L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

SEARCH

CONTENTS
LATEST
LINK
BOOKS

RSS
COUNTER

ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

主人公に読者を共感させる

今になって小説版『機動戦士ガンダム』全3巻を読んでみたのですが、
噂どおりアニメ版とは大きくちがっていましたね。

ストーリー的には作者がやりたかったことをぶちこんだのが小説版だったようなのですが
う~ん、やっぱり視聴率不審で打ち切りになることで物語が引き締まったように思うので
改めてよかったなというのが素直な感想です。

いまさらネタバレもないでしょうから書いてしまいますが、
ニュータイプに覚醒したことでシャア大佐とキシリア少将にホワイトベースクルーまで共闘して
サイド3にいるギレン総帥を討つとか、なんかしっくりこないんですねよね。
しかもアムロはクライマックス寸前に活躍シーンもない脇役にガンダムを撃破されて戦士しちゃうし……

それにしても主人公のアムロ・レイの描写が現在のやり方からするとひどいんですよ。
シャアの侵攻で家族を失った隣の家のフラ・ボウに好きとか告白しておいて
軍人ではないフラウがルナ2に残ることになると、今度はセイラ・マスに言い寄る始末。
まんまとセイラに筆下ろししてもらって童貞を卒業したアムロはすっかり精子脳に覚醒。
ガンダムのコックピットからモニター越しに一目見ただけのララァに欲情してしまうわ
ララァのつぎに登場するジオンのニュータイプのクスコ・アル(小説オリジナル)をベッドに誘うも
すんなりOKされてしまい、逆にびびって逃げてしまうとか、それでいてセイラとはやりまくりの日々。
そしてあっさり撃墜されて死ぬと幽体離脱して最期に会いに行くのはフラウ・ボウのところとかね……

まあ、ブライトはミライを部屋につれこんでるわ、カイはお守りと称する女性の恥毛を見せびらかすとか
もう連邦の風紀は乱れきっているのが、この小説版ガンダムなんですよね。
ちなみにカイ・シデンはお守りを持っていたので、ホワイトベースのパイロットでは唯一生き残ります。
アムロはセイラからお守りをもらおうとするも拒否されたので、あえなく戦場に散ると。お守り効果絶大!
なぜか最終シーンは海辺でセイラが全裸で泳ぐシーンで終わるというのも意表をつかれましたけどね。

そんな作品なわけですが、いやね、この当時の主人公の捉え方というのが、
まだ前時代的だったんだなと思うわけなのです。
アムロという主人公は小説の読者である中高生の理想のかたちで描かれているんですね。
ちょっとちがうかたちはちがいますが「モテモテのヤリまくり」なわけです。
今も昔も中高生なら憧れないはずがない設定なわけで、アムロになれるものなら代わってもらいたいはずです。
しかし、今の感性で考えると、まったく共感しないんですよね、この精子脳アムロには。
共感するより、イヤなやつ、友達になりたくないやつになってしまっているわけです。

しかし当時はこういうタイプの主人公が主流だったんですね。
アムロは過渡期のキャラなので、多少とも読者の等身大的な鬱屈した性格だったりしますが
これより溯ると、完全無欠のヒーロータイプなんですよね。
アメコミでも悩めるヒーローが登場するのは、ガンダム以降の日本アニメの影響を受けた80年代以降で
それ以前は日米とも、そういう人物になりたいと憧れはするけど、友達にはしたくない、
そういう主人公像ばかりだったのですね。

では、今はどうかというと……みなさんはどう考えていますか?
より読者に共感してもらい、かつ同時に憧れてもらうためには、主人公造形をどのようにすればいいですか?
そのアプローチを意識的に自分の作品に導入してますか?
あえてここでは正解を書かないので、各自で考えて実践してみてください。

Chechttp://lanovelien.blog121.fc2.com/blog-entry-597.htmlk
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://lanovelien.blog121.fc2.com/tb.php/597-c82802eb

HOME
広告: