子供ではないから石合戦なんてしませんが、雪合戦で雪玉の中に石を入れると
飛距離と威力が増してよいが友達をなくす可能性もあるので注意など実用的なアドバイスもありましたw
そんな石合戦をはじめとする121種類の遊びが紹介されているのですが、現在は残念ながら絶版です……
まあ、今の子供たちには、ちょっと刺激が強すぎるかもしれませんね。

そして今回、忘れていたタイトルを思いだし図書館で借りられたのが『おもちゃの作り方』です。
こちらはいたって健全ですよ。吹き矢からはばたき飛行機まで94種のおもちゃの作り方について
劇画調イラストのヒゲおやじ(作者自身)が登場して解説してくれるんですね。
おまけとして4歳以下の子供には尊敬されるマジックなど、一部おもちゃではないものも紹介されていて
そのマジックは「4歳以下」のフレーズとともに強烈なインパクトがあって私の脳裡に焼きつき
以来、ずっと私の数少ないマジックのレパートリーのひとつになっています。

それにしても、この本の中身も凄いですよ。だいたい2割以上で火あるいは火を用いる工作過程があります。
花火の噴射で進むモノレールだとか大人が遊ぶにも安全上問題ありそうなものまで平気で紹介されてます。
当時の私が特に好きだったのは「恐怖の館」というおもちゃで、マッチ棒でログハウスと人形を作り
これに火をつけて一瞬にして燃やすという遊びなんですが、これがまた最高におもしろかったです!
あとは作りたかったけど作れなかった「沈没船」という浸水しながら推進する船の模型があって
キャッチコピーは「一度沈んだら二度と浮かんでこないケッサク潜水艦!」となっていまして
池や沼で遊ぶことがイラストで推奨されているんですよね……
なぜかこの本では1度きりで消費してしまう使いきりおもちゃが多いのです。
他にも「びっくりサソリ」(商品名:ガラガラヘビの卵)にいたっては作者自身が退屈そうに
おもしろくないよとまで言いきってしまうおもちゃまで紹介されてたりとやりたい放題なのです。

こんなにハジけたセンスの本は今の時代にはなかなか新刊では出版できないので、
ぜひ現代の子供たちと、子供向け作品を作っているクリエイターには読んでほしいですね。
私が図書館で借りた本は重版で第230版と超ロングセラーだったわけですが、すでに絶版となりまして
現在は改題復刊されて『なつかしい「おもちゃ」の作り方』として入手可能です。
創作のヒントにぜひ童心にかえって読んでみるとよいでしょう。



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