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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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電子書籍時代に求められるライトノベル

今後数年で、書籍が電子書籍化へと流れてゆくのは、もう止められない状況です。
紙の手触りや視認性のよさ、なにより利便性もあって、音楽CD離れほど加速はしないでしょう。
それでも刊行点数や販売数は「紙書籍>電子書籍」となってゆくのは時代の大きな潮流です。
今回は、そんな電子書籍時代に求められる小説について考察してみます。

まず、しばらく液晶画面のページ紙面は白い紙に黒インクで印刷された紙面の見やすさにはおよびません。
どうしても液晶画面の上のフォントを追ってゆくのと、紙の上の活字を追ってゆくのとでは
やはり紙のほうが目にやさしく、液晶画面のほうが目の疲労が激しくなります。
ですから電子書籍では作品に集中できる時間は紙書籍よりも物理的に短くなってゆくでしょう。
また時代の流れ的にも、かつての重厚なドストエフスキーやトルストイのようなロシア文学は敬遠され、
より手軽に読める適度な長さの作品が求められてきていることもあり、ライトノベル読者に限らず一般論として
壮大なスケールの作品よりも中編や連作短編のような簡単に読める作品が好まれてゆくと考えています。

ところが、もうひとつの大きな潮流として「フリー」の時代が到来してきています。
電子媒体は原価が限りなくゼロに近づいたことでビジネスモデルが変化して
多くの商品自体の価格が無料化し、別のところで利益をあげる方向へと進んでゆくというものです。
電子書籍においても紙もインクも印刷機も使用しないわけですから、作家や編集者の人件費を除くと
その原価は限りなくゼロに近くなるものであり、しかもコピーが容易になることから海賊版に対抗するため
小説作品の価格は大幅に下がることが予想されます。
同時に現在もAmazon.comやgoogleブックスでのサービスにもあるように前半は無料で提供して
後半は有料というビジネスモデルがありますが、いわゆる「試し読み」の傾向はますます強くなるでしょう。

そうするとひとつのジレンマを抱える可能性も出てきます。
読者の好みは傾向として短く軽い作品を求めるようになるので、連作短編などを書こうとすると
前半無料でサービスしてしまったときに短編1作もしくは2作、3作までが完結してしまうことで
読者が無料部分を読んだだけで満足してしまい購入につながらない可能性です。
これに対しては1冊単位の前半部分と考えるのではなく、各短編の前半のみを無料にする解決法もあります。

先日、ホリエモンこと堀江貴文氏もブログで書いていましたが、
現在の雑誌やCDアルバムは1つの商品としてのパッケージが、今のネット時代にあって大きすぎる。
もっと小分けにして1つの記事ごと、1曲ごとに提供すべきだと主張していましたが、
もっともネットの影響を早く受ける音楽業界にあってiTunesではすでに1曲単位の販売体系になっていますから
近い将来には小説も小分け販売になってくるのではないかと考えています。

読者は短い手軽な読みものを求めているのだから、従来のコスト意識によって導き出された
文庫本1冊の長さを必要としないで、もっと短くエピソード単位で販売されてくるのではないかと考えます。
紙書籍では印刷や装釘、流通などを考えると、あまりにも薄い本を小分けに売るのは非効率でしたが
コストゼロ時代の電子書籍においては全30巻セットでも1行単位でも販売コストは変わりません。

つまり電子書籍時代の小説は”作品の長さ”という固定概念から解放され、
それに伴い作家の意識も変革が求められることになるものと私は考えています。
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