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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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現代小説の文体わかってますか?

先週、テレビ番組で日本文学史上、最初に「~である。」という表現を使ったのは尾崎紅葉とのことでした。
日本初にして世界初の小説といえば千年前に書かれた紫式部の『源氏物語』であり、
近代小説の先駆者といえば『小説神髄』『当世書生気質』の坪内逍遥というのは有名な話ですが
寛一お宮で有名な『金色夜叉』の尾崎紅葉が今も使われる「である調」の提唱者とは知りませんでした。

坪内逍遥以前の物語作品といえば、江戸時代の「戯作」でした。
弥次さん喜多さんでおなじみの十返舎一九の『東海道中膝栗毛』や
今もなおモチーフによく使われる滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』なんかが有名ですが
この時代の作品は、文語体で書かれたもので、口語体ではなかったんですね。
そこで言文一致を提唱したのが、坪内逍遥であり、彼は落語や講談を参考に作品を書くのですが
やや軽佻浮薄であると批判されてしまい、『浮雲』の二葉亭四迷がようやく成果をだすのですが
そんな過渡期の明治にあって発明された文体のひとつが「である調」だったわけです。

おもしろいことに現代に至るまで小説の方向性を決定づけた文豪、夏目漱石のデビュー作は
そのまんま『吾輩は猫である』と「である調」がそのままタイトルになっているんですよね。
それだけ「である調」というのは画期的な言い回しだったというわけです。

さて、ずいぶんと前置きが長くなってきましたが、あなたは自分の文体を意識して書いていますか?
こうして今、簡単に小説の文体の歴史を書いてみましたが、それだけでも先人の努力があってこそ
ライトノベルといえども、そのスタイルが確立しているということを忘れないでください。

そして小説の文体というものを考えて書きたいならば、夏目漱石は必ず読んでおきましょう。
しかしもっとも有名な『吾輩は猫である』は、まだ慣れていない最初期の作品のため
できれば、それ以外の作品が好ましいですね。『こころ』『三四郎』あたりがおすすめです。
以前にも書きましたが、特に『三四郎』はライトノベルの始祖ともいうべきストーリーなので
ライトノベル作家志望なら一読どころか何度も繰り返し読んでほしいところですね。

そして夏目漱石の作品で感じてほしいのは、100年以上前に書かれた作品であり
小説というジャンルが誕生して間もない頃の作品だというのに、ほとんど今の小説と変わりません。
時代的に文化風俗にちがいから聞き慣れない単語がいくつか散見するかもしれませんが
文体としては、まったくといっていいほど違和感がなく、しかも完成されています。

現代小説は、いわば夏目漱石の文体をお手本にしてきたといってもいいくらいなので
漱石の文体と現代小説の文体にちがいがないのは当たり前かもしれませんが
それでも今も遜色なく通用する完成度を確立しているのは驚愕すべきことだと思います。

あなたは先人の知恵を活用しつつ自分なりの小説を書いていますか?
それとも独学だけで文豪たちが築いてきた遺産を超えられると本気で信じていますか?

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