L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

SEARCH

CONTENTS
LATEST
LINK
BOOKS

RSS
COUNTER

ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

アナログゲームの対初心者的欠陥を考えてみる

なんだか久しぶりにアナログゲームについて考える機会がありまして
どうしてドイツゲームを中心とするアナログゲームが、初心者に普及しないのかと思ったとき
最大の要因は遊ぶ機会がないなど物理的な理由によるものだとは思うのですが
つぎに思いついたのが、流行っているゲーム、評価の高いゲームとして販売機会の多いゲームが
どうにも初心者向けではないということではないかと思うわけです。

たとえば「カタンの開拓者」や「ドミニオン」とかですね。
知らない人はまったく知らないでしょうが、アナログゲーム界では定番とも呼ばれるくらいヒットしていますが
これがどうにも個人的な感想も踏まえていえば、まったく初心者向きではないのです。
それでなにが初心者向きではないのかと考えたところ、その原因は「勝利条件」にあるのではと思ったわけです。

そういえばカタンもドミニオンも勝利条件が”○点先取”なんですよね。
つまり決められた勝利点を誰よりも早くゲットすれば勝ちというルールなわけです。
これが初心者にとってはどうにもわからないのです。イメージできないのです。
ゲーマーなら「なんで?」と思うかもしれないでしょうが、まさにそこが罠なんでしょうね。

たとえばカタンの開拓者というゲームはカタン島という未開の島に道や町を建設しようというモチーフですが
それはそれで具体的でわかりやすいのに、なんで道や町に得点が決まっていて、
合計10点を先取しなければならないのかと思うわけですよ。
百歩ゆずって道や町に点が決まっているのは価値として理解できるとして、なんで10点なの?
その根拠が開拓というモチーフにはまったくないわけなんですね。

たぶん「5点でも20点でもいいんじゃないの?」という素朴な素人の問いに対して
ゲームデザイナーやベテランプレイヤーはこう答えるでしょう。「ゲームとしてちょうどいいから」
要は「開拓」というモチーフとは無関係でゲームシステム上の理由で決められた点数なわけです。
たとえばゲームが終了した結果、総合得点での勝負ならギャンブルとかもありますし
ポイント=お金とイメージすると勝利条件はすんなり理解できるわけです。
またはチェスのように相手を倒す、最期まで生き残るといった勝利条件はもっとわかりやすいでしょう。

そして、なぜ「先取」しなければならないのかというのも、よくわからなくしている原因でしょう。
はっきりいって日常生活では「誰かより一定のものを獲得する」状況がないのです。
「先着順」はままあることですが、一定のモノを誰よりも早く集めるなんていうのは
ゲームの世界でしか起こらないような状況なのですね。これでは初心者にはハードルは高すぎます。
逆にオセロなんかはわかりやすい極致ですよね。マスを全て埋め、その結果、白黒どちらが多いかという
視覚的に一目瞭然なゲームの目的と勝利条件(結果)があるわけですからね。

ドミニオンにいたっては領主の領土拡大というモチーフのあるカードゲームなのですが
勝利得点でもある領土や施設のカードがまったくうれしくないんですね。
カタンなら町を作れば資源カードの獲得機会が増えるし、対戦者の開拓を阻害することにもなるので
それなりに勝利点を稼ぐことはおもしろさに通じるところがあるわけですが
ドミニオンの勝利点のあるカードはプレー中にはまったく「いらないカード」なんですね。
自分の領土を獲得したり建造物を建設してもゲームで得することがないどころか
有限の手札を圧迫してしまうので、金銭カードやアクションカードが減って
身動きがとれなくなってしまうという矛盾をかかえてしまっているんですね。

こうして考えてゆくと、わかってくることはゲームにおいては日常生活でイメージしやすいかどうかというのが
かなり初心者には大事な要素になってくるのではないかということですね。
さらにモチーフと合致していれば、さらにイメージしやすいと。
これはゲームだけでなく、小説作品など物語にも共通の要素なわけです。
どんな異世界だろうと、荒唐無稽な設定だろうと、読者が登場人物に共感さえできれば受け容れられるけど
反対に日常的な学園ものでも登場人物に共感できなければ、まったく反応は薄くなってしまうわけです。
ターゲットとなる消費者層な普遍的な感覚をいかに鷲掴みするかがゲームでも物語でも求められているのです。

Chechttp://lanovelien.blog121.fc2.com/blog-entry-571.htmlk
関連記事

コメント

from 株の初心者
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://lanovelien.blog121.fc2.com/tb.php/571-4beca41c

HOME
広告: