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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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夜這いの民俗学(第3回)

さらに昨日のつづきです。
今回は過去と現代の相違について考えてみましょうか。

【9】夜這いの衰退と絶滅
明治政府の罰則強化やマスコミの啓蒙活動も劇的な効果をもたらさず、戦前の都市部以外においては、いたって普通に行われていた夜這いの慣習も、さすがに高度経済成長期を境に衰退していった。
戦後直後は徴兵によって男手を奪われ、その多くも戦死してしまったため、残り少ない男によって夜這いは一時的に多くなったようだが、昭和初期よりの減少傾向には抗えず、慣習としては昭和30年代にはほぼ絶滅してしまったようだ。実は夜這いはそれほど昔の風習というわけでもないのに驚かされる。
その後は日本にも欧米風の「恋愛文化」が奔流となって流入したことで、恋愛結婚や同棲などがブームとなり、恋愛関係とは別次元に存在する夜這い文化は「悪しき風習」「淫らな悪弊」とされてしまうことになる。これ以降、夜這いは完全に強姦といった性犯罪としてあつかわれることになってしまう。
21世紀となった今現在、夜這いが残っている地域はまずないだろう。最後まで夜這いの風習が残っていた山奥の村落も過疎化で若い男女が絶えてしまったので、夜這いしようにもできる状況ではない。ただ完全に途絶えてしまったとはいえない。日本のどこかに秘境があるかもしれない。少なくともツチノコよりも可能性は高いはずだ。

【10】夜這いを継ぐもの
しかるに神々の妻問婚など神話時代から綿々とつづく夜這いが完全に消えうせたかというと、そうではない。かたちこそちがえど、その後継となる慣習や文化は尽きていない。
盆踊り時の逢い引きや乱交といったものは、日本文化にハレとケの意識が希薄になったことで、特定の季節やイベントを問わず、やろうと思えば一年中24時間可能となった。年に1度の盆踊りは毎夜営業されるディスコ、そしてクラブへと変遷しつつも常にダンスと密接につながっているのは興味深い。気持ちが高揚するのはやはり本能的にダンスと近いものがあるのだろう。しかしかつては踊りの輪を離れれば、いくらでも逢い引きをするための暗がりが拡がっていたが、今ではクラブのトイレなどなかなか狭苦しい状態となっているのは少し淋しいものがある。
またクラブなどのダンスフロアだけでなく、出会いそのものはインターネットの普及で極大化した。かつては狭い村の中、気力のあるものは隣の村まで足を伸ばすのが精いっぱいだったのが、今では人口密度もちがうし、可能であれば海外さえも気軽にコンタクトできるのだ。物理的な移動範囲から考えると、かつての夜這い対象となる女性は多くても数百人が限界であったのが、首都圏なら数十万人くらいに拡がったのだ。
ところが規模が大きくなったから肉体関係をもつのが容易になったかというと、そうではなかった。かつては家屋に忍びこむためのスキルが求められた夜這いと同じく、今度は相手の心に忍びこむためのスキルが求められたのだ。これにより現代の男はコミュニケーション能力が重視されることになっていった。

【11】夜這い消滅による難民の増加
かつて夜這いはほとんどの男がたのしむことができたことがうかがわれる。病気や身体的な欠陥などによる障害のない健康な男であれば、たいてい問題はなかった。おそらく軽い知的障害があっても可能であったろう。
しかるに現在は過半数の男が不可能な状態といってもいいだろう。たしかに風俗産業は栄えているが、素人女性相手ということでは、恋愛主義の台頭もあって、その敷居が高くなっているためだ。
しかし、いっぽうで最近「インスタント・セックス」なる言葉が出現してきたように恋愛関係にとらわれず、シンプルに性愛をたのしむ人々が男だけでなく女性も少なからず存在しているのも事実だ。しかし、このような層は限られており、そういった特殊なコミュニティに所属しなければ、なかなか普通に出会えることはない。
そもそも一般男性はそのような特殊なコミュニティに所属することを敬遠しがちだ。ただし望めば参入障壁は低く、商売である風俗などよりも安く気軽に参加できるのではあるが。

そういったことから恋愛もできない人たちの受け皿となりうるはずの性愛の享受は完全に閉ざされてしまっていて、性愛を謳歌できる層とまったくできない層が二極化して格差が生じてしまって、さまざまな問題を生みだしている。
いうなればセックス難民である。彼らに救いを差し伸べるならば、今こそ夜這い文化が必要だと思わずにはいられない。

たぶんつづく


現代のエロ関係はすべてサブカル、アングラに流れてしまっています。
表層的なことしか知らない一般人には、まったく無縁の世界でしょう。
たぶん、このブログを読んでいる読者のほとんどもアングラワールドについては無知でしょう。
ただし本人が望むなら18禁ゲームの内容程度であるなら、だれでも享受することはできます。
費用も18禁ゲームソフト1本を買うより安いし、「ただしイケメンに限る」なんてこともないわけです。
もしも、なんでもありの裏世界に興味があれば、ネットで情報を収集するだけでゲートは開かれます。
ゲートをくぐるもくぐらないも本人の選択ですし、中から戻れなくなってもすべて自己責任です。

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