L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

SEARCH

CONTENTS
LATEST
LINK
BOOKS

RSS
COUNTER

ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

三国殺は日本で流行るのか?

去年あたりから中国関連の記事で見かけるものに「三国殺」という三国志のカードゲームがありまして
そもそも中国の大学生が作った同人ゲームだったのが大流行して中国全土を席巻しているそうなんですね。
現時点で今もブームなのかまではわかりませんが、オンラインゲーム化されたそうですし
類似品として「西遊殺」や「英雄殺」(三国志ならぬ「項羽と劉邦」の時代がモチーフらしい)
それに「海賊殺」なんていう『ONE PIECE』版もあるんですよね。あ、もちろん中国だけに海賊版でしょうね。

そんなわけで、この三国殺というのがどういうゲームかというと、簡単に説明しておきましょうか。
コンセプト的には、このゲームができる前、中国の老若男女にはやったのが「殺人遊戯」というもの。
物騒な名前ですが欧米のカードゲーム「マフィア」のことで、日本だと「人狼ゲーム」として知られています。
プレイヤーの中にいる潜入捜査官や狼男を人民裁判で駆り立てるという内容のゲームなのですが
これにバトル要素と中国人にとって親しみのあるキャラクターとして三国志をプラスしたのが三国殺なんですね。

ルールを説明するとですね、プレイヤーは「主公」「忠臣」「内奸」「反賊」の4種類の役割のひとつを担当し
主公のみは公開して、あとは内緒にしておくのは人狼ゲームやトランプのナポレオンに似ています。
勝利条件は「主公」と「忠臣」は「主公」を生き残らせ「反賊」と「内奸」を全員殺せば勝ち。
「反賊」は「主公」を殺せば勝ちで、「内奸」は自分以外を全員殺せば勝ちとなります。
そしてだれを殺すのについては、人狼ゲームのように多数決の人民裁判で決めるのではなくて
ここに三国殺ならではのバトル要素があるんですね。
各プレイヤーはそれぞれちがった効果を持つ三国志の英雄豪傑武将になりきって
相手にダメージを与える「殺」カード、「殺」をかわす「閃」カード、そしてライフ回復の「桃」カード
これに武器や馬などの装備カードを加えることで、勝利をめざして攻撃してゆくわけです。

日本でもだいぶ紹介されてきたので、ネット上に日本語訳もちらほらしてきたのと
ネット通販でも中国語版がわりと安く(送料込みで900円以下)購入できるようになってきているので
知る人ぞ知るカードゲームとなってきているようですが、まだまだ日本での知名度は低いようです。

そもそもなんで中国人は「殺人遊戯」系のゲームが好きなんでしょうか?
きっと民族的性行とかが関係しているのではないかと思うわけです。
たとえば昔からある「人生ゲーム」も「モノポリー」も同じアメリカ生まれですが
日本では圧倒的に人生ゲームの人気が高く、アメリカでは逆にモノポリーなんですよね。
これはサラリーマン的な生活が根付いている日本人には一本道で一定の給料を受け取り、結婚し、子を産む
そんな人生ゲームはイメージしやすいし、親しみがあるのでしょう。
逆に土地を買い家を建てるなど資産運用してゆくモノポリーはアメリカンドリームにぴったりです。
そんなわけですから、裏切り者をいぶりだす殺人遊戯というのは、
基本的に身内以外の他人、法律も国も神さえ信用しない中国人の性行によく合致しているのかもしれません。
だれが裏切り者で、だれが身内なのか。それを鋭く見抜くのは生活においても必要な処世術なのでしょうか。

そういったことを考えると、日本で三国殺がはやるかを考えてみるとおもしろいですよね。
実際に類似ゲームである「人狼ゲーム」が一部ではかなりはやっているのですが
実は人狼ゲームは日本人の大好きな「異質な者を排除する」とうものに根ざしているように思うのです。
これは民俗学的に「憑き物信仰」なんかにも関係することは、わりと有名ですよね。
なので「危害を加える自分たちとは異質な者(人狼)を排除する」ということに親和性があっても
「裏切り者を見つけだして殺す」というのとは、ちょっとちがうのかなとか思うわけです。
実際、人狼ゲームの最初のほうなんて、言いがかりで吊しあげて殺してるところなんて、
いかにも閉鎖的村社会って感じがして、日本人とシンクロしそうです。

ただ主公と忠臣の協力プレーというところにおもしろさを見いだしたなら、それはそれで日本人好みですが
より積極的なアクションのとれる「内奸」「反賊」のほうに醍醐味がありますよね。
さて、今後、どこかの会社から日本語版が発売されるのかもよくわからない状況ですが
日本語版が発売された後に、どこまで人気を獲得できるのかですね。
「ドミニオン」のようにブームを起こし、市民権を得て類似ゲームが氾濫するでしょうか?

ライトノベルにおいても、民俗の慣習や社会情勢によって受け容れられたり受け容れられなかったりするわけで
海外展開なんかも貪欲に考えているなら、ぜひとも一考する価値があるでしょうね。
ひるがえって、では日本人読者にはなにが好まれ、シンクロするのかも同時に考えてみてください。

Chechttp://lanovelien.blog121.fc2.com/blog-entry-586.htmlk
関連記事

コメント

日本語版

from
初めまして、投稿を読ませていただきました。
投稿されたのは2011年10月、中国においては、まだブームですが、日本語版はまだ発売されていないようですね。
さあ、お楽しみですね。
もし、日本語版は発売されたら、お買いになられますか?

Re: 日本語版

from UNO=日昌晶
未だ遊ばれているとは知りませんでした。
輸入盤はそれなりに入荷しているので、日本語版の発売は難しそうですね。
でも日本語版が出るとしたら、ぜひ遊んでみたいと思います。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://lanovelien.blog121.fc2.com/tb.php/586-1012504b

HOME
広告:
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。