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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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真実を知ってウソを語れ

とかく現実と虚構の世界は異なるものです。
しかし架空の物語を創作する作家は、ウソを真実らしく書かなければなりません。
事実を事実としてそのまま描いてしまっても、それは本当らしくないんですね。
ノンフィクション小説だって演出を加えなければ読めたものではありません。
現実なんてものは事象が複雑すぎて関係性が見えてこなかったり、統一性がなかったりして
まったく脈絡もなく、破綻しているようにしか捉えられないことも多々あるのです。
まったく昔から「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものですが、不可解なことだらけなのです。

たとえば小説としてもっとも人気があるのはミステリー小説ですよね。
個性的で有能な刑事や探偵と完全犯罪をもくろむ天才的な犯人との知力を尽くした攻防なんて展開は
よく見られるシチュエーションですし、なかなか興奮する展開だったりします。
しかし実際にはそんなことはまず起きないのはみなさんも承知のことでしょうが
実際に現実がどういうものかということは意外と知らないんじゃないでしょうか?

ある調査によると、刑務所に収監されている受刑者の実に4人に1人以上が発達(知的)障害者だそうです。
この場合、発達障害というのは具体的な数値でいうと知能指数IQ69以下をさします。
これがどのくらいの数字かというと、健常者はIQ95~105くらいが平均とされていて、
日本の場合だと小学校の通常学級か特殊学級のボーダーラインはIQ80くらいだそうです。
映画『フォレスト・ガンプ』でトム・ハンクスが演じたちょっと頭の弱い主人公のガンプが
たしか日常生活がなんとか送れるIQ75という設定でしたね。
しかも受刑者の1割は重度の発達障害でIQは50以下だということです。
こうなるとまともにコミュニケーションをとるのは難しいレベルになります。
全人口からすると2%程度の発達障害者が刑務所では20%以上もいる。これが事実です。
そこには知的な犯人とか、頭が切れすぎる残忍な犯人の影さえ見えません。

たしかに受刑者のなかには詐欺や背任などの知能犯もいるにはいるでしょう。
それに頭のいい犯罪者は犯罪自体が露見しにくいし、露見してもなかなか証拠を残さないので検挙されにくく、
さらには裁判になっても有利に進行することも多いわけですよね。
証拠を巧みに隠蔽する能力もなければ、検察の言われるままに自白してしまうしかない知的弱者が
集中的に刑務所へ送られてしまうという可能性も否定できませんが、
それにしても犯罪者のイメージというのは現実と物語の中とでは大きく違うわけです。
犯罪なんて正常な判断能力があればあるほどリスクを冒してまでやるものではありませんから。

なぜこんな記事を書いてみたのかというと『悪の教典』よりもよくできているという
同じく貴志祐介の『黒い家』を読んだところでして、この作品ではこんな発達障害的な犯人だったので
ちょっと思うところあって書いてみたわけです。
やはりエンタメ優先で作品に穴はあるんですが、おもしかったですよ。
ただし作品ジャンルはミステリーではなくホラーになってしまうんですけどね。
日本と韓国でそれぞれ映画化されてもいるので、映像で見たという人も多いでしょう。


小説はウソを書くのが仕事ですが、上手にウソをつくためには真実を知っていてください。
上手なウソというのは、大胆にして(  )には真実が含まれているものですよ。

※( )内は自分で考えてくださいね。

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