L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

SEARCH

CONTENTS
LATEST
LINK
BOOKS

RSS
COUNTER

ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

3月オフ中止のこと、双六のこと

かつて後白河法皇は「加茂川の水、双六の賽の目 、山法師。これぞ朕が心にままならぬもの」と
『平家物語』に伝えられていますが、今日になっても地震など自然災害などどうしようもないことに対しては
どんなに偉い人でも、どうにでもならないもので、いわんや市井の私などの手に負えるはずもなく
残念ながら3月のライトノベルは残念ながら中止となりました。

次回の4月ライトノベルオフは4月29日(金祝)を予定していますので、またよろしくお願いします!


ちなみに冒頭の引用についてですが「加茂川の水」というのは言うまでもなく
加茂川の治水のことで、よく氾濫する川の水は脅威の対象でした。
ひとつおいて山法師は比叡山や南都の僧兵のことです。
彼らは神輿を担いできては、神名をかたって今でいう暴力デモを繰りかえしては
自分たちの意見を通そうとするのが、為政者にとっては神仏をむげにもできず目障りな存在でした。

最後に残しておいた「双六の賽の目」というのは、よく誤解されるのですが
これはみなさんが思い浮かべる「すごろく」ではありませんよ。
現代ではバックギャモンと呼ばれているテーブルゲームのことです。
おそらくやったことのある人はかなり少ないでしょうが、少しやりこんでみると
これほどおもしろいゲームもなかなか数少ないと思います。
私も学生時代、友達の別荘にバックギャモンが置いてあって、ヒマなので試しに遊んでみたら
これはおもしろいということで初心者だけながら大いに盛りあがって遊んでいました。

そして、この平安時代の双六(雙六)は、今のバックギャモンとほぼ同じです。
元々は4600年ほど前のメソポタミア発祥の最古のゲームに起源を発し、古代エジプトのセネトを経て
アレクサンドロス大王によってヨーロッパに持ちこまれ、古代ギリシアでルールがほぼ確立されてから
その後、日本へは中国を経由して渡来したという長い長い歴史があるんですね。
名前の由来は6面サイコロを2つ使うから「双六」なわけです。
みなさんのイメージする双六ではサイコロは1つしか使わないですよね。
現代日本人のイメージするのは絵双六といって、江戸時代後期の「お伊勢詣り」を疑似体験するなどから
発案されたものなんですね。そして従来の双六は絵双六と区別をするために盤双六とも呼ばれています。

盤双六は飛鳥時代からたびたび「禁止令」が出るほど中毒性が高いゲームであり、ギャンブルだったんですね。
囲碁や将棋のように強い人が常に勝つゲームではなくダイス運もありバランスがちょうどいいんですよ。
しかし、なぜこんなにおもしろいゲームなのに日本ではすっかり廃れてしまったのかというと
江戸時代後半に潔くないということで、いくつもの「禁じ手」が増えてしまったんですね。
バックギャモンでは基本戦術であるフルプラムという相手のコマを完全に閉じこめてしまう手とかも
よろしくないということで禁じ手になり、だんだんと自由度が減り、おもしろさが失われてしまい
明治の頃にはすっかり遊ばれなくなってしまったのではないかという説があります。
まったく残念な話です。絵双六は子供の遊びで大人が遊ぶにはものたりないものですが
盤双六は欧米では囲碁将棋以上の高額賞金を獲得するプロがいるほど定番ゲームなんですね。

さて、ふりかえってみて、あなたの作品は作者のあなたが知らず知らずのうちに
自分で禁じ手を作ってしまって、おもしろさを激減させていませんか?
読者が想像の翼を伸び伸びと拡げられるほどの自由度を作品にもたせていますか?

Check
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://lanovelien.blog121.fc2.com/tb.php/403-8d423aa1

HOME
広告: