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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

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たまには中東デモについてでも

いつもは創作や創作に関わる身のまわりのことについて書くことが多いのですが今回は国際的時事ネタです。

みなさんもご承知のとおり、チュニジアにはじまりエジプトまで波及したいわゆる「ジャスミン革命」ですが
バーレーンやイランにも飛び火し、中国や北朝鮮まできな臭い話が聞こえてきますが
ここにきてリビアではカダフィ大佐がデモ隊を虐殺する事件まで起きています。

デモに参加しているのは主に若い男性の失業者であり、現政権に対して不満を抱いていて
大義としては「民主化」なんて叫んでいて、アメリカのメディアも盛んにそこをアピールしていますが
実情的にはもっと現金な話で「金と仕事をくれ」くらいのもので、さして大義はありません。
しかし、いつの世も革命なんてものは歴史的にそんな程度の理由です。
そして、この革命の火はさらにより多くの国で起きるでしょうし、成功するでしょうが
国家として見た場合、政治も経済も混乱し低迷してしまうのがオチです。

そもそも今の中東地域の大統領などといった指導者たちもまた半世紀前に中東各地で革命を起こして
英仏の傀儡だった各国の国王たちを追放して現在の地位に就いたような人たちばかりです。
理想だとか大義だとか偉そうなことを言う革命家も結局は王座の簒奪者にすぎませんでした。
今回の革命でも結局は軍事政権が樹立され、新しいカリスマ独裁者が誕生するだけです。
最悪のケースとしてカリスマ独裁者の器たる人物が現れないかったりする、それこそ国内がまとまらず
各地で軍閥を形成した地域指導者たちによる内戦が勃発して、さらに酷いことになります。

どうして革命は失敗してしまうのでしょうか?
はっきり言ってしまうと(暴力)革命というのは歴史的にまず成功した試しがありません。
フランス革命は混乱と虐殺の血塗れでナポレオンというカリスマ独裁者が登場するまでは悲惨でした。
指導者たちは政争(内ゲバ)でつぎつぎギロチンにかけられてころころ変わるし、周辺諸国との戦争は拡大し
国内でもカトリックを否定する革命政府は司教をかくまっただけの町や村に対して反革命思想だと糾弾して
軍隊を送りこんでは女も子供も住人を皆殺しなんてことをやってのけるのは日常茶飯事でした。
『ベルサイユのばら』で語られるような美しい市民の反抗なんてものじゃなかったんですね。

もっと言うと実は先進国になれる国というのは、すでに17世紀の段階で決まってしまっているんですね。
近世に封建制度を経験しなかった国家、つまり専制国家の段階で終わってしまった国というのは
この21世紀になっても先進国になれる気配さえないというのが現状です。
つまり先進国とは西欧諸国とイギリスの旧植民地国家、および日本だけです。
封建主義では君主と諸侯のあいだに契約の概念が生じ、富国強兵が重要視された時代です。
領主たちは国を維持するには強大な軍事力が必要であり、そのために経済力をつけなければならない。
よって国民を豊かにして食糧生産量をあげ、技術力を高め、そうして税収を多くしようとしてきました。
ところが専制国家は廷臣ですから君主のためにしか働かない。国民なんて見えていないのです。
国民のためになにかしようなんてことを考えない人のほうが出世できるわけです。
この意識の差が現代にも響いてきているのです。

つまり専制国家で革命をおこして民主化しようとしても国を動かすのは革命家だけではありません。
結局は官僚たちは新政権でも継続して働くことになりますが、君主の顔色をうかがって仕事をしていた人に
いきなり国民のことを一番に考えて仕事をしろと命令しても、そうそう柔軟に対応できるはずもありません。
またもし旧政権の官僚を追放や虐殺してしまったら、いったい誰が行政を遅滞なく行えるでしょうか?
ろくに教育もされていない活動家あがりの素人に今日から官僚だと任命しても混乱を極めるだけです。
実例としては北朝鮮や文化大革命時の中国がそんな愚行をしてとんでもないことになりましたよね。
現在の日本も市民活動家あがりの人物が首相となっていますがどうでしょうか?

ということで落ち着く先はなまじ新しい民主的な政治システムを作るより新しい王様を据えるほうに動く。
極論ですが、これが封建制度を経験してこなかった大半の国家がついつい踏んでしまう轍なのです。

こんなことも異世界ファンタジーの世界観やストーリーのヒントにしてみてねということで終わります。

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