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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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怒り――その心理誘導テクニック

小説の登場人物の心理描写にも使えるテクニックをひとつ伝授しましょう。

「怒り」の感情を利用することほど人心を操作しやすいことはない。

感情の四態として喜怒哀楽とよく言いますが、感情を利用して人を動かそうとすると
怒りの感情こそが最も有効に使えるということを、ちょっとした集団心理の実験をしたのですが
本当に間違いないという確信に至りました。

「喜び」の感情は、人はその状態に留まろうとするので、動かすのには向いていません。
また喜びの発露というのは、けっこう個人差があるので統制しにくいものです。
しかし注意力を散漫にさせて、その隙を利用する価値は大いにあるでしょう。

同様に「楽しさ」もまた、その状態に留まろうとしますが、これはまた別の利用法があります。
安楽は麻薬にも似て停滞を起こさせますので、相手を動かしたくない、遅らせたいというときには
この感情を利用すると効果的となります。

「哀しさ」はパニックを引き起こさせます。正常な判断を誤らせ、間違った道へと向かわせることができます。
ただしもっとも統制できない感情でもあるので、こちらの狙った方向へと進まないので注意すべきです。
闇雲に動いた結果として、偶然とはいえ手痛い打撃を被る可能性があります。

最後に「怒り」はもっとも利用しやすい感情です。
怒りにはその怒りを向ける、あるいはぶつけたい対象物が必ずあり、
怒りはその対象に向かって何らかのアクションを起こさせる原動力にもなります。
つまり巧いこと対象を設定することができれば、人は狙った方向へと自ら動いてくれることになります。
『ナウシカ』の王蟲の群をイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。

「喜び」や「楽しさ」は言わば「静の感情」とみなしてもいいものですが
「怒り」と「哀しさ」は「動の感情」なので、いったん動き出したら止めるのが難しいという特性もあります。
そして同じ動の感情でも怒りは「一点集中」であり、哀しさは「放散」であると言えるでしょう。

だからこそ、時の為政者は常に「怒り」を利用して人心を操作しようとします。
「反日感情」が国家統制の要として重要な役目を担っている国々の例を出すまでもないでしょう。
仮想敵国など怒りの対象を設定することの有用性を最も認識していたのは彼のアドルフ・ヒトラーですね。
著作『わが闘争』においても、ドイツ民族の敵としてユダヤ人という存在を設定することで
民衆の人心を掌握し操作しやすくなる効果を体系的にはっきりと意識していてるのが、よくわかります。

ゆめゆめ怒りの感情のままに動いて、敵に操られぬようご用心を!

なんてことを今朝の電車内で『わが闘争(上)』を耽読する女子高生を見かけたのでエントリーしてみましたw




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