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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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アメリカ人好みのロボットとは?

きょうはミニチュアゲームに連綿と続く欧米のロボットの系譜について書いてみましょう。
では、さっそくアメリカンな巨大ロボットを紹介しましょうか。下の画像を見てください。

バトルテック 00

これはバトルテック(BattleTech 1984)というミニチュアゲームのフィギュアです。
いかにもアメリカンといえば、アメリカンなんですが、どこか馴染みがあると思いませんか?
知っている人は知っていると思いますが、基本的なデザインは日本のロボットアニメのパクリなんですね。
主に『超時空要塞マクロス』と『太陽の牙ダグラム』に出てきたメカデザインを最初期は完全コピーしていて
その後に商品ラインナップをそろえてゆく過程で、さらにアメリカ人好みのロボットが作られたものです。

しかしいくらパクリでもロボットというと、ちょっと情けないので、
ガンダムでは「モビルスーツ」と呼んでいるように、このゲームの世界観ではロボットのことを
メック(Mech)と呼ぶことになっています。語源は和製英語の「メカ」の逆輸入なんですね。

その昔、『ロボテック』(Robotech 1985)なんていうアメリカのアニメもありまして
これは『超時空要塞マクロス』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』の3作品を
独自に編集して強引に同じ世界観のアニメとして放送したという、かなりアレな作品なんですが
これがアメリカでウケたことでバトルテックも人気を博していくことになるわけです。

ちなみに初期のバトルテックのミニチュアのボックスアート(箱絵)はこんな感じです。(下図参照)
多少、本家に比べて絵が下手なだけで、デザインはそのまんま寸分違わずマクロスのトマホークですよね。
こんな感じで、バルキリーなどもパクられまくったわけです。

バトルテック 01

上の青いロボットも見る人が見れば、ダグラムのブロックヘッドやブッシュマンの面影が……
しかもアメリカ人がデザインしたことで話題になった『∀ガンダム』にも、こんなのいませんでした?
金色のスモーとかいうモビルスーツにちょっと似ているような。
まあ、アメリカ人のセンスっていうのは良くも悪くもこんな感じが好きなんでしょうね。
彼らは赤青黄色の原色でカラーリングされたスーパーロボットには興味はありません。
だからマクロスでもバルキリーではなく、よりミリタリー色の強い脇役のデストロイドが大好きなわけです。

そうしたことをふまえて、まずは本家の『超時空要塞マクロス』に登場したロボットを見てみましょうか。
左はデストロイド・トマホーク、右はアーマード・バルキリーです。

そして、ぜひ頭の中で、このふたつをミックスしてから下にスクロールしていってください。

デストロイド・トマホークアーマード・バルキリー

タウエンパイア バトルスーツ 02

さて、どうでしょうか? 想像どおりでしたか?
これはウォーハンマー40000(WH40K)に登場するタウエンパイアのバトルスーツなんですが
見ての通り、バルキリーとトマホークの間に生まれた子供みたいなデザインだと思いませんか?
それもそのはず、WH40Kはイギリス発ですが、バトルテックの影響が今も色濃いので
さらに、その大元のデザインであるマクロスの影響も受けまくりとなってしまっているわけです。
もちろん無許可ですが、ここまでくれば版権的にギリギリセーフでしょうか?

グラージ

それとアメリカ人が異様に好きらしいのが、上のグラージです。
マクロスでは敵の”味方殺し”のカムジンが搭乗した指揮官用戦闘ポッドでした。
これがアメリカ人のセンスに合わせて、同じくトマホークなどのデストロイド風味にして
デザインしてみると、なんということでしょう――下のようなロボットとなっていくわけですよ。

バトルテック 02バトルテック 03

どうも手がキャノンとかになっているのが好きで、ミサイルポッドが付いているのがデフォらしいです。
フォルム的には戦車を思わせる直線的で無骨なフォルムが好まれているようですね。
まあ、グラージとかは、その元をたどると『スターウォーズ』になるので、
本家本元はアメリカなのかもしれませんので、どっちがオリジナルとは言えないのかもしれません。

それでも同じ祖先をもちながらも日米の巨大ロボットの好みは、このように違ってきたわけです。
これはもう完全に文化の違いなんでしょうね。
こういう文化の違いによるセンスの違いについても調べてゆくというのもおもしろいもので
異文化の中から思いもよらぬ創作のヒントが得られるかもしれませんよ!

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