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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
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BASARAに太平記を

一時期、歴女とか話題になりましたが東急ハンズなんかに行くと
まだまだ戦国武将のグッズとかをたくさん扱っていますよね。

で、ふと思ったのが、戦国BASARAの影響なんでしょうが、注目されるのは戦国時代の武将のみなんですよね。
ほかの時代の武将にも、もっと注目してあげてもらいたいものですが
メディア的になかなか馴染みがないので、どうしても戦国時代が中心になってしまうんでしょうか。

かくいう私も最近になって吉川英治の『私本太平記』を読むまで、南北朝時代のことは
教科書で習う歴史的項目以外のことは、ほとんどしらなかったわけですが、
実際に読んでみると、なかなかおもしろいんですね。

基本は後醍醐天皇の朝廷方(南朝方)と足利尊氏の幕府方(北朝方)の戦いなわけですが
この時代は農民が戦にかりだされることはなく、武士だけにより集団騎馬戦が主体なわけです。
しかも、まだ主従関係が流動的なので、いとも簡単に武士たちは裏切ります。
なので勢いがいいときは数万の軍勢がわらわら集まるけれど、いちど負ければ数十騎なんてこともしばしば。
そして落ち延びて、また再起を賭けて挙兵し、ちょっと勝つと、また数万騎が集まってくるとか
こんな戦国時代の常識とも現代人の感覚とはちがうところがおもしろいし、戸惑うところでもあります。

そんな太平記の世界の中でも異彩を放っているのが、やはり北畠顕家(きたばたけあきいえ)でしょう。
この人なんて存在を知っていれば、本当に女子人気がダントツだと思うのですが
いかんせんマイナーな時代の人なので、知る人ぞ知る存在なんですよね。

北畠顕家のことを簡単に紹介すると、正確には武将ではありません。
名門の公家の出身で、8才のときに右近衛少将に任じられてるくらいの上級貴族です。
しかも宮中でも評判の美少年にして、若くして頭角をあらわすほどの頭脳明晰な人でした。
(余談ですがNHK大河ドラマでは顕家役を元祖国民的美少女の後藤久美子が演じてました)
その彼が16才にして陸奥守として6才の幼い義良親王(後醍醐天皇の皇子、後の後村上天皇)を奉じて
北条氏残党や土豪による叛乱の続く東北地方に入るや、瞬く間に叛乱を鎮圧して平定してしまいます。
学門だけでなく兵法や実戦における指揮能力においても天才だったわけです。
このときの旗印が孫子の一節「風林火山」でした。あの有名な武田信玄よりも200年以上も前のことです。

17才のとき、足利尊氏が後醍醐天皇と対立して鎌倉から京都に攻め上がったときには
後醍醐天皇救援のために長駆、東北から京都まで打って出て、尊氏の軍を破ります。
このとき東北から京都までの行軍速度は豊臣秀吉の「大返し」をはるかに凌ぐ速さで
しかも距離も秀吉は岡山から京都までですから、その何倍もの長距離を、しかも真冬に敢行したのでした。
その後、東北地方の叛乱を抑えつつも尊氏を牽制するという難しい立場でありながら勝利を重ねますが
どうしようもない南朝の劣勢、幾たびもの長距離遠征によって、しだいに顕家軍は疲弊してゆき
ついに大阪の地で討ちとられて非業の死を遂げます。20才(かぞえで21才)の若さでした。

こんなわけですから太平記の中でも公家ながら屈指の名将だったわけです。
どうしても楠木正成より知名度は低いですが、ゲリラ戦、籠城戦では楠木正成のほうが上手でも
数万という軍勢を指揮する大規模戦闘においては顕家のほうが優れていました。
しかも貴族なので武士としての教育を受けていないにもかかわらず十代後半でこの実力です。
日本史上最強の天才武将だったといっても過言ではないでしょう。

さらに幼い皇子を連れた美少年武将なんて、もう腐女子にはたまらないシチュエーションですよ。
戦国BASARAでは美形に描かれていても、ほとんどの武将の現実はおっさんですからね。
あの美形で描かれることの多い源義経だって、本当はチビでハゲで出っ歯が史実です。
ところが北畠顕家は正真正銘、貴族出身の俊英な美少年ですよ。

まあ、活躍したのが数年間と非常に短かったところもマイナーな理由でしょうね。
歴史小説は多けれど北畠顕家を主人公とした作品は北方謙三の『破軍の星』くらいでしょうか。
もう少し世に知れてもいいと思うのは、私だけではないはずです。

ということで女性の方は戦国時代や幕末だけではなく、ぜひ他の時代にも注目してあげてみてくださいね。

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