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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ハードSFに親しむ

先日、お恥ずかしい話ですが、ようやく『幼年期の終わり』を読了しました。
言わずと知れたSFの大傑作であり、常にランキング上位にくるような小説なんですが
ほかにも読みたい本があるのと、ハードSFはとっつきにくいのとで今になってしまいました。
そして改めて思うのは、もし少年向けライトノベル作家を志すのであれば
有名なSF作品群はなるべく一読しておくべきでしょうということです。

はっきり言って、現代日本でハードSFは絶対に流行りません。
どうしたって大衆向けではなくてマニア向けなんですよね。
たいていのハードSF作品の場合、まず登場人物に魅力がないというのが致命的です。
魅力的な主人公がでてくるのはスペースオペラであって、ハードSFの主人公といえば
大半がなんらかの科学技術の博士や技術者で、その性格設定も平凡きわまります。
それも当然のことで、ハードSFのストーリーというのは、壮大なSFの世界観を
説明するために存在しているのであって、読者をワクワクさせるためにあるものでありません。
そして、たいてい難しい概念の話になるので、頭のよい主人公でないと話がまわらないんですね。
しかも客観的に世界観を説明しないといけないので、極端で偏った考え方や性格の主人公によって
色眼鏡をかけた描写になってしまわないよう、ごく平凡か少し堅物くらいの人物になるわけです。

つまりライトノベルのみならず一般エンタメ小説とは真逆の存在なのです。
ですが、それだけ世界観について語っていて、しかも後世に評価されているということは
それ自体にものすごく価値があるということなんですね。それを知らないのは作家として損です。
ストーリーが残念なら、世界観の要素を少し拝借して、もっとおもしろい作品が書けるはずです。
つまりネタの宝庫となりうるのが、このハードSFなんじゃないでしょうか。

『涼宮ハルヒ』シリーズにおいても、いったい何作のSF作品からモチーフを拝借していることか
元ネタを探すのもおもしろいくらいに、いろんな作品のモチーフがちりばめられていますが
みなさんは、それらの元ネタを読んだことがありますか? あれはオリジナルじゃないですよ。
どちらかというとハルヒというのは、ごった煮パロディといってもいいくらいなのですから。
若年の読者なら、それをオリジナルのおもしろさとカン違いしても問題ないですが
作家を志している人が同じカン違いをしていては、ちょっといかがなものかと……。

そもそもオタクの第一世代というんでしょうかね、岡田斗司夫さんあたりの年代が若い時分は
今の風潮とはまったくちがってオタクはSFオンリーみたいな雰囲気だったわけです。
で、この世代が創作活動をしてゆくと、若い世代に影響を受けたこれらSFの影響がモロにでるわけです。
『機動戦士ガンダム』がハインライン『宇宙の戦士』に着想を得たものだとかは有名ですが
たいていのSFアニメは何かしら海外SF小説のモチーフがよく用いられています。
そして、それらアニメを観て育った世代がまた作品を創る世代となっていますから
十代、二十代前半の若い人だと、元ネタをまったく知らないで、孫引き作品を観ていることも多いはずです。
元ネタをモチーフにした作品をさらにモチーフにした作品となると、作品として素直じゃないんですね。
原作を超えようとするあまりヒネリにヒネリを加えてしまって、シンプルな構造が見えにくくなっています。
そこから”おもしろさのエッセンス”を見つけるのは、かなり難しいんですよ。

だからこそ大元の根っこを押さえるべく原典にあたってみてほしいんですね。
興味深いテーマだけどストーリーはおもしろみに書けるし、無駄に本は分厚いしで
ハードSFの敷居は高いのですが、作家志望ならばネタ鉱山だとわりきって挑戦してみてください。
「あの作品のあの設定は、ここから持ってきたのか!」とわかって理解が進んだり
また自分ではとても思いつかないような発想のヒントがあちこちに落ちていますよ。

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